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イメージレコーダー  作者: 天之屋エニシ
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(3)

 次は、購買先。

 イメージレコーダーに正確な脳波を受信させる為、脳波オフセット調整と言う作業が必要だから、医療機関でしか買えないんです。

 病気になっても病院へ行くのを敬遠けいえんしがちな私にこの敷居は、立ちはだかる壁の様に高く険しいと言えるでしょう。勿論、我慢しましたけどね。

 私のイメージレコーダーに対する情熱は、それほどまでに真っ直ぐなのです。


 脳波オフセット調整。

 やった事がある人は稀でしょうから、折角なので簡単に説明しましょうか。知っている人は、飛ばして読んで下さい。

 まず、頭に何本か電極を接続します。あ、接続って言っても、髪をき分けて特殊な糊みたいなので軽く接着するだけ。脳髄に直接金属片を埋め込んで、頭皮から僅かに顔を出したそれにクリップ付の電極をはさむ。なんて改造手術的強引な手段にうったえられる心配は無用です。

 何十本もの電極接続が終わったら、飛行機のパイロットがする様なマイク付のヘッドホンを装着してオフセット調整開始。


 手始めに、ヘッドホンから聞こえる声に従って五十音をゆっくり発音します。勿論、「が」等の濁音はもとより「ぱぴぷぺぽ」や「しゃしゅしょ」更に「ガンダム」の「が」と「私が」の「が」も区別してくまなく発音させられました。

 一通り発音が終わったら、早口言葉と文学的名文を音読し、発音のニュアンスを微調整して完了です。

 苦行は、だいたい一時間位続いたでしょうか。仕上げに、イメージレコーダーの色を、白・黒・銀の中から無難な銀を選んで、やっと帰宅の途につけました。


つづく

次回が最終回です。


猪子馬七さんにご指摘いただいた間違いを修正しました。「倦厭→敬遠」

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