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歴史②

やっと3話目です。これからは週一投稿を目指して頑張ります。

2100年。人類史は22世紀へと突入する。この節目となる記念すべき年に木星プラントの建設がはじまり、2110年の稼働を目指して昼夜工事が続けられた。

そして運命の年となる2103年、人類は再び地球外生命体のものらしき反応をキャッチする。この情報は民間にも公開され全世界に緊張が走り、“公式的”に確認された最初の痕跡として話題を呼ぶこととなる。しかしそれもすぐに反応をロストしてしまい詳細は不明のままで終わってしまった。この出来事により国連は初の有人太陽系外調査、ボイジャー3計画を発動することを決定した。さらに有事に備え国連宇宙軍の拡充を発表。多数の艦船、航空機が計画、設計される。


2119年、13人もの殉職者と9年の遅れを経てついに木星プラントが操業開始。これにより地球の資源、電力事情はかなり豊かになる。エネルギー問題はほとんどなくなり世界の紛争は激減、人口も安定する。そしてそのまま平和を享受できるかと思いきや2121年、冥王星軌道付近を探査中の探査船「しらせ」が謎の金属片を取得、分析するも正体がわからない。地球に持ち帰り現在持ちうる最先端の機器が集中してある中央分析室で調べるも解析不能。これが第2の地球外生命体の証拠となる。


2143年、予てより進んでいたボイジャー3計画がついに始動する。選抜宇宙飛行士7名を乗せた「ボイジャー3」が月面基地から発進する。発進から19日後に冥王星を、25日後には末端衝撃波面を通過。ここまでは計画は順調に進んでいるように見えた。しかし月面基地発進から30日後、ヘリオポーズを前にして通信途絶となる。SOSも何もなくいきなりの通信途絶に計画本部は慌てるが何も情報が入ってこない。冥王星付近で活動中であった探査船「フェニックス」と「そうや」並びに軽巡洋艦「デンバー」が調査に向かうも末端衝撃波面を超えての調査は許可が下りず原因不明のまま調査打ち切りとなる。

この事故がきっかけで太陽系外探査は早急すぎたという意見が大半を占めるようになり、ボイジャー3計画は凍結となる。また先の漂流物取得事件から冥王星に観測ステーションを建設することを決定。2153年に完成する。


2160年、太陽系のさらなる発展を目指し火星のテラフォーミングが始まる。これに先立ち移住希望者を募集、全世界で3000人の第一次移民者が選ばれた。


2169年、冥王星観測ステーションが断続的に電波を受信。人為的なものかどうかは不明。


2170年、電波受信や漂流物取得事件を受け外惑星艦隊を新たに設立。天王星軌道以降での探査活動では必ず護衛艦船を付ける事が義務付けられた。


2174年、民間の宇宙観光船航路が火星まで伸びた事により再度の宇宙旅行ブームが起こる。国連側も地球〜火星間は自由航行を認めており、個人での宇宙船購入も始まる。


2188年、宇宙技術本部にて超光速航行の礎となるマーシェント理論が確立される。これにより理論上は超光速航行が可能となるが、エンジン出力などの技術的な問題が多く、開発は難航している。


2196年、冥王星観測ステーションが太陽系に超巨大構造物が接近していることを発見。精密な電波観測により人工物と判明。国連宇宙全軍に2級戦闘配備が命じられる。


2197年、未確認構造物はヘリオポーズ手前で停止する。未確認構造物は冥王星から一定の距離を保ちつつ太陽の周回軌道へと乗る。


2198年、国連宇宙軍と未確認構造物との膠着状態が続く太陽系外周付近。地球側としてもおいそれと手を出せず太陽系内で監視するしかない。その傍で国連宇宙軍のさらなる拡大を行うことを決定。また一般市民にもこの事を発表。一部の楽天家とマニアを除き不安が走る。


2199年、前年の決定より地球各地のドックにて急ピッチにで艦船の建造が進む。また現役艦も3交代制ドック入りをして補給、改装を行う。市民の一部では2200年という節目の年に合わせて来襲したことにより世界滅亡論が囁かれる。また、これと同時期に多数の新興宗教が生まれ、その勢力を拡大していく。その代表格がラーシルク教であった。


2200年、世界各地で23世紀を祝う動きが見られる一方、人類滅亡の世紀だと騒ぐ動きも。世論も早急に撃退すべきとの主戦派と刺激をせずに観察だけにするべきだとの不戦派に分かれる。


2202年、未確認構造物より小型船が多数発進するのを冥王星観測ステーションが確認。国連軍全軍が一級戦闘配備となる。以後本編へ続く

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