二件目
昨日の仕事はいい仕事したな〜!よしっ、今日も頑張ろー。
む?
むむ?
むむむむむむむ?
や、やる気が出なーい!.........かくなるうえは、有給を取らねばー!ニマニマ
そうだなー、あっこの前買った世界とか遊びに行って来ようかな?
彼は己の神様ぽいんと(以下神ぽ、と呼称)にて購入した世界へと遊びに行こうと彼の亜界に転移した。
「くぁー。いやぁひっさしぶりの休みだぁー!............ありょ?ボクはミステリアス系の15、6歳の設定のハズ、何故こんなサラリーマンの様な事を言ってるのだ?...................ま、いっか。さて、卑しくバァカな人間共で遊びますか。」
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「はぁ。何でこう俺は貧乏なんだ。あの豪華な屋敷に住んでる様な奴が恨めしい。きっとなにか汚い事をしているに違いない。はぁ、いいなぁ。くそ俺にもっと金があれば...」
「うぅ...ぐっ。」
「何だぁ、あいつぁ。おい!おめぇどうした?」
「あぁ、しょ、食料を。少しで良い、食料を...分けてくれ」
「これ位しかねぇが、食うか?」
そう言って男は柿を差し出した。
「あ、ありがとう。ありがとう。かりっシャリシャリ、!ゴホッゲホッ。」
「ゆっくりだ。ゆ〜くり、柿は逃げねぇぞ。」
カリッシャリシャリシャリゴックン!
「美味かった。ありがとうな。お礼に私に何か出来れば良いのだが。何か悩みでもおありですか?」
「初めて会う、しかも子供に言うっつうのも情けねぇ話だがなぁ、俺ぁ貧乏でなぁ。一度くれぇはあんな豪邸に住んでみてぇよ...ハハッ忘れてくれお前さんに言っても仕方ねぇよな。」
男がそう欲を零すと、途端に少年の衣服は女の髪のように柔らかなものとなり、少年は微かに輝き出した。
「では、その望みを叶えて差し上げましょう。他に何か望みがありますか。」
(何だよ、天子なのか?おぉ!大いなる天の父が遣わしてくださったのか。まて、これは活用しなければ...そうだ!この世で一番の権力と金、あとは力だ!これさえあれば!支配者になれるぞ。)
「そうですか...ではあなたに授けましょう。地球も宇宙も外宇宙でも一番の権力と金と力を...。」
彼がそう告げた瞬間に世界の法則は愚かな男中心に動くものとなった。男は最初に酒池肉林の日々を心ゆくまで楽しんだ。次に地球を征服し、世界を支配した。男は己の全ての欲望を叶えた。その世界には一つの幸せが存在した。男の幸せで世界は一色であった。一点の曇りも汚れもなく。
くふふ、この世界の神はもう駄目だな神堕ちけってーい!