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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
千夜祭

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千夜祭


【思い出チェンジャー!!『(ルミナス)』!!】


「思い出チェンジ!!」


もう一度、痛む身体をこらえて思い出チェンジャーに『光』のメモリーを差し込んで変身する。

歯を食いしばらないとやってられないくらいどうにもならない。一歩踏み出すのも無理だとしか思えない。


それでもやれると信じてやる。私が諦めたら誰が私のやりたいことをやるんだ。

何が何でも、絶対にやってやる。2人を止めて見せる


形態変化(モードチェンジ)!! 光の力で守り抜けぇっ!!】


いつもと違う音声と共に、視点が急上昇する。2mとか3mとかじゃない。何十mも高い。周りの建物がまるでミニチュア。ビーストメモリーによって大きくなっているサフィーリアさんすら軽く超えている。

ファルベガに至ってはちょうど手のひらくらいのサイズ感。


【『光の巨人』!!】


地面に降り立った衝撃で地面を捲り上がらせながら、巨人となった私が2人に相対する。


「なっ……?!」


「きょ、巨人?!」


突然現れた巨人に2人は目を丸くしながら私を見上げる。そうなるのもわかるよ。私だっていきなり身体が巨大化して驚いてないわけがない。


ただ、そんなことよりもやらなきゃならないことがある!!


「お、らぁっ!!」


拳を振り上げ、一気に振り下ろす。身体が大きくなった分がそのまま威力に繋がって地面に突き刺さると辺りの瓦礫を吹き飛ばし、2人を襲う。


身体が大きくなったら、動けるようになった。身体が大きくなったのに傷の大きさはそのままらしい。

だから結果として傷が小さくなって身体が動くようになっている。戻った時が怖いけど、動けるようになるのなら大歓迎だ。


「なんなのよ、あなたは!!」


「こういうヤツよ。道理とか理屈とかすっ飛ばして、自分に出来る最善をいきなり引っ張り出して来る、ふざけたヤツ」


「褒めてくれて、ありがと!!」


突然の出来事にキレるサフィーリアさんと冷静に構えるファルベガ。性格は結構似てるのに、対応は結構対照的な事が多い2人に今度は振りかぶったキックをお見舞いする。


それだけで石畳に散らばっていた瓦礫は吹き飛んで行き、それをまた2人に襲いかかっていく。

魔法じゃない単純な質量と物理攻撃。シンプルだけど、高威力広範囲はそれだけで脅威だよね。


「図体ばかり大きくなったところで、的が大きくなっただけですよね!!」


「それ、貴女が言うの?」


私も思った。ビーストメモリーでサフィーリアさんだって身体を大きく変化させているんだから的が大きくなっている。

的が大きくなる以上のメリットってヤツが体格を大きくすることにあるのはこうして大きくなったからこそ分かる。


向かって来る魔法を拳を打ち込んで相殺する。魔法をだ。巨大な身体から得られるエネルギーは想像している以上にある。


そこに光属性の魔法も乗ることも、お忘れなく。


「――っ!!」


「やっば……!!」


運動エネルギーに質量、魔法と組み合わされば強いのは折り紙付き。それを一番得意としている魔法少女に私は戦い方を教わってるんだから!!


光属性の魔力を纏わせた両手拳を合わせ、仰け反ってから全身のバネを使って地面に叩き付ける。


石畳が砕け散って自分にも当たるけど、それ以上に周囲への威力が凄まじい。直撃させられたら大抵の敵は叩き潰せるんじゃないかな。

と言っても、大振り過ぎて当たるもんじゃないけどさ。


「流石に当たらないか」


「肝は冷えたわよ。正義の味方のクセに腹くくったら容赦ないの、止めた方が良いと思うけど?」


予備動作が大きすぎるコレはファルベガのスライム状の障壁によって無効化されている。打撃系との相性がめっぽういいファルベガのスライム状の障壁はこの姿では相性が悪い可能性はある。


「ここから、一歩も下がらないよ」


「知ってるわ。だから貴女を倒して目的に一歩近づく」


だからって退くわけには絶対にいかない。


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― 新着の感想 ―
[一言] 光の巨人… 「ウルト〇マンですか!」ってツッコミいれる人いませんでしたね(笑) 妖精界に来たメンバーで治癒魔法が使える魔法少女はアリウムフルール一人だけでしたよね。 ガープスTRPGだと、…
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