金髪碧眼ツンデレ系少女エリザ と記号化 5
後日談をしよう、今まで感想らしい感想をもらったことがなかったおれの投稿作に感想がついた。エリザとのデートでいかした経験をもとにおれなりのエリザらしさを追求したエリザを書いたのだ。
エリザかわいいです!頑張って魅力的なヒロインを書いてくださいと簡素なものだったがこういう応援をされると胸にくるものがある。そんなエリザはというとレモンタルトを気に入ったのかすごくいい表情で食べていた。新しい設定には柑橘系のフルーツやレモンタルトが好きと書きくわえられている。
その一方で……
「ねーねーなんか私に言うことは?」
人がせっかくいい気分になってるのに、クーラーつけてねっ転がっていた怠け者が何故かおれに感謝をせびってくる。このくらいは甘んじて受け入れてやろう、初感想もついたところだし今のおれの心はカスピ海もびっくりの広さだ。
「まぁ私がちょっと本気を出せばこんなもんよ、大船に乗ったつもりでいなさい。才能がなくても適当に作れるくらいのレベルにはしてあげるから」
前言撤回やっぱりなんか気にくわん。
「うるせぇこれはおれが作ったキャラクターだ!」
苦し紛れの反論をする。横を見れば、自称天使だか女神だか宇宙人だかのにやけ面は人を小馬鹿にしたようなそんな表情にランクアップしている。口笛まで吹き始める始末だ。ちくしょうみてろよ、おれが自分でちゃんと書けるってことを証明してやるからな。
こうして、おれはこいつと出会った。
「あ、レモンタルト余ってたから2つとももらったわよ?」
「おい」