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第1話 教会追放

新作です!

よろしくお願いします!

「アナスタシア、お前を教会から追放する! 聖女の名も剥奪だ!」


 王都にある中央教会の中で、アナスタシアは言い渡されていた。


「待って下さい会長! どういう事ですか!?」


 アナスタシアは、5年間にも渡り、教会で聖女として働いてきた。

それを一方的にに教会を追い出すと会長は言う。


 会長はこの王都中央教会の事実上のトップだ。

会長の上に教皇という立場の人間が居るが、ここ数年は公の場に出てきていない。


 体調が優れてないということで療養生活を送っているそうだ。


「お前は聖女の名を騙った偽聖女だということが分かったんだよ」

「は……?」


 聖女は生まれ持った聖力によって選定される。

その為、そこに間違いなどは生まれるはずが無い。

要は、ただの言いがかりである。


「もう、新しい聖女はこちらで用意している」


 会長の隣のは年端も行かぬ少女が立っていた。

彼女が新しい聖女だと言うのだろう。


「マリルと申します。お疲れ様でした。“元“聖女様」


 彼女はニヤリと笑いながら元という部分を強調して言った。


「彼女が新しい聖女とやらですか?」

「そうだ彼女は癒しの魔法を使えるんだ。立派な聖女様だよ」


 もはや、呆れて物も言えない。

癒し魔法は適正があれば使用することができる。


 きっとどこかの貴族の娘を適当に持ってきたのだろう。

教会に恩を売っておきたい貴族も一定数いるとやら聞く。


 もちろん、アナスタシアも癒し魔法を使うことが出来る。

今まで、聖女その癒し魔法で多くの人を救ってきた。

それに加えて、アナスタシアには光の女神の加護を受けた、聖力が宿っている。


 そう、アナスタシアこそが“聖女“なのである。


「お前は、聖女の名を勝手に利用し、その名を汚した。これは、死罪になってもおかしくない。追放だけで許すと言っているのだから感謝こそしてほしいくらいだね」


 会長が蔑んだ目をアナスタシアに向けてくる。

もはや、ここで何を言っても覆ることはないのだろう。


「分かりました。では、最後に一つだけ。後悔しても知りませんからね」

「後悔? 何を馬鹿なことを言っている。するわけないだろう」


 その言葉で確信した。

この教会は腐っている。


 アナスタシアが改善を何度も提案してもそれが通ることはなかった。

聖女は黙って教会のお飾りになっておけばいいということであろう。


 そんな教会、こっちから願い下げである。


 アナスタシアは、教会を出ようと歩き始める。

廊下を歩いている時、高貴な雰囲気の男性とすれ違った。

護衛と思われる騎士も付いているし、身に纏っているものから察するに、上級貴族だろう。


 綺麗な金髪から一瞬覗いた顔は、中性的な顔立ちだった。

イケメンというのはああいう人のことを言うのだろう。


 しかし、アナスタシアにはそれ以上に気になることが存在した。


「あの方、呪われていますね」

【作者からのお願い】


スタートダッシュが肝心です!

書き溜めがあるのでしばらくは毎日更新します!


本日は3話まで更新する予定です。

その後、一週間は1日2話投稿します。


ブックマークへの登録や広告下にある☆☆☆☆☆からの評価を宜しくお願い致します!


執筆の励みになりますので何卒!!

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