森の狩人?
更新が遅れてしまい、すみません。
ある程度生活が落ち着いてきたので、次からはもう少し更新ペースが速くなる……ハズ。
……おーい、私の声、聞こえてる?
(……? だれ?)
……おっ、聞こえてる。気絶して運がというかなんというか。
(あなたは、だれなの? どこかききおぼえのあるこえだけど……)
私のことはまた今度。あんまり時間がないから手短に話すね。君の目が覚めたら、君の目の前にいる人を守り通すんだ。何があってもね。それが今、君がすべきことなんだ。
(……? なにがあっても、まもりとおす?)
そうだ。たとえ君が”命を捨てることになっても”ね。
(いのちを、すてる? とつぜんなにをいって……)
……そろそろ時間かな。大丈夫だよ。それが今の君の主であるミコトさんのためになるんだし、君も完全に死ぬわけじゃない。とにかく、目覚めたときに目の前にいる人を全力で守るんだ、いいね。
(……ちょっと、まってよ、まだ、はなし、の、とちゅ、う……)
………………
…………
……
わしゃ……わしゃ……
(……? なんだか、あったかい?)
わしゃ……わしゃ……わしゃ……
(……それに、きもちいい)
……もふっ
「ふわぁっ!?」
「あぐっ!」
突然、背筋をゾワゾワっとした感覚が襲い、体が跳ねるように起きる。すると、頭が何かにぶつかった感覚がした。
「……いたい」
声のする方向を見ると、誰かが顔を抑えてうずくまっている。
「あの、えっと、大丈夫……ですか?」
「あ、目、覚めた? 体、変なとことか、ない?」
「あ、はい、私は大丈夫ですけど……」
目の前にうずくまっている人を観察する。少し涙目になりながらも私を見つめるのは少し鋭く赤い瞳。毛並みも同様に鮮やかな赤、ぴんと立った大きな耳、サラサラとした大きなしっぽ。おそらく狼人族の女性だろう。身長は私より少し高いくらいかな?
「勝手に、しっぽ触って、ごめんね。でも、目が覚めて、よかった。もう手遅れかと、思った」
そういわれて、目覚める前に何があったかを思い出す。周囲を見回すと、イノシシもどきの死体が倒れていた。そっか、この人があのイノシシもどきを倒してくれたんだ。でも結局私、疲れて気を失っちゃったんだっけ。
「さっきはありがとうございました」
「ううん、人を守るのが、たぶん、私の役目、だから」
人を守るのが役目?
「ええと、あなたは一体?」
「わたしは、ロズ、だと思う。この森の、狩人……多分」
私の問いに対して、どこか曖昧な返事が返ってくる。『だと思う』? 多分って、いったいどういうことなんだろう?
「ええっと……」
続けて質問しようとしたところ、狼人族の人……ロズさんに遮られる。
「まあ、話はあと。とりあえず、移動しよう。ここは、危険。いつあいつらが、襲ってくるか、わからない」
「は、はい」
……あんな恐ろしいものが闊歩しているんだ、この森。初めて地上に来て、こんなやばそうなところに降りちゃうなんて、なんだか幸先悪いなぁ……




