奇妙な噂
普段俺は魔力操作の練習をする時、アリウムに変身はせず、魔力解放をして女の子の身体にだけなって練習に励んでいる
その時の身体的特徴は男女の差異は勿論あるが、基本的な容姿に大きな変化はない
クセの強めの赤毛。髪の長さは男性的にはミディアム。女性的にはベリーショートくらいの髪の長さ
瞳は青みがかったグレー。くすんだ青色とも言える
身長も変わらず158㎝。体重は多少の変動があったのは、筋肉が落ちて、多少脂肪が付いたのが原因だろう。……一応、女の子モードになると慎ましいサイズではあるが、胸はある
肌も東洋人としてはだいぶ白い。顔立ちは、男の時より、女の子モードの時の方が多少丸いと言うか、顎のラインに多少の変化があると思う。この辺りはちょっと微妙過ぎて、イマイチよく分からない
そんな感じだったはずだ。少なくとも、時間的に言うと、一昨日か?その時の魔力操作の練習の時には髪が伸びている、なんてことにはなってなかった
あ、あとちょっと前までは一々変身工程を踏まないと、魔力解放が出来なかったけど、最近は変身工程無しで直接魔力解放だけ出来るようになりました。いえーい
「一人で百面相してどうした?持ち上げるから、悪いけど少し身体を浮かせてくれ」
車椅子に座って、美弥子さんと光さんに衣服を剥かれながら、伸びた髪の毛について考えていると、既に衣服を脱ぎ終え、タオルを身体に巻いた千草が目の前にぃっ?!
「わっ?!え、えと、ご、ごめんなさい!!」
「何を謝ってるんだ……?」
リアルJKの中々に発育したお胸の谷間が目の前に現れ、咄嗟に俺は謝りながら下を向いて視線を逸らす
千草は不思議そうに首を傾げているが、いや流石に申し訳ない……!!明かせない事情があるとは言え、嫁入り前の少女の肢体をマジマジと見るのは良心が痛む
と言うか、千草って着痩せするタイプなのか。思っているよりもずっと大きい。あ、いや、見てないです。見ないです、許してください
「もしかすると、こう言った複数人で入浴の経験があまりないのかも知れません。真白様は見た目で判断して申し訳ないのですが、欧州系の血筋をお持ちかと思いますので、文化的になじみのない可能性も」
「最近はそうでもないらしいけど、ひと昔前だと数日に一度シャワーを浴びる程度だったらしいからね。でもここは日本!!欧州文化より日本文化よ!!」
「では午後のティータイムはお止めになられるのですね」
「それとこれとは話が別!!」
美弥子さんと光さんがじゃれながら衣類を脱ぎ切ってしまうと、いよいよこの場にいる人間全員がすっぽんぽだ
墨亜なんていの一番で衣類をキャストオフしている。ちょっとは隠そうね?
「では真白様。浴室へお運び致しますので、申し訳ありませんが少々身体を持ち上げていただけますと」
「恥ずかしいかも知れんが、足腰が抜けた今の状態じゃ入浴は誰かとだろう。今のうちに慣れておけ」
そしてこれから俺は抱き上げられて浴室へ向かう訳だが、これがまた恥ずかしい
何せ赤ちゃんのように抱きかかえられて運ばれるのだ。しかも中身26歳のおっさんが、JKに担がれる
勿論密着する姿勢だ。そうしないと危ないから仕方がない
ベッドから車椅子に移される時もそうだったが、それは肌を晒して、完全に触れ合わせてするわけだ
犯罪では?
「じ、自分で出来ます……!!」
「立ち上がれなくなってる人間が何を言っているんだ。この際恥ずかしがってないでさっさと済ませるぞ」
「あー!!待って!!せめて心の準備を!!ひゃんっ?!ちょっと変なところ触らないでよ!!」
「人聞きが悪いことを言うな。抱き上げてるんだから仕方ないだろ」
ジタバタと悪あがきを繰り返す内に、しびれを切らした千草に引っ張りあげられて、そのまま抱き上げからの浴室連行。チクショウ、前衛型の魔法少女だからフィジカル面で全く歯が立たん。悔しい
そんなあーでもないこうでもないを繰り返しながら、俺はとうとう女性陣に紛れて入浴と相成ったのである




