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第四章(1)

 言葉は魔法、いつだって背中を押してくれる。

 けれども言葉では足りなくて、それでも伝えたいこの大切な気持ちはどう伝えたら最善なのか見つからない。


 「ありがとう」では足りなくて「嬉しい」では足りなくて、満ちたこのぷかぷかとした時間は心地が快く花咲く笑顔がいっぱいに広がる。


 雨上がりの虹を前に、一緒に吸い込んだ空気があまりにも清らかだった。大きな空に掛かる七色にそれぞれの色を探して心に留める。


 自分では知ることの出来ないものを誰かが教えてくれる度に胸の内のきらめきが増していく。今が大切でみんなと過ごすこのひと時は豊かに沁みていく。


 いつまでもこんな風に素敵な時間を守っていこうと未来を馳せて、いつか笑いながらグラスを傾げる時を願う。


 カラフェの中から見つめる景色はそれぞれ違うように映っていても、隣で垣間見た横顔がきらきらと瞬いていたら心が弾んだ。


 いろんなゆらゆらにぷかぷかと身を委ねて、みんなで息をして吐き出してくすくす笑う。


 おんなじものを見ているようでまるで違って見えるから、それぞれの馨りと色が俄かに変わっていく度に、隣で絶えない微笑みが生まれ続ける。

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