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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
新学期とバレンタインと進路の話

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会議を終えて

食堂についても委員長の目は輝きっぱなしだ。まず社食を使うには食券を買う必要がある。もちろん券売機での購入だ。この辺りはタッチパネル等の最新技術ではなく、昔ながらのボタン式の物だ。


光さん曰く、何でも最新にすれば良いわけではないとのこと。まぁ、タッチパネル式は画面のサイズを確保するために結構な広さが必要だし、毎日使う沢山の人が使うものだ。


タッチパネルのディスプレイが万が一壊れた場合、修理にも相応のお金と日数がかかるはず。

対してボタン式は取り換えも効くし、空きスペースのボタンを代用することも出来る。誰もが一度は使ったことがあるだろうから、操作をする側も気兼ねなく使える。


実際、郡女のタッチパネル式の最新鋭券売機は長蛇の列になりやすい。その列を迅速に捌いているのは結局は食堂スタッフの人達だったなぁ。


「この券売機で食券を買うんですよ」


「学校にあるのと全然違います!!新しく郡女に置かれた自動販売機と似てますね」


紫ちゃんの案内を受けた後、興奮気味に券売機の周りを器用に車椅子でウロウロする委員長の方に私達が興味津々だ。

特に朱莉なんかは完全に視線が珍獣を見るそれだ。失礼だから程々にしなよ。


ペタペタと券売機を触る委員長にお金を入れるように催促すると、そうでした!!と言ってお財布を取り出してお札を取り出すけど、万札だ。残念ながら多くの自販機の類で使えるのは1000円札まで。


「ホントにお嬢様なんっすね」


「また私達のお嬢様率が上がったわね。千草に真白に墨亜に碧に要さん、私達の半分以上がお嬢様よ?」


「オイ、ウチをお嬢様にカウントするなよ」


「碧ちゃんも血筋の時点でお嬢様ですよ」


1万円札を入れようと四苦八苦している委員長を止めていると後ろの方でお嬢様じゃない組が騒いでる。碧ちゃんはどう足掻いてもお嬢様組なので諦めて欲しい。そろそろマンションに引っ越すの知ってるからね。


委員長に1000円札を貸してあげると学校にあるジュースの自販機でも1000円札までしか使えない事を思い出したのか、なるほど!!とテンション高めに答えて受け取ると醤油ラーメンのボタンを押して食券を発行する。


それだけで楽しそうだ。学校では券とかも発行されないしね。


「真白ちゃん券が出ました!!」


「うんうん、それを持ってあっちのおばちゃんに渡すと作ってもらえるよ」


「分かった!!早速行ってくるね!!」


「待て待て、要!!こら、話を聞け!!全く、テンションが上がるとすぐこれだ」


車椅子を巧みに操ってスイスイと行ってしまった委員長に千草は頭を抱えている。昔からこうらしい。そっちの取り扱いは任せたよ。


委員長の事を千草に丸投げして、私も食券を購入する。買ったのはきつねうどん。残念ながらお餅メニューは無いので甘辛く味付けたお揚げで我慢するとしよう。


「真白、僕はハンバーグ定食」


「自分で買いなさいよ」


「まだ現金は持ってないんだよ」


後ろから人間体の姿でにゅいっと顔を出してきたパッシオに文句を言いながらハンバーグ定食も購入。

さっきまでいなかったから光さん達の手伝いでもしてるんだと思ってたけど、どうやら終わらせて合流しに来たみたいだ。


それにしたって自分で払って欲しい。早くこっちの通貨を覚えて。


「パっちゃんお金持ってないの?」


「それどうなのよ」


「勘弁してくれよ。まだ通貨価値とか種類が分からないから持たせて貰えないんだ」


墨亜と朱莉にも口撃されてパッシオはお手上げだと両手を上げる。その手にはしっかりハンバーグ定食の食券を持ってるけどね。


仕方ないのは分かるけど、クレジットカードが使えないこういうところでは不便だから早く覚えた方がパッシオも楽だろうに。

そう思いながらパッシオに抱っこされて先に行った委員長と千草を追いかける。


委員長が注文したラーメンはもう少しで出来そうだ。麺類は提供の速さが魅力的だよね。


というか車椅子から身を乗り出して厨房を覗き込む委員長と、それを止めさせようと格闘する千草の二人の様子が面白過ぎる。

結構委員長って、これって決めたら猪突猛進というか周りを見ないタイプだというのは良―くわかった。注意しとかないとね。


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― 新着の感想 ―
[一言] パッシオに抱っこされてる真白ちゃんかわいい
[一言] 委員長、楽しそうだな
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