サウス帝国、王都観光へ
当初からサウス帝国の滞在は長くて1ヶ月半って言われてた。 細かいところの政治的な調整があるようだ。
その辺は、ベルグやノース国、インズ国、サウス帝国が仲介で連日会議してる。
マリーは、マリーで連日お茶会やら遠乗りやらのお出かけ。 って俺もヴォルも一緒だけど。 もう半月以上続いている。
俺は、夜はしっかり魔境いってる。 サタンの食事だ。 ヴォルも来るけどな。
そんなある日の朝食。
「はぁ。やっと一通りの挨拶は終わったわ」っていうマリー。
「マリー、ご苦労だった。 わしはまだ今日も話し合いだ。」っていうベルグだ。
「大まかな内容は決まっていたのでは?」
「ノース国が賠償金を上乗せしたり、インズ国が戦力の開示を拒んでたりだ。 まぁ最終的には、戦犯を誰にするかだろう。」というベルグ。
「では、オズベルトという方に? さすがに王太子はできないでしょうから」
「それが、インズ国は拒んでおってな、まぁあと数日で片付くといいがな。 マリーは今日はのんびりしなさい」
「ええ、そうしますわ。 ってまだ王都の観光してないので、ノアールとヴォル連れて行くつもりです。」
「どこに行くんだ?」
「せっかくですので、アルタイト王国も含めた歴史博物館でもいこうかと。」
「確か聖剣も展示してあるんだったな」
「ええ、御伽話の魔王との戦いもあると」
「まぁ、ノアールとヴォルにもいい勉強になる、いってくるといい」
っていうマリーとベルグの会話。 そんな博物館があるのかって初めて聞いた。