クリスマス前
クリスマスイヴでリア充は盛り上がるのか、クリスマスで盛り上がるのかは知らないが、もうすぐその日はやって来る。
その日はどのように過ごしますか?
愛する人と共に過ごしますか?
友達と過ごしますか?
家族と過ごしますか?
仕事ですか?
部活ですか?
僕はその日何をやっているのだろう?
「おい、ソリを引くに決まってるだろ!」
「まったく、毎年毎年ソリしかないのか。もうやめてくれよ。正直しんどいわ」
そう、僕はトナカイだ。
「世界中の子供たちにプレゼントを配らなくてどうする」
それで、コイツがサンタ。
1年に1日だけ、ヒーローになっているジイさんだ。
「だいたい、なんで僕がしなくちゃいけないんだ」
「お前の鼻は役に立つのさ」
「サンタがそれを言うのは歌だけにしてくれよ」
エへへと笑うサンタ。
サンタジョークってやつだ。
「ちなみに、サンタ。クリスマスは確かに近いが、もう準備してるのか?」
「まぁね」
「いくらなんでも、早すぎないか?」
「あわてんぼうだからさ」
「だから、歌だけにしてくれよ」
またもや、エヘヘと笑うサンタ。
本日早すぎる2回目のサンタジョークだ。
「でもさ、子供たちがサンタの生活を知ったら驚くぜ」
「どうしてさ」
首をかしげるサンタ。
「まずさ、世間では北極だか南極だか知らんが、寒い国からやってくるって思ってるよな?でも、ここ南国だぜ。南極まで全然いかない島だぜ」
「南半球ではサンタは泳いでくるイメージもあるらしいから大丈夫さ」
えっへんと胸を張るサンタ。
「おまえ、冷え性だもんな」
「まぁね」
このシリーズ長く続きそうもないなと僕はつくづく思う。
トナカイ。