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記憶

◼️その頃天界では転移したリヤンが天使達の中枢のゼウスに足を踏み入れようとした、少し前にアリシヤと姉の決着はついていた。

『魔力が安定したか、決着はついたって所か、俺もとっとと用を済ませるか』

◼️ゼウスの門を潜り扉が自然に開かれ、中を歩いていた時にそれはおこった。

◼️絶対感覚で感知し交わした天使がいた。

「久しぶりだねぇー、リヤン」

『あんたも相変わらずだな、ウリエル』

「リヤンが来た理由は知ってるよ。だけど、本当はそれだけじゃないでしょー」

『あんたが、アリシヤの父親だったら話が速いがそうもいかんか』

「まぁあねー、下界の状況は把握してるし、大天使様をつるきでしょう。でも君の事だから本当の目的は記憶でしょー?」

『いいんですか?ウリエルそれは、あんたが俺の記憶のありかを知ってる事になるんだが?』

「いいよー君の事だからもう知ってるんでしょ?記憶のありかについて」

『大方の場所は把握してましたよ。けど今の言葉で確信がついた。俺の記憶を持ってるのは……』

「団長記憶ってどういう意味ですか?」

◼️驚く事に後ろを振り向くとアリシアが立っていた。 

『いつきた?』

「ついさっきです。団長記憶ってどういう意味ですか?!」

『落ち着け』

「はい……」

『対した事はない。俺が転生者って事は知ってるな』

「知ってます」

『普通なら転生した時、つまり生まれた時の記憶すらあって当然なんだ。しかし俺にはバアちゃんと爺ちゃんに育てられるまでの記憶がないんだ』

「それは0歳から五歳くらいの記憶って意味ですか?」

『そうだ。俺も色々記憶の関係の魔法を試してみて、天界で育ったって断片的な事は思い出せても、それ以上は思いだせんかった。だから仮説をたてた』

「それは一体なんの?」

『もし記憶が消された訳でなく、抜かれた場合どうなると思う?』

「記憶が抜かれたってどういう?」

『この世界の魔法は俺が思うより簡単だ。記憶を修復する魔法は消されたであらう記憶を元に記憶を再生し修復する。でも元の記憶その記憶がなかったらどうなると思う?』

「再生する記憶その物がないから、記憶は戻らないそう言う事ですか?」

『そう、ウリエルと話して確信した。俺は記憶を消されたのではなく、抜かれ、アイテム結晶か何かに保存されてるってな』

「アハハハ、いいよぉーその頭のよさ、人属とはとても思えない!その通りの君の記憶は抜かれた。残念ながら、僕はこれ以上は言えない」

『いいですよ。あんたが言えないとなると、大天使の側近か、大天使が俺の記憶を持ってるって事だろ。それが知れてよかった』

「でも、なんで大天使様が団長の記憶を」

『あのババァから察するに俺は天界でも極秘の何かを知った。だから、それを持って下界に下ろす事はできなかったって所だろ、そうだろ?ウリエル』

「やっぱり、いいねぇーその通り、でも僕は反対したんだよ。どうせ君の事だから自信で辿り着くから無意味だーて、でも他の天使達と大天使様は、記憶を抜く決定をくだしたのさ」

『そうか、でも子供の俺はどうなるかわからなかった。悪にでも落ちて、天界の秘密を盾にされては困るだろうから、それ自体を攻める気はねぇー。後は記憶を抜いた本人から聞くよ。じゃあなウリエル、また今度な』

◾大天使アルカエル、三大天使の上位に立つ存在海斗の昔馴染みの天使、おおよそ1億年は生きていてババアと呼んでいる。

◾アルカエルも海斗の事をクソガキと呼んでいる。

◾海斗の父となるアリシアの父親ミカエルに会いにいった。

「アリシアか」

「久しぶりですお父様」

『お久しぶりです。ミカエル、いえお父さんと呼ぶべきですかね』

「御前の父になった気はない」

『いえいえ、アリシヤと婚儀を上げれば俺の義理の父となるんですから合ってますよ』

「貴様なんの嫌がらせだ!」

『嫌がらせの気はない、俺はアリシヤに気持ちを伝えた。アリシヤも同意してる』

「貴様!!」

◾海斗は机越しに胸ぐらを捕まれた。

『なんだよ』

「お父様止めて!」

「こいつがふざけた事を言ってるからだ!」

「団長はふざけてない!私も団長と一緒にいたいの!」

「アリシア御前はたぶらかされているんだ」

「私は!」

『いい、アリシヤ、ミカエル、御前の人間嫌いは知ってる。ここで一つ勝負しないか?』

「勝負だと?」

『あぁ、対戦形式で敗北条件は相手が敗北を認めるか、動けなくなるまででどうだ?御前向きだろ?俺が勝てば父になってもらう。御前が勝てば俺はアリシヤから手を引く。』

「貴様、私に勝てる気か?」

『昔の俺なら五分五分って所だろうが、今の俺なら勝てる』

「いいだろ。その挑発にのってやる。後悔するなよ」

◾やり取りも誘導も思った通り、仮面の下はにやけていた。

◾二人の実力を考慮して天界で一番広いコロシアムのコロッセオで対決は行われる事になった。ミカエルは聖剣を持ち出し、海斗はあえて何も武器を出さなかった。

◾観覧席にいるアリシアとは念話でやりとりしていた。

[団長少し煽り過ぎたんでは?パパは本気ですよ]

【いや想定通りだよ。それに久しぶりの聖剣との対峙だ。そうでなくちゃな】

[怪我はしないでくださいよ]

【それはお前の父親次第だな】

◾念話で話しているとスティシアとサティシアとアリシアの母もやってきた。

「まさかパパが聖剣を持ち出すなんてね」

「アリシア、海斗君は勝てるの?」

「サティシアお姉ちゃん、心配ないよ団長に勝てる種族はいないから」

「弟君見た所素手で聖剣を相手にするきなの?大丈夫?」

「問題ないよ。スティシアお姉ちゃん、今の団長に攻撃を当てるのは七つの大罪メンバーでも難しいから」

「アリシアでも?」

「そうだね。私では無理、何故なら団長の感知に必ず引っ掛かるから」

「どんな感知方法なの?」

「絶対感覚のスキルだよ。今パパは団長の絶対感覚のスキル範囲にいる。当てるどころか、カスったらいいほうだと思うよ」

「そうなんだ。まぁパパが聖剣を持ち出すって事は本気だろうし、結果どうなるかぁー?」

◼️聖剣の矛先を海斗に向け自分をなめてると痛い目にあうぞと宣告し、それに対して殺す訳にはいかないと言う海斗の発言が頭にきたのだろう。魔力が段々と大きくなり海斗が高笑いをした。高笑いを聞いたアリシヤは観客席でうなだれていた。

「どうしたの?アリシヤ」

「ママ、お姉ちゃん達ごめんなさい。パパ死んだかも」

「アリシヤどういうこと?まだ始まってないよ」

「スティアお姉ちゃん今団長の高笑いを聞いたでしょ?」

「聞いたけど?それがなに?」

◼️詳しく説明してどうにか三人が納得し、アリシヤはうなだれるあまり膝をついてごめんなさいを連続で口にした。三人は止める算段をたてようとしていたが、父親が海斗に何か言ったのか此方を見た。

『アリシヤのやつ何して……あ』

◼️来る前にシルフィーに言われた事を思い出した。くれぐれも笑わない様に団長が笑うと大抵ろくな事にならない。アリシアを不安にさせるだけと念をおされてた。

「御前のせいだろ!」

『ですねぇーまいった。どーしよう』

「許さん!!」

◾そんな中、試合のゴングは鳴る。海斗は聖剣を交わしながらアリシアをどう元気つけるかを考えながら、試合に望みそのせいで思考が鈍り、聖剣をかすめる失態をおかしていた。かする度に服がボロボロになっていくも直撃はしなかった。

◾一方観客席ではアリシアはうなだれている。

「ちょっとアリシア!アリシア!てば!!」

「何、スティアお姉ちゃん、今パパが大変なのにー」

「あれを見なさい!」

「あれ?」

◼️服がボロボロになってる海斗が目に入った。

「なんで団長の服があんなボロボロなの?」

「よくわからないけど、パパと弟君が此方を見て、弟君が仮面の口辺りをおさえて何かしまったみたいな感じになったのよ。するとパパが怒って切りかかったのが今の条件よ」

「はぁーそうなったのかぁーこれも私のせいですごめんない!」

「アリシア?」

「スティアお姉ちゃん後で話すね」

◼️海斗に念話で話しかけ、海斗がアリシアを向いた時笑顔でピースをして見せた。するとノーガードに見えた瞬間聖剣を片手で受け止め、心の中で『それでいい、その笑顔でいてくれた俺は幸せだ』と呟き、服を全部破いてパンツ一丁になった。 

【って、バカーなんで服脱いでるんですか!?】

[念話で叫ぶなよ。服をボロボロにしたのは御前の父親だぞ。もうきれないから脱いだだけだろ]

【あんたそれで戦う気か!?】

[そうだけど]

【お願いですから止めてください。私今度は泣きます。泣いていいですね!いいんですね!!本当に泣きますからね!!】

[わかった、わかった。服を探すから、たくぅー、落ち込んでたと思ったら笑って、次は泣くってか、御前らに泣かれるのが一番困る。えっと服……服]

◾アイテムボックスを開いて服を探しだす、その間聖剣の猛攻を交わし続ける。アリシアが全てを姉と母に説明した。

「そう言うことね。でもねアリシアさっきから弟君のアイテムボックスからでてくるのって……」

「本ばっかり」

「だよね。サティシアお姉ちゃん。どういう事よ。アリシア」

「それはね……」

◾再度説明される。

「なるほどね。にしても本ばっかり」

「それもマニアックな本ばっかり」

「サティシアお姉ちゃんわかるの?」

「うん、少なくともロストマジックや原語で言うなら三つはある。私でもわからない原語もちらほら見える」

「サティシアお姉ちゃんがわからないのは 団長が書いた本だと思うよ」

「海斗君は本も書くの?」

「私も聞いた話だけど昔は前世の記憶にある日本語って原語の本書いて、何冊かこの世界の原語に治して出してたみたい、確か略してASR、アサシン、S……なんだっけ?」

「アサシン、S、リヤン」

「そうそうそれ!」

「本当に!?海斗君がアサシン様なの!?」

「様ってサティシアお姉ちゃん知ってるの?」

「スティシア知っても何も、魔法の概念をひっくり返したって張本人よ!!アリシア!海斗君にサインお願いできる!?」

「うーん大丈夫だと思うけど、そんなに欲しいの?」

「ぜひ!!」

「頼んでみるよ」

「ありがとう!!早く終わらないかなぁー楽しみぃー」

「ねぇアリシア、弟君そんなに有名な著者なの?」

「わかんない、団長が本出したの七つの大罪になる前にお小遣い稼ぎで書いて出したってしか聞いてないから」

「けどサティシアお姉ちゃんの興奮度からかなりいい本だったみたいね」

「だね。こんなサティシアお姉ちゃん初めて見た」

◼️本でコロッセオの地面が埋め尽くされた時一着の服がでてきた。この服はこの世界に来てからのお気に入りで、来たのは数回にも満たない高級ブランドの服だった。海斗は観客席のアリシアに、念話でこれお気に入りだから着たくない他の探していいかと聞くが、それで着てくださいと言われ、渋々その服を着ながら聖剣を受ける。

◼️服を着て蹴りで距離をとった。

『さて、ミカエル、ソロソロ終わらせよう。ここからが本番だ!上げてこうか!!』





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