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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
魔法少女交流会

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魔法少女交流会

長いように感じた魔法少女交流会もあっという間に三日目。今日はお偉いさん達も帰って、本当の魔法少女関係者しかいない。

なので今日は気楽にみんな変身前の姿でお食事会だ。立食パーティー形式だけど。


「Are you Allium Fleur?」

(貴女があのアリウムフルールなの?)


「That's right. I am Allium Fleur. My real name is Mashiro Moroboshi. Once again, it's nice to meet you.」

(そうだよ。私がアリウムフルール。本名は諸星真白だよ。あらためてよろしくね)


というわけで海外組と変身前の姿でご対面である。既にメチェーリさんと思われる黒髪で緑色の目をした女の子がにじり寄って来ている。

逃げて良いですか?


「You're so cute!!」

(可愛い!!)


「ぎゃっ?!」


案の定力の限り抱きしめられた。身長差が20㎝以上は明らかにあるのでホールドされると身体ごと持ち上げられて逃げられない。あと、お胸に頭が埋まって苦しい。た、助けて……。


「Stop it, sheesh. I'm sorry.Umm,I'll call you Mashiro, okay?」

(止めなさいよ全く。ごめんね?えーっと真白、で良いのよね?)


「ぶはっ。助かった。Thank you.」


ジタバタともがく私を助けてくれたのは多分キャヴァルリーちゃんだ。茶色くてウェーブの掛かった髪に青色の瞳。肌が白くてほっぺが赤い、私にもある典型的なイギリス人の特徴だ。親近感めっちゃある。そばかす対策なんですか?


「Still, Allium Fleur looks dignified and graceful, but you are quite pretty that it is difficult to imagine from it. You look like a pretty doll.」

(それにしても、アリウムフルールの時の凛々しくて華麗な見た目からは想像できないくらい可愛らしいですね。まるでお人形さんです)


「I get that a lot. Well, just call me Mashiro.」

(よく言われる。まぁ、気軽に真白って呼んでね)


最後にフルールさんと思われるラテン系の彫りの深い、濃い顔立ちの子だ。髪も瞳もダークブラウン。見た目だけで言えばスペイン系の顔立ちだ。

まぁフランスはヨーロッパの中でも特に民族が混在してるからね。フルールさんはその中でも割とオーソドックスなスペインやイタリア系の血筋の様だ。


で、私がイギリスと日本人のハーフ、と。基本的にはヨーロッパだけど、島国でヨーロッパの国々の中でも特徴的な外見を持つイギリス、多様な民族が混在するフランス、東欧でアジア系の雰囲気もあるロシア、と中々に国際色豊かな感じになっている。


実はヨーロッパ人でも地毛で金髪って少ないんだよね。殆どの人は脱色して髪を染めてるから。

地毛で金髪な人が一番多いのは北欧の人達だったかな。スウェーデンとかあっちの方ね。


「おっ、そっちが海外から来た魔法少女達か。Nice to meet you. I'm Chigusa Moroboshi, Mashiro's sister.」


4人でやいのやいのと騒いでいると千草がやって来て早速3人に挨拶していた。意外と流ちょうな英語が飛び出て来て驚いたのは内緒だ。

自己紹介くらいは、諸星の娘だし良い慣れているのも当然か。言われてみれば、理数系が苦手なのは知ってたけど、語学系が苦手とは聞いていない。もしかしたらそっちは得意なのかも。


「Are you? You don't look alike.」

(真白さんのお姉さんですか?その割には似てないですね)


「You are foolish. Nobody would talk about sensitive topics at first meetings.」

(バカ、デリケートそうな話に初対面で突っ込む奴がいるか)


「Your comment was lacking in delicacy.」

(デリカシーに欠けますよ)


「あはははは」


メチェーリさんの直球ドストレートな発言にキャヴァルリーさんがポカリと頭を叩き、フルールさんが嗜める。


まぁ姉妹って言われても似てないよねぇ。特に私は背も小さい上に赤毛で青灰色の瞳、肌も日本人よりずっと白い。背が高いくらいで典型的な日本人女性の千草とは初対面では姉妹とはとても思われない。


こればっかりは仕方ない。千草もそうだけど、墨亜とも血が繋がってないしね。それでも、私達は胸を張って姉妹だって言うけど。


「おっ、いたいた。探したよ千草。せっかく協会に来たんだから顔くらいはと思ったのに、中々見つからなくて苦労した」


「ん?」


海外勢に千草まで来て会話が大所帯になって来たなと思ったところに更にお客様の様だ。

振り向くと千草と同じくらいの少し高めの身長に、ショートカットで、耳のわきの髪だけがが左右非対称の長さの女性が話しかけて来た。


細身のパンツにフライトジャケットと中々特徴的な出で立ちの方だ。千草に話しかけていたので千草関連のお客さんだろう。魔法少女なのも確定。大よそ、企業所属の元魔法少女かな。


「先生、来てたんですか?」


「先生は止めろってだから。そこまで立派じゃないよ」


千草が先生、と言って予想が付いた。あれだ、千草が飛び方を教えてもらったって言う空港所属の魔法少女の方だ。なるほど、それでフライトジャケット。半分趣味なんだろうけど分かり易くて大変ありがたい。



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