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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
新学期とバレンタインと進路の話

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会議を終えて

会議もつつがなく進み、全体の方針やら今後の予定、【ノーブル】に対するあれやこれやを決め終わった頃には20時を回っていた。

3時間もあれやこれやと話し込んでいたのかと思うと辟易するけど、必要なことだし我慢我慢。


それよりも何よりも。


「お腹すいたー」


墨亜の言う通り、お腹がペコペコだ。ただでさえ育ち盛りの食べ盛りである上に、魔法少女は大概燃費が普通の女の子より悪い傾向がある。


特に訓練終わりや戦闘の後は使った魔力を補充するのに尋常じゃなくお腹が減る。今日は訓練も戦闘も無かったけど、時間が時間というのもあって魔法少女達は全員空腹を訴えていた。


「食堂に行きましょう。夕飯を用意してもらってるから」


「さっすが会長~。太っ腹~」


「太っ腹も何も、社員食堂だからあんまり会長は関係ないわよ」


私達がお腹が空いたと騒ぐのは織り込む済みだったのか、光さんが本部ビルの中にある社員食堂に行くよう先導を始める。

一階にあった社員用のカフェとは別に食堂が別のフロアにある辺り、やっぱり充実した設備が整いまくっている職場だと思う。


社食を使うのは既に何回かあったけど、値段も安いし味も美味しい。諸星のお屋敷や学食では中々食べられない庶民的なメニューも多いので、元庶民としては気兼ねなく食べられるという利点もある。


「社員食堂、どんなメニューがあるんですか?」


「メニュー?普通よ?ラーメンとかうどんとか、カレーとか」


「定食メニューとか丼ものも沢山あるっすよ!!」


そんな私達の中で唯一ここに来ること自体が初めてな委員長がどんなものがあるのか尋ねると近くにいた朱莉と舞ちゃんが社食のメニューについて答える。


メニューを聞いた委員長は目をキラキラさせる。なんで嬉しそうにするんだ?と首を傾げるメンバーに対して、私と千草は苦笑いだ。全く同じ反応を墨亜がしてたからね。


「ラーメン!!定食!!私、食べたことないです!!」


「えっ」


「あー」


委員長は私や千草みたいな元庶民じゃなくて、生まれながらのガチお嬢様。ラーメンや丼もの定食といった庶民的なご飯に縁が無かったのだ。


庶民からすれば何言ってんだろうという反応だけど、どうしてもそういったものに縁遠いお嬢様達にとってそれは憧れの食べ物でもあるのだ。

よく漫画なんかでジャンクフードにハマるお嬢様がいるけど、まぁあんな感じ。


実際、舌が肥えてるお嬢様達に庶民の味が受け入れられるかはちょっと怪しいけどね。私と千草は安心するけど。


「要は生粋のお嬢様だからな。色々教えてやってくれ」


「食べ方すら怪しいと思うから」


「流石はお嬢様ですね……」


特にラーメンを啜るってことが出来ないと思う。うどんとか蕎麦が家で出てればイケるだろうけど、日本の麺食以外で啜るって食べ方あんまり無いからね。


生粋のお嬢様は時折びっくりするような事するんだよね。庶民だと当たり前なことに触れて来なかったというか、触れる必要が無かったから千草と私がストッパーになることもある。


最近では郡女に新しく置かれたジュースの自動販売機が話題になった。知ってる子は当然知ってたけど、知らない子は本当に知らなかったのだ。

因みに委員長は知らない側だった。優妃ちゃんは知ってる側。美海ちゃんはどういう物かは知ってる、って感じ。


私と千草はまぁ当然のように知ってる。最近だと電子マネーでも買えるって言うのは千草も知らなかったみたいだけど。


「ラーメン美味しかったよ。後ね、墨亜のおススメはカレーうどん!!」


「カレーにうどん!!カレーもうどんも食べた事あるけど、二つを組み合わせた食べ物なんて美味しそう。でも私はラーメンにしてみるね。食べたことが無いから」


私達の中でも生粋のお嬢様である墨亜と委員長がワクワクとした表情をしているのは微笑ましい。

自分で車椅子を進める委員長の車椅子を押してあげて、私達はぐぅぐぅと鳴りそうなお腹を抑えながら食堂へと足早で向かった。


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― 新着の感想 ―
[一言] >カレーうどん 純白の服でいただくのが正装の伝説的メニュー…!
[一言] さすがお嬢様
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