第三話 居候の何か
久しぶりの投稿ですね。
その数日後……。俺が家に帰ってくると、いつもは玄関で、お帰りなさいと言ってくれるはずなのに来ないのである。
いつもと少し変だと感じた俺は、自室に戻り、しばらく考えてみることにした。
(雫の好きなもの……)
俺は考えてみたスルメイカ……何か忘れている気もしないけどと、気にしてみたが分からずじまいだった。
その後も結局、分からなく、一日は過ぎてゆくかと思ったが
―夕食を食べ終わってからのことだった。
「じゃあ、お先に失礼します」
そう言って雫は一人部屋へそそくさと自室に入ってしまった。それも楽しそうにだ……。
それを見た俺は早々に飯を食って、雫の部屋のドアに聞き耳を立ててみた。
「ワン!ワンッワン」
俺はすぐに分かった。犬の鳴き声だ。現状の事態を把握して雫の部屋へと入ってみる。
雫は驚いたように体をびくっとさせた。そこには犬の姿もあった。
「ど、ど、どうしたのですか?」
(いや、そこは素直に話せよ)
「今日はいつもと変だったから」
「……すいまっしぇーん」
雫の方が下がって反省してるように見えるが、言葉が少し反省していないように見えた。まあ、そこはスルーして。
「大丈夫だよ。そんなに落ち込まなくたって。怒ったりしないから。」
「本当か??」
突然、渋い声が雫の背後で聞こえた。
「ワンちゃんがしゃべった」
雫が言ったように、犬がしゃっべたのである。俺は戸惑いながらも首を縦に振りうなずくそぶりをして見せた。
「うん。大丈夫。大丈夫」
「本当かワン?」
「うん」
そしてしゃべる犬がいえに住み着き始めた。
これでまた、俺の家は後々騒動に巻き込まれ始めてゆくことになる。
次回:第四話 犬との会話
俺「雫さんは噛み神ですね。」
雫「噛み神?」
俺「噛みまくる神かな。」
犬「そうですなあー」
雫「ちょっとーやめてくださいよ。」
犬「なんかにょたいかなんてものがあるらしいよ。」
俺「!?」
雫「やめてください。フブ。」
犬「にょたいかやく。」
雫「…っ!見せないでください。」
犬「にひひ」
俺「…」
「まあ、次回をお楽しみに。」
~私的用メモ~
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