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第七章(1)

 過ぎていく時間に身を委ねられるのは、それらが心地好く包み込んでいてくれるから。


 陽の差すぽかぽかした場所でありったけの笑顔を分け合って、見つめた向こうにそれぞれのこれからを馳せる。


 混ざり合って程よく変わっていく馨りが色を以って鮮明に今を映し出したから、照れくさいくらいに幸せを感じた。


 一滴一滴と掌に滲んで馴染んでいく数々の嬉しいと楽しいは、いつだって大事で大切な新しい気持ちを芽生えさせ、胸を満たして止まない。だから絶えない笑顔が生まれる。寄り添い幸せが増えていく。


 まだカラフェ越しにしか知らないこれからは、一層新鮮な空気をもたらす予感。


 ゆらゆらぷかぷかと穏やかな時間に流されて移ろい、さまざまな幸せが象っていく。


 そっと瞑って開いた瞳に映った空が、広く希望を放ちながら温かな光を注いでいた。


 今抱きしめる掌いっぱいの幸せが零れ落ちないようにと必死になって守ろうとするのは、きっとずっとずっと一緒に呼吸をして笑い合っていたいから。


 どこに居ても吸い込んむ空気はおんなじで、それぞれの馨りを感じながら一歩一歩進んでいく。

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