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聖弓ハーリット

「団長なんで、サティシアお姉ちゃんが、聖弓の使い手ってわかったんですか!?」

「ん?手を見たから」

「いやいや、さも当然の用に言ってますがなんでわかるんですか!!」

「だから、手を見たからだって言ってんだろ!!」

「それがおかしいって、言ってるんですよ!バカ団長!!」

「母親の前だから、言葉選ぶきだったが、もういい、お前もおかしいんだよ!!この天然天使!!」

「ちょっと、アリシア。弟君も落ちつて」

「アリシアちゃんも落ち着きなさい」

「お姉ちゃん達……わかった」

「で、弟君サティシアお姉ちゃんが聖弓の使いって手でわかるのものなの?」

「そうですね。それに、答える前に一つ聞きたいんですが、サティシアお姉さんの手の黒こげた傷魔法では治らなかったんじゃないですか?」

「……なんでそんなことまでわかるの?」

「やっぱりですか。ここからは俺の仮定に仮定を重ね。俺に自身で証明しろって、言われても無理ですが聞きます?」

「弟君、サティシアお姉ちゃんの黒い傷はなんなの?」

「簡単に説明するなら、魔法で良く見られる魔法焼けの後ですね」

「団長それは」

「アリシア聞け、確かに普通の魔法なら天使属の体質上魔法焼けにはならん。普通の魔法ならな」

「弟君、それは聖弓に宿ってるのは魔法ではないって事なのかな?」

「俺は少なくともそう思ってます。源となるのは魔力ですので、魔法を使うのと同じ原理で、発動すると思います。聖弓は魔力を別の力に変えている」

「団長別の力って?」

「仮に聖なる力、聖力とでも呼ぼう、魔力の力は魔力で治せても、聖力で付いた傷は聖力でしか治せない。これは聖剣でも同じだ。これが俺の仮説だ」

「団長、なんで団長はその仮説に行き着いたんですか?」

「おかしいと思わないか?デーモン達の剣も、聖剣、聖弓も普通なら魔法障壁や物理障壁なんかで防げても言い筈だろ?」

「たっ、確かに」

「だが、それが出来ないとなると、媒体の剣弓矢に魔力を注ぎ込んだ時、もしくは宿る物を発動するのが魔法でなく変換されていたら、防ぐことは出来ない。何故なら、魔法障壁も物理障壁も魔力を基礎にして、魔法や物理を遮断する物だ。宿る、もしくわ変換されてるのが魔力以外なら、魔法では防げないもの納得がいく」

「なるほど、団長はこの傷治せるんですか?」

「俺の仮説が正しいなら今の俺ならできるかもしれん」

「かもってどういう?」

「俺も使った事がないからな、出来るとは断言できん。それに俺が治癒系の魔法が全く使えないし、適正もないのはお前も知ってるだろ?」

「知ってますが、その聖力はどうやって使うんですか?」

「わかると思うが、試してないからわからん!!」

◾その場にいる全員が漫才の様にずっこけた。

「ちょっと、団長」

「お前ねぇー、幾ら俺が転生した異世界人でもな、仮説で使ったこともない力を使えるなんて断言できん」

「そうかも知れませんけど、そんな堂々と言うことですか」

◾スティシアが何か心当たりがあるのか顎に手を当て何かを考え始めて、数秒海斗にある質問をした。

「ねぇ、弟君、その聖力だけど、魔力やオーラみたいに色が存在すると思う?」

「うーん、その問いに答えるなら、可能性はないとは言いきれませんね。この世界には個々で魔力やオーラの色が別で同じ色は少ないですから」

「例えばだけど、魔力と聖力が両方見えてて、その色が紫に見える場合はある?」

「それは、色の基本色で聖力の色が魔力と異なった場合そう見えるかもですね。どうしたんですか?誰かいるんですか?」

「うん」

◾スティシアが指を指した先に居たのはアリシアだった。

「え?私?」

「アリシア貴方、お姉ちゃんの色は紫でキレイって良く言ってたじゃない」

「それはいったけど、私達の家計の魔力の基本色でしょ?」

「違うわ、私とお姉ちゃんの色は青よ。それに貴方も青の筈よ。三つ子なんだから」

「それってどういう……」

「なるほど、アリシア、スティシア姉さんの言ってるのが本当ならお前は聖力も見えてる事になるぞ。赤と青を混ぜれば紫になるし、そもそも魔法の基本色で紫なんて見たこともない」

「……そうなんですか」

「それなら、お前が治せるかもな。やってみるか?ここからは俺も未体験だが、上手く行けばサティシアお姉さんの手は治るぞ」

「団長、教えて下さい。聖力の使い方を!」

「手を出せ」

「はい」

「目を閉じて集中しろ。自分の奥底を覗くんだ」

◾海斗がアリシアの手を重ね、魔力ではない物を流し込んだ。

「今のがわかるか?」

「はい、少しですが」

「それを奥底から持ってこい、魔力を引き出すのと同じ感じでだ」

「はい。やってみます」

◾暫くするとアリシアの身体を紫のモヤが包み込んだ。

「成功かな、サティシアお姉さん、手をアリシアと重ねて下さい」

「わかった」

「いいかアリシア、そのまま状態をキープして治癒魔法のイメージでそれをサティシア姉さんの手にやってみろ」

「わかりました」

◾すると紫のモヤはサティシアの手をおおった。アリシアが手を離すと、傷はキレイに治っていた。

「治ってる」

「よかった……」

◾紫のモヤは消え、力の抜けたアリシアを海斗が支える。

「団長、なんか力が入りません」

「だろうな、初めて使う魔法でも同じ事がおこるだろ。聖力を初めて使ったんだ。負担はあるだろう。だが、アリシア、サティシア姉さんの傷は応急措置にしか過ぎん。聖弓を使う以上また傷はできる」

「そんな……だったらどうしたら?」

「手ってり早いのは、お前が聖弓の所持者になるだな」

「私がですか!?」

「あぁ、何故サティシア姉さんの手に聖力で焼けた傷が付くのか教えてやる。聖剣なら、持ち手が広いから天使属なら、傷はつかんだろう。しかし弓はゲンの部分に聖力が圧縮されてる。幾ら多少適正があろうと、それに皮膚は負け、傷になる。でも今聖力の使い方を理解したお前なら、傷にはならん」

「そうですか……」

「でも、俺も家計の事情を知らん程バカじゃない。現所持者であるサティシア姉さんからアリシアへの譲渡は俺の権限でも難しいだろ。だから家族で話せ、俺はおいとまして、お前の父親に会ってくる」

「団長……わかりました」

「さて、幾らお前の家族の前とは言え、この状態では俺も安心してお前の父親の元にいけん。俺も試してみるか」

「試す?何をですか?」

◾手をアリシアの頭に置き、聖力を流すイメージで力を込めた。するとまた紫のモヤがアリシアを包み込み立たせるまでになった。

「これって……団長」

「回復魔法じゃねぇーぞ、お前が消費した聖力を補充してやった。だからもう普通に動けるだろう。俺は行く、よーく話し合う事だ。俺の予想では、次に合うのはコロシアムでだな、さて」

◾仮面を付け、頭を下げた。

『ではお母様。御姉様方も失礼します。また会える時を楽しみにしております』

◾指を鳴らし、転移魔法を発動させた。それを見たスティシアは驚きを隠せなかった。

「凄いね弟君、完璧な無駄のない転移魔法だよ。本当に人属なの?」

「本当にね。私達凄いね弟をもったわね」

「団長の事はまた話すから、サティシアお姉ちゃんにお願いができた」

「アリシアちゃん、言わなくてもわかってるわよ。でもこれは私の一存ではどうにかできる問題じゃない、お母様、どう思われましたか?」

「そうね。海斗君の言う通りなら、アリシアが聖弓を持つべきなんでしょうけど、四大天使の妻としては容認は出来ないわね」

「ママ!それは!」

「アリシア、別に私は貴方が聖弓持つのを反対するわけじゃない」

「だったら」

「でもね。サティシアにも立場があるの、貴方が七つの大罪の団員である様にね。だからアリシア、サティシアと闘いなさい」

「お姉ちゃんと私が!?」

「えぇ、勝って聖弓を得なさい。しかし負けたら貴方には七つの大罪を辞めて家に戻って貰います」

「ママ、なんでそんな!」

「私も地上の状況は理解してます。それで貴方が力が必要なのも、だからこそ、七つの大罪リヤンの側に立っていられるのは強い相手だけよ。今の貴方じゃ力不足にも程がある。それなら、辞めさせて家に返すのが母親よ。それに貴方が本気なら、負ける心配なんかいらない筈よ」

「ママ……わかった。サティシアお姉ちゃん私と闘って」

「良いわよ。私は相手が妹でも手加減なんかしないわよ。アリシアちゃん」

「当然だよ。サティシアお姉ちゃん、私も本気でやる。悪いけど一撃で終わらせるよ」

「大きくでたわね。アリシアちゃん、貴方が海斗君の元でどれだけ強くなったか、お姉ちゃんに見せてもらいます」

◾裏庭は戦闘訓練様に広いスペースが儲けられていて、家にいる誰でも使える場所だ。

◾サティシアとアリシアが対面して空気は張り詰めている。聖弓を持ち、アリシアは短剣を構えている。その時アリシアは団長に言われた事を思い出していた。魔法や弓を使う相手との接近戦と、同じ土俵である遠距離で戦う場合の注意点の用な物である。魔法も弓も熟練度が高ければ高い程速く、より正確に急所や一撃必中の技が存在する。特に聖剣、聖弓を持つ者は特に秀でていると聞いている。

「(サティシアお姉ちゃんは、弓使いじゃ天界でも右に出る天使は早々居ない。普通なら魔法で矢を打ち落とすのが、セオリーだけど団長の言う通りなら、魔法では聖弓の矢を打ち落とせない。それに聖力の使い方は、わかったけど、まだ実用性には遠い、なら、接近戦に何がなんでも持ち込む、それしか私に勝機はない。初手を見極める)」

◼️目を一度閉じて海斗とのやり取りを思い出していた。「いいかアリシア、御前は基本天使属に良くいる魔法系だ。でも魔法が全てじゃない。短剣、もしくは小太刀サイズの剣か刀を使いこなせ。そして長距離戦と思わせて、接近戦に持ち込むんだ。どんな方法を使ってもな、頭を使え、卑怯結構、どんな方法だとしても戦場では卑怯な奴が勝ついいな」

◼️この言葉を聞いた日から、短剣の二刀流を練習してものにしていた。

「いくわよアリシアちゃん!」

◼️ゆっくり、アリシアが目を開けた。

「始め!!」

「アクセルブースト!!」

◼️アリシアが魔法を使ったと同時に、矢が放たれたと思うと一面が土煙でサティシアから、アリシアが見えなくなった。アクセルブーストの発動効果ではなく、アクセルブーストで地面を強く踏みつけあえて土煙が舞うようにしていた。

「やるわね。でも、これならどう?」

◼️頭上に次の矢を放ち、弾けさせ、細かい矢が土煙を押し付けるみたいに降り注ぐ。

「次手の判断が速い、流石サティシアお姉ちゃん。でもそれじゃ、今の私は捉えられない」

◼️矢が土煙を押し付け払った、この数秒サティシアはアリシアの姿を完全に見失っていた。

「!?アリシアちゃんは!?」

「ごめんねサティシアお姉ちゃん、終わりだよ」

◼️短剣の先は背後からサティシアの頭と心臓をつける位置に構えられていた。

「アリシアちゃん……貴方なにしたの?」

「簡単だよ。サティシアお姉ちゃん、私はわざと短剣を見せ上か、左右、背後から接近すると思わせた。土煙でサティシアお姉ちゃんは私が何処から来るか、判断を少し遅らせられたらよかった。その間私は影の中に入ってサティシアお姉ちゃんが完全に止まるのを待って出てきた。団長なら、転移で完全に背後とれるけど、私がサティシアお姉ちゃんの背後をとるには、これしかなかった。これで終わりだよサティシアお姉ちゃん」

「参ったわ。完全に気がつかなかったわ。それに速くなったわね」

「サティシアお姉ちゃん……」

「……なんて言うと思った!?ここからよ!!」

◾アリシアは瞬時に空中に飛び上がり、地面から無数の矢が身体を掠める。矢は交わしても、追尾してくるから距離をとらざるえなかった。一定範囲から抜けると矢は追尾機能は失ったのか、交わす事に成功した。

「一体何が……」

「あの程度で私を仕留めたと思ったの?アリシアちゃん、これはあくまでも模擬戦、相手が参ったと言うか、戦闘不能なダメージを与えるまで続くのよ。一瞬背後をとって急所に刃を突き立てた位で終わる訳ないでしょ。でもハーミットの矢が、地面から来ると感じ飛び上がって、距離をとったのは褒めてあげる」

「いつ仕込んだの?」

「最初からよ。知らないの?弓矢を使う相手に関わらず、本当の強者は先の先を見るって」

「そうらしいね。団長と同じ(油断してた。急所をとったから勝ちだと勝手に思ってた。お姉ちゃんにも同じ手は通じないどうしたら…)」

「次いくわよ!!」

「!?」

◼️考える隙なく、五連射、追尾三連射を立て続けに放ってくる。

「(どうしよう……どうしよう……これじゃ近づけない。でもここで諦める訳には……団長こんな時団長ならどうしますか?団長)」

◼️意欲が失われてるのがサティシアを含めた三人にはわかっていた。目を五連射を交わし、追尾を受け流して一瞬目が閉じられた。その目蓋には海斗が移った。「アリシア、追い込まれた時どうするか?俺が教えなかったか?どんな使い手だって隙ってのは相手に作らされるもんだろ」

「今のサティシアお姉ちゃんに隙なんか」

「考えろアリシア、思考を止めるな、俺がいつも言ってるだろ?窮地に追い込まれた奴は思考をとめるが、思考を止めず考えろってな、考えた奴が勝つ」

◼️この後にアシリアに海斗から言われた言葉が流れた。目を開け表情がかわる

「アクセルブースト×二!!」

◼️土煙がまた舞い上がった

「またそれ?残念だわ。アリシアちゃんがこの程度で私に一撃いれるって、いってるなんて終わりよ!」

◼️聖力を、込めた矢がアリシアの、急所を避け身動き取れなくした。そう見えていた。

「終わりねアリシアちゃん」

「……そうだねサティシアお姉ちゃん。二刀流、旋風!!」

◼️地面からでてきたアリシアがサティシアを上に吹き飛ばして落ちてきた時には手から聖弓が離れ、完璧にアリシアの刃がサティシアに当たり膝をついている。

「ごめんね。サティシアお姉ちゃん」

「いいのよアリシアちゃん。聖弓と離され、このダメージ、私の負けね」

「アリシア!!!」

「ちょスティシアお姉ちゃん何を」

「やったやったね。凄いよサティシアお姉ちゃんに勝っちゃうなんて!!」

◼️聖弓を取った母がアリシアに渡す。

「アリシアよく、やったわね。聖弓は貴方の物よ」

「ありがとう、ママ」

◼️スティシアに肩を貸されたサティシアが問いかけてきた。

「アリシアちゃん何をしたの?」

「原理は最初の初手と同じだよ。違うのは聖力と魔力を込めた私の分身を作って、影にじゃなくて、地面その物に潜ったの」

「なるほどね」

「でもねサティシアお姉ちゃん、私団長の言葉を思いださなかったら負けてた」

「海斗君の言葉?」

「七つの大罪に入って団長に初めてかけられた言葉、お前は強い、一言だけだったけど、その時の団長の顔と言葉を思い出したら力がわいてきた。絶対負けられないんだって」

「そう。いい人を見つけたわね。アリシアちゃん」








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