表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 櫛引 祐二





死にたいと思って死ぬ人はいないだろう


生きていることが、

死ぬ時の痛みより、遥かにツラく感じられ



死にたいと思って死ぬ人はいないだろう


誰かに、なにかを言われ、やられ、

意識が捉えられ、抜け出せずに、一体化して、

ずっと、傷ついていて



死にたいと思って死ぬ人はいないだろう


途轍もない不安を払拭できずに、

自分で自分を受け入れられず、

この世界を、受け入れられず






花にも心はあるんだろうか

花も、なにかを、思うんだろうか


花のようになりたい

ただ、その場所で、咲く




なれない




そう考えると、心なんて、

本当に必要だろうか


暗く、塞ぎ込んで、

自分自身の心なのに、

自分自身ではどうにもできなくて

  


  できる     想い



傷ついて、怖くて、迷って、イライラして


知られたくなくて


知って欲しくても、伝わらなくて、

伝わったとしても、シカトされて



そんなの、いっそ、必要あるかな


自分の心そのものが自分を追いつめているなんて思いたくない




人は、まさに人によって、

考えられない残虐な暴力に曝されたりする


気づいてもらえず、誰も助けてくれず、

気づいていても、どうにもできなくて、

助けてくれず



本当に、生きていてなにも問題なくて、

順風満帆で、

ただ全て自分でタイミングを決めたくて、

ただ、なんとなく


そんな人もいたりするのだろうか



わからない


誰かのことは、真実の機微は、

わからない





自分も、世界も、両方ダメ


もうダメ、どうにもならない


片方なら、なんとかならないだろうか


どうにかできないだろうか


どっちかがダメなら、やっぱり、ダメなのかな






逃げられるなら、何回だって逃げていい

何万回だって逃げていい

もう、やーめた、って

関わらないー、って

僕がそうして来た

指差されたっていい、バカにされたっていい


またなにかを思えたら、いい

生きて、まっさらな、

なにもない明日を回想できたらいい






晴れの予想で曇って降って、

雨の予想で陽が差し晴れる












死にたいと思って死ぬ人はいないだろう





死にたいと思って死ぬ人はいないだろう





死にたいと思って、死ぬ人はいないだろう






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ