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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
新学期とバレンタインと進路の話

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会議を終えて

ちぇーっと口を尖らせる委員長はでもでもと諦めずに話題を続けるらしい。好きだね、こういう話題。


「友チョコなら良いでしょ!!」


「友チョコ?」


新しいワードに私は首を傾げる。語感から言えば友達チョコだと思う。という事は異性の友達にお前は友達だよと伝えるチョコ……?

いや、普通に酷いと思うんだけど、世の女の子は恋愛が発生する前に潰しに行っているのだろうか。


「友チョコ配るのも結構大変なんだけどね」


「その準備が楽しいと思うんだけどなぁ。皆は違うの?」


「ボクは去年まで仲のいい友達に配ってたんっすけど。今年のスケジュール考えると難しそうっすねぇ」


「私達魔法少女は訓練とかで放課後の時間が大体潰れてしまいますから」


なんて残酷な話をしているんだと思ってたけど、舞ちゃんの話を聞いて誤解だと理解する。

成程、仲のいい友達に配るチョコの事を友チョコって言うのか。


仲良しの証、的な感じなのかな。でもそれだと好きな人にチョコを送る普通のバレンタインとは一体……。お菓子メーカーとしては売れればどうでも良いからそれはそれとして、友チョコ用チョコとか言って売ってそう。


「チョコは貰うもんだろ」


「毎年山ほど貰うんだよな」


でも碧ちゃんと千草は一方的に貰う側らしい。もうよく分からない。好きな人にチョコを渡す日でもあって、友達同士でチョコを渡し合う日でもあって、女子が女子からチョコを貰う日というのは一体どういうことなんだろう。


顔を顰めて唸っていると紫ちゃんが気が付いてくれたのかちょんちょんと肩をつついてから。


「普通の子は女の子から本気のチョコ貰わないからあの二人が特殊なんだよ」


「成程」


成程分からん。とりあえず碧ちゃんと千草がズレた位置にいるというのが分かった。

いややっぱり何も分かってないねコレ?


友チョコじゃないガチなチョコ?……つまりバレンタインの本来の意味に沿ったもの?いや、それなら欧米由来だからやっぱり仲のいい友達にお菓子を配るという行為になるのでは。


私が難しく考え過ぎてるだけ?


「うんうん、碧ちゃんと千草は貰う側だよね絶対。特に千草は郡女イチ女子にモテる女子で有名だもんね」


「あ、そっち?」


「むしろアンタどっちの方向だと思ってたのよ」


成程、女の子に恋しちゃった女の子達が千草とか碧ちゃんみたいな所謂イケメン女子にチョコを渡すのかぁ。

普通の男の子よりは男前な性格している二人だし、一部の女の子には確かに人気が出そうな気がする。

郡女は特に女子高だし、そういう王子様ポジションの女の子がいるなんて話は確かに何かで見聞きした覚えがあるなぁ。


「世の中は複雑怪奇だね」


「お前の頭の方がな」


「やっぱり天然っすねぇ」


何故私が皆に総突っ込みをされているのかについては無視を決め込む。誰が天然ボケじゃい。

そんなに天然じゃないもん。皆が私の知らない話題で盛り上がっているのが悪い。


ぷーっとほっぺを膨らませると委員長からぶしゅっと潰される。可愛い可愛いと揉みくちゃにされた後、何度目かも分からない抱っこに持っていかれたのでおとなしくすることにする。もう慣れっこだよ。


「今年は皆でチョコ交換なんてどう?少ない人数なら皆も用意する手間が無いと思うし、別に手作りじゃなきゃダメってことも無いしさ」


「それならウチも良いぜ。どのみち翔也さんにはお袋と一緒に贈るつもりだったんだ」


「へー、意外ね。碧がそういうイベントに乗るなんて。私も良いわよ。どうせクラスメイト達に配るし」


「私も大丈夫ですよ」


「ボクもOKっす~。弟とパパに毎年あげてますし」


千草と私、そしてもうすっかり寝ちゃっている墨亜を除いて全員がチョコを配りあうのは賛成らしい。


私達はどうする?と千草の方を見ると千草はなにやら考えこんでいた。どうしたの?って聞くと何でもない、というので多分個人的なことだろうからスルー。

根掘り葉掘り聞かれるの嫌がるしね、千草。


「……練習に丁度いいか」


「なんか言った?」


「いや。私達も作るか。たまにはお菓子作りも良いだろ」


ぼそぼそっと何かを言った千草に首を傾げながら、私達諸星家組もチョコづくりに参加する。

墨亜も楽しめるだろうし、ウチのコックさん達に色々教えてもらおうっと。


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― 新着の感想 ―
[一言] おや、千草さん 誰か気になる人でも?
[一言] 千草は某剣道部の主将さんに渡すのかなw
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