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それぞれの魔法少女

「まずは地上に引きずりおろすぞ!!」


「援護します!!」


飛行型の魔獣を倒す定石は魔獣を地上に引き摺り落すことだ。逆を言えば、引きずりおろせないとずっと不利な空中戦を強いられる


勝つためには相手の土俵で戦わないのが最大の鉄則だ


その為にウチは背負っている愛武器の斧、海斧『ヴォルティチェ』の柄を掴んで跳び上がる

勿論無策じゃない。ウチ一人なら無謀だけど、アメティアがいるなら細かいことは任せられる


「撃てー!!」


早速、埋め尽くすように属性魔法の雨霰が魔獣に殺到する。アメティアの基本戦術は多くの属性と大量の魔力に物を言わせた面での制圧だ


避ける隙間も与えないような魔法の数の暴力はウチなら絶対に相手したくない


「キュルウァアァァァァァァッ!!!」


呑気に高見の見物と洒落込んでいたらしい魔獣は突然の攻撃に耳がキンキンするような喧しい声で鳴く

アメティアのさっきの魔法は一発一発は大したことない。あの魔獣からしたら小石を大量に投げつけられた程度だ。痛いことは痛いが怪我は殆どない、と言うレベルだと思う


けど、本命はそれに紛れたウチだ


「とりあえず、墜ちろ」


魔法に紛れ、魔獣を通り越してその真上まで跳び上がっていたウチは『ヴォルティチェ』に魔力を込めて一気に振り下ろす。片翼くらいは貰って行くつもりだったが、生憎そう簡単には行かなかった


「キュエエエエエアェッェァェッェアァエェッ!!」


斬り飛ばしたのは左の翼。その羽毛の部分だけで

肉を断ったわけじゃないから、ダメージは無いし当たった感じスッカスカ。空振りも良いところだけど、コイツを地上に引き摺り落すって事には成功したらしい


左の翼の羽毛の一部を斬り飛ばされて、コイツは空中を飛び続けることが難しくなったらしい

バランスを崩しながら、地面に降りるウチを追うようにして落下して来ていた


「よっと」


ウチが着地した後ろでドスンっと大きな音を立てて魔獣が地面に激突する。それだけでもかなりのダメージは入ったはずだ。あの図体で高所から地面に墜落して、痛くない訳がない


「アズール!!」


「アズールお姉ちゃん!!」


私が魔獣を堕とし、ここからが本番と言うところで本来真っ先に派遣されていた筈なのだろうフェイツェイとノワールの二人もウチらに合流した


これでほぼ負けは無いだろう。Aランク二人にBランクが一人。ノワールはCランクだが、それは年齢を加味しての評価だ、火力だけで言えば立派にBランクくらいはある

だからっつったって、油断する気は無いけどさ


「雛森さんから連絡が来た、ルビーはどうした?」


「酷い怪我だけどアリウムが治療してる。あっちはアリウムに任せてりゃ問題ないだろ」


「ルビーお姉ちゃん、大丈夫なんですか?」


「大丈夫よ。アリウムさんがルビーちゃんのところにいるから」


道中、ルビーが無茶したことを雛森さんから聞かされたらしいフェイツェイ達はルビーの姿が見えないことを心配してるけど、あっちはアリウムがいる

私らにあんだけ大見得切った上に、アイツは治癒魔法を使える。あそこはアリウムに任せるのが最善だ


「そうか、アリウムなら悪いようにはならないな」


「あぁ、だからちっと手を貸せ。このデカブツがルビーをボコした魔獣だ」


フェイツェイもノワールもアリウムが診ていると伝えると納得したようにして、それぞれ自分の魔道具を構える

フェイツェイは刀、ノワールは本。見ての通り、この二人も近距離と遠距離の役割で別れている


二人ともやる気満々。さて、解体ショーの時間だ


日刊ローファンタジーランキング19位……???


2日掛からないくらいでポイントも100近く増えてるし、ブクマも30件近く増えてる


何が起こった


かつてない伸びっぷりに作者が震えながら喜びの舞を踊っております

良いぞ、もっとください(乞食

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