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初防衛の戦果

「戦闘終了、ゴブリン全滅しました。」

エルフからの報告を受けて俺たちは火狐たちをねぎらいにいく。

「まさか、最後にアイアンゴーレム1体持ってくとは思わなかったな。」

火事場の馬鹿力というやつか。思ったより戦力を持っていかれてしまった。

「あのウォリアー、もう少しで進化したかもしれない。」

ゴブリンキングになりかねなかったってことか。進化する前に倒せて良かった。

「火狐、お疲れ様。やっぱ、おまえはすごいよ。」

今回の功労者である火狐を撫で回す。召喚したときと比べると少し大きくなったかな。見た目もぬいぐるみ感は少し減った気がするがその分たくましく感じられる。

「マスターの作戦があったからコン。わたしはマスターの期待に応えたかっただけコン。」

俺が火狐に指示したことはゴブリンメイジの視界に入らないようにして奇襲することとゴーレムをうまく盾として戦うことだけだ。狐火+催眠術のコンボとか教えてないのでこれは火狐が自分で生み出した戦術ということだ。

「催眠術を中心とした立ち回りは火狐が自分で考えて生み出したものだ。俺はそれを評価する。それは誰にでもできることじゃないからな。」

そう言いながら、それを身につけるのに時間がかかった幼なじみを思い浮かべる。きっと火狐ならもっとうまくやるんだろう。

「これからも期待してるぞ。」

エルフが来て以来、少し自信をなくしていた火狐がこれで持ち直してくれればいいんだけど。


「残ってるゴーレムはクレイ3にストーンが9でアイアンが1か、だいぶ減ったな。」

戦闘終了後、火狐とエルフは疲れてるだろうから先に寝かし、非戦闘員である俺とメイで戦力の確認をしている。

「戦力はほぼ半減。だけど、ストーンが残ってるから最低限はなんとかなる。」

メイ曰くこれだけ残れば十分。続けて今日のゴブリンの群れみたいなのに襲われなければ問題ないか。ゴーレムたちはまた毎日コツコツと生み出していけばいい。

「で、得られた成果だけどメイの{消耗品複製}って銃弾も複製できるの?」

先ほどから一番の疑問がこれだ。メイは直接戦闘には参加していないもののゴーレムたちはメイの所有物のようなものなのでゴーレムの戦果は全てメイが受け取れる。そして、今回の戦闘のほとんどにゴーレムは関わっているためメイの経験値はとんでもないことになってるはずだ。{消耗品複製}はそんな大戦果のおかげで得た魔法だ。

「可能。エルフのスナイパーライフルの弾で実験済み。」

メイも気になったんだろうね。すでに試していたようだ。

「けど、しばらくはゴーレムを生み出すのに魔力を使わないといけないから余裕が出るまではあんまり使えない。」

メイは残念そうに言う。

「そりゃ、最優先は戦力の回復だしな。最悪、俺から少しくらいなら俺から魔力持ってってもいいぞ。」

正直、メイの力が万能すぎて魔力が追いついてない。俺が普段できることは模倣と魔導書作成、たまにする召喚、そして10日に一回しかできない名付け。メイのほうが優先順位が上そうだ。

「ソータに負担はかけたくない。」

メイはそこだけは譲る気はないらしく即座に却下されてしまった。

「それに銃弾はソータも作れるんだから本末転倒。」

明らかに条件反射で否定してからちゃんとした理由も考えたのがバレバレだったがそんなメイもかわいかった。それだけ大事にされているのだからうれしいことだ。

「まあ、しばらくは今までと変わらずゴーレムをお願いします。我がダンジョンの最大戦力ですので。」

正直、ゴーレムいなかったら今回のゴブリンからダンジョンを守ることは不可能だっただろう。

「うん。ガーディアンゴーレムも作成できるようになったし、頑張る。」

メイが新たに得た能力のうち特筆すべき能力は消耗品複製とこれだろう。

「そのガーディアンゴーレムってどんな能力持ってるんだ?」

「〔守護神〕っていう物理、魔法問わず全ての攻撃に耐性を得られる最強スキルを持ってる。それでアイアンゴーレムが持ってた{鉄壁}の魔法も使用可能。」

めちゃくちゃ堅いってことはわかった。

「今日のゴブリンたちくらいならノーガードでもダメージ受けないから一方的に蹂躙できる。その代わり作成効率が悪いから1日1体しか作成できない。」

控えめに言って最強だった。堅すぎると守る必要が無いらしい。そりゃ、有効打0ならどれだけ粘っても勝てないわな。

「あとデカいから通路通れないかも。」

扱いづらいのがデメリットか。それでも強すぎね?

「なんかゴブリンの上位種撃破したら中部屋解放されたから、そのおかげで通路のサイズも少し大きくできるようになったよ。」

確認したら一応しゃがめば通路は通れそうだった。

「とりあえず、そいつ地上階のラスボスにすればほとんどシャットアウトできるか。」

文字通りダンジョンのガーディアンになってもらおう。

「それがいいと思う。」

エルフの射線を通す作戦は平常時は取れないので侵入者が来たときにストッパーが必要になる。今まではアイアンゴーレムが担っていたがそれがグレードアップした形だ。

それから少しこれからのゴーレムの作成方針について意見を交わす。

「あとはダンジョンの配置だな。」

そして、残るはいろいろできるようになったダンジョンの改造だけになった。


ゴブリンたちからのダンジョンの防衛に成功したダンジョンマスター報酬は非常に多い。

『実積解除:ダンジョン内で敵を倒す(報酬:部屋上限+1)、ダンジョン内で敵を5体倒す(報酬:エリア追加〔墓地〕)、ダンジョン内で敵を10体倒す(報酬:部屋上限+1)、ダンジョン内で敵を20体倒す(報酬:エリア追加〔金鉱山〕〔炭鉱〕)、ダンジョン内で敵を30体倒す(報酬:部屋上限+1)、ダンジョン内で上位種を倒す(報酬:中部屋解放)、ダンジョン内で上位種を3体倒す(報酬:エリア追加〔森〕)』

さて、部屋の大きさも大きくできるようになったので選択肢が一気に増えた。

「部屋数は3つしか増えてないんだよなあ。」

エリアは4種類追加されたが部屋は3つ。金鉱山や炭鉱は今まで鉱山が金属も石炭も取れていたのがどちらかに特化される代わりに埋蔵量が増えるなど上位互換になるらしい。

「森エリアは確定かな。ここで農作物を栽培すれば食料が安定するし。」

エルフが{ハーベストタイム}という魔法を覚えたのも大きい。農作物を急成長させられるらしいので畑さえ作れば食料が確実に手に入り、もう狩りにいかなくても食材には困らなくなった。管理はエルフに任せることになる。

「墓地は作る意味が今のところ無いんだよなあ。」

墓地エリアにはアンデッド系の魔物にバフが乗る効果があるらしいが今のところうちのダンジョンに恩恵を得られる魔物はいないため消去法で金鉱山と炭鉱を作ることになる。後は配置をどうするか。

 とりあえず倉庫のサイズをグレードアップすることは確定として、畑も炭鉱も金鉱山も倉庫にアクセスできた方がいいよねということで3方向をそれぞれとつなげる。そして、食料や資材を取り出して使うように会議室の方向にも道を繋いだ結果、四方に通路がある状態になった。

 地上階は最奥にガーディアンゴーレムを配置(予定)し、真ん中の部屋を中部屋にしたコの字にした。入り口の部屋にストーンゴーレム3体、残りの6体は中部屋に配置した。中部屋はバスケットコートが2つ分ある体育館並の広さがあるのでストーンゴーレムを6体とアイアンゴーレムを配置してもスペースが余りまくるくらい広かった。


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