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すれ違った恋の、その先で

作者: 汐野 夢咲
掲載日:2026/02/25

別れよ。俺、そういう人無理。


急に連絡が取れなくなって、久しぶりにきたDMには、そう書かれていた。私は親に隠れてネット恋愛をしていた。諸事情により、人との交流が少ない私は、自作小説をSNSに投稿していた。あるとき、リクエストを募集すると、合作してみたい!との回答が。私はその人にすぐDMをした。

やり取りをしているうちに意気投合し、恋愛感情を抱くようになった。

「本名教えていい?俺、東雲 凌雅」

「私、御影 珠莉」

「めちゃくちゃいい名前じゃん!」

「ありがとう」

お互いの素性を知り、もっと仲良くなった。

あるとき会話をしていると、

「珠莉って彼氏いるの?」

と聞かれた。

「いないよ?」

と返すと、

「俺のこと好きになってもいいよ?」

と返信がきた。私はドキドキしながら、こう返した。

もうずっと凌雅のこと大好きだよ。

こうして私たちは恋人になった。毎日チャットだけだけど、愛の言葉を伝え合った。


付き合ってから3ヶ月後、彼氏がいることがバレそうになった。すぐ凌雅に伝え、バレる前に別れて欲しいと伝えた。

「まだ親の言いなりになってるの?」

「ごめん」

すぐ謝ったものの、既読がつくことはなかった。


それから数日後、SNSの通知音が鳴った。そこには


別れよ。俺、そういう人無理。


と書かれていた。私は、親にバレないよう、涙を堪えた。


それから数年後、今日は凌雅の誕生日だな……なんて思いながら、待ち合わせ場所に向かう。

「珠莉!ごめんな、待った?」

「ううん、全然待ってないよ!」

「じゃ、行こっか」

私たちが歩き出したとき、懐かしい面影のあるカップルとすれ違った気がした。


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