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『迷惑な大地』  激動が始まる1942年

1942年は激動の始まり。

かなり無理な設定で開戦。

本日、06:00にも投稿。

1942年

ドイツ軍、アルザス・ロレーヌ進駐。


 年明け早々フランス軍とドイツ軍の対峙が始まる。


 アメリカ、フランスへ様々な支援開始。軍需物資の売却も含まれる。


 1月20日、大韓国大使館・領事館、日本から引き揚げを開始。

 数日後、日本国大韓国大使館・総領事館、大韓国から引き揚げ開始。

 1月30日、国交断絶となる。


 アメリカ合衆国、日本と大韓国の国交を再開するように申し入れ。

 日本、主原因が言い出したことに呆れる。


 アメリカ軍、大韓国首都を制圧。前年末から始まった大韓国の社会的混乱は沈静化に向かう。


 アメリカ合衆国、大韓国政府から申し込まれたとして大韓国を準州候補として準備期間に入る事を発表。

 

 日本、大韓国に呆れる。併合を希望して解除すれば今度は別の国かと。アメリカ合衆国に抗議するも、大韓国側の意思だとして取り合わず。

 大韓国がアメリカ合衆国の事実上属国となることに国防上重大な懸念として浮上する。


 アメリカ海軍、両洋艦隊建艦計画の大型艦艇が就役を始める。イギリスと日本、警戒感を強める。

 3万トン級大型空母エセックス級が3隻建造予定で1隻が就役してきた。戦艦は既に新鋭戦艦としてノースカロライナ級2隻が就役済みであるが、この計画艦のサウスダコタ級4隻が相次いで就役した。

 計画発表時、戦艦が就役時には旧式戦艦を同じだけ廃艦にすると言っていたが、廃艦となったのはワイオミング級ワイオミングと同アーカンソーの最古参30センチ砲戦艦2隻だけだった。

 

 日本は様子見として金剛級4隻の代替として建造された近江級4隻の就役後も金剛級を廃艦にすると見せかけて上部構造物の撤去をぼちぼちとやっていた。この結果を見て、金剛級復活を決断する。


 イギリス海軍、キングジョージⅤ世級戦艦が全艦就役する。キングジョージ5、プリンス・オブ・ウェールズ、デューク・オブ・ヨーク、アンソン、ハウの5隻。アメリカ合衆国のロンドン軍縮条約脱退受けてのエスカレーター条項で大型化した。

 現在ライオン級2隻とインプラカブル級空母2隻が建造中。


 パレスチナで今年初の大規模衝突が起こる。パレスチナ武装勢力側もヴィッカース重機関銃やルイス機関銃などを装備し、撃ち合いで負けない様相を見せる。アメリカ合衆国がイギリス製兵器を咎めるが、イギリスは現場で入手した兵器を調査したものの「過去に他国へ販売・提供したもので製造番号は既に廃棄済みとなっている。どこかから流れたもの」として遺憾の意を表すのみ。


 アメリカとイギリス、自分じゃない合戦で亀裂深まる。イギリスは、アメリカ合衆国やユダヤ系アメリカ人達の態度から将来の中近東利権も考えてパレスチナというかイスラム圏寄りになりつつあるが、アメリカはユダヤ人入植者寄りだった。


 スペイン・ベルギー・スイス・イタリア・ドイツの5ヶ国。フランスに対して避難民の帰還作業を実施するよう求める。


 中国、国民党がアメリカ合衆国の明確な支援で南部制圧に成功する。残るは満州だと気炎を上げる。日本に対して満州支援を止めるよう求める。

 もはや義勇軍とは言えない8個師団、航空機100機、装甲車両400台という戦力であり、毎朝部隊駐屯地に星条旗が揚がり国歌が流れるなどとなれば正規軍だと国外から見なされる。

 アメリカ合衆国は義勇軍だと主張するが国際社会では見え透いた嘘とあざ笑われる。


 アルザス・ロレーヌで独仏衝突。陸上部隊のみだが威力偵察以上の規模の戦闘に発展。5日後に休戦。フランス側にアメリカ製M2A4軽戦車登場。ドイツの二号戦車では近寄らないと勝てないため三号戦車が必要になった。ドイツが戦車主砲の威力向上に励むようになった。


 イギリス、ドイツに続きジェット機の飛行に成功。


 パレスチナで今年2回目の大規模衝突が発生。アメリカ合衆国は義勇軍と言い張る正規軍にしか見えない部隊を投入。中国と同じやり方になってきた。旧式複葉機だが現地では有力な偵察機を初めてパレスチナに投入。武装勢力だけではなく再び現地住民に多数の死傷者が発生。国際社会はアメリカ合衆国に強い口調で抗議と非難をする。

 アメリカ合衆国、ますます意固地になる。


 満州国上空と関東州上空にアメリカ義勇軍機が越境。領空侵犯として抗議するも「パイロットが航法を誤り侵入してしまった」で済ませてきた。  

 数日後、満州国上空で越境してきた双発機を含む義勇軍編隊を満州国空軍が邀撃。領空より退去するよう無線で警告したり進路を塞ぐなど警告をするも、進路を変更し退去する姿勢を見せなかったために警告射撃を行う。これに対して義勇軍機が反撃に出るという信じられない行動をとった。満州国上空で実戦が発生した。満州国空軍に4機の被弾が出て2機が不時着した。義勇軍機は3機被弾しうち1機は撃墜された。

 この時、満州国空軍機は偵察機を同道させており偵察員のカメラで証拠写真が残った。義勇軍機の故意であることは明らかで、アメリカ合衆国は国際的非難を浴びる。


 アルザス・ロレーヌで2回目の仏独衝突。アメリカ製M3中戦車登場。三号G型戦車の5センチkwk38L/42では正面装甲を貫徹できず。その75ミリ主砲を防御することが出来ずに三号戦車はかなり不利な戦いとなった。幸いM3中戦車の不思議な主砲配置により側面から撃破した事例も有った。せっかく強化した戦車砲でも威力不足で焦るドイツ国防省だった。

 この衝突は前回のように短期間で収束する気配を見せずに拡大する。具体的にはアメリカ製兵器を大量に入手できたフランスの強気による。

 いよいよ事件では済まされなくなり、フランスとドイツは戦争状態に陥る。


 5月、既に戦争状態であったフランスとドイツが相互に宣戦布告し、お互いに外交官の引き揚げを行う。世界中は大戦争再びかと注視する。


 イタリア、独伊防共協定を理由にフランスへ宣戦布告。ドイツから仕掛けたのではなくフランスから仕掛けたという立場をとった。


 イギリス、ドイツとフランスはどちらも嫌いだがドイツを取る。フランスの現体制を取ることは出来ない。ドイツに石油50万キロリットルを無償供与。


 アメリカ合衆国、フランスと中華民国をレンドリース法対象国とする。

 同時に「レンドリース法に基づく援助物資輸送を妨害した場合にはアメリカ合衆国に対する敵対行動と見なす」と国際社会に通告した。


 アメリカ合衆国の身勝手に国際的批判が噴出。反発強まる。


 シベリア油田、ナホトカまでのパイプライン工事8割完了。ナホトカまで日量8000キロリットルが可能となった。ナホトカ製油所能力増強。


 台湾澎湖諸島西10海里地点でアメリカ海軍アジア艦隊所属駆逐艦と日本海軍駆潜艇が漁船保護を巡って対峙。レンドリース法に基づく中華民国支援物資を積んだ船団の進路妨害をしたという理由で台湾漁船を拿捕しようとしたことが原因。航行上はお互いに避ける進路をとっており何も問題なかった。

 船団の船からも問題なしという回答があり、駆逐艦側の勇み足、または確実に故意であったことが判明する。駆潜艇の到着が遅れれば漁船が逃げたという理由で攻撃をしたのではないかと憶測も飛び交った。


 日本、抗議するもアメリカ合衆国は取り合わず。逆に日本国内国際海峡の無害通航権を求めてきた。

 これには日本国内で反発強まる。


 アメリカ合衆国、無害通航権と貿易再開に関して10月08日までに回答を寄越すよう強圧的態度をとる。


 アメリカ海軍アジア艦隊艦艇、東南アジアや台湾周辺で示威的行動を繰り返す。


 中華民国軍、満州国に越境攻撃。満州国反撃に出る。中満戦争が始まる。日本、日満防衛条約に基づき中満戦争に参戦。


 日本、国家総動員法発令の準備に入る。


 アメリカ合衆国、中華民国防衛のためとして5個師団と航空部隊の派遣を発表。


 日本、アメリカ合衆国に中華民国支援の停止を求める。回答無し。


 10月08日、日本回答せず。


 アメリカ合衆国、日本を敵対的国家として認定。在留日本人に退去を命令。日本資産の凍結も発表。


 日本、在留アメリカ人に国外退去を求める。アメリカ資本の凍結を宣言。


 11月10日。アメリカ合衆国、日本より全ての外交官引き揚げを決定。

 11月12日。日本、アメリカ合衆国より全ての外交官引き揚げを決定。


 11月18日。日米国交断絶状態になる。


 12月05日。米中航路の安全確保と称して、アメリカ軍がサイパン島に武力侵攻。現地守備隊では対抗できず。

 12月06日。サイパン島降伏。


 12月08日。日本、アメリカ合衆国に宣戦布告。 

 12月09日。アメリカ合衆国、日本に宣戦布告。


 12月10日。台湾、高雄空襲される。軍港と飛行場を目的の爆撃だが、外れ弾が市街地に着弾。民間人死傷者多数を出す*。

 日本、アメリカ合衆国が市街地爆撃を行ったと非難する。狙ったのは軍事施設で目標から外れた爆弾であると反論を受ける。事実であるが、日本としては、サイパン島開戦前奇襲占領と併せてアメリカ合衆国を口撃こうげきする理由が出来た。




*

高雄空襲。

12月10日、高雄にアメリカ軍の空襲。B-17の40機編隊だった。電探で察知し迎撃を行うも、台南空から出撃した零式艦上戦闘機の高空性能不足と屏東飛行場から出撃した高空性能と速度性能はいいものの武装が貧弱な陸軍二式戦闘機鍾馗の阻止網がうまく機能せずに侵入を許す。

高雄海軍飛行場と高雄軍港を目的のようだったが、8000メートルという高空からの投弾でかなり流れ弾が出て市街地に着弾した。

民間人死傷者2000人以上の惨事となる。肝心の目標にはほとんど損害が出ていない。


次回更新 本日 06:00。


ドイツが東の方で戦車を使っていないので、こんなものでしょう。ソ連無いですし。日本も九七式がどうなっているやら。イギリスはイギリスだと思う。この世界で世界最強戦車はアメリカ製なのかも。


満州国は遼寧省、吉林省、黒竜江省の3省です。熱河省は熱河作戦によって満州国に組み入れらたので、熱河作戦の無いこの世界では中華民国です。ですから関東州は満州国にとって海運の窓口でありとても重要な地点になります。奉天省という名称も存在しません。


高雄空襲はまだ態勢が整っていないところへの空襲です。電探で探知していましたが迎撃機の機数が足りずに突破された結果。援護戦闘機無しの爆撃機B-17だけ。

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