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護衛任務 後編

お茶会に呼ばれていない3人がやってきた。


「ジョアンナさん、なぜこちらに?」っていう王妃。

「ご機嫌用、マーガレット様。 イースト王国からの来賓に陛下の側室である私もご挨拶にと。」という女だ。

「そうですか。 ガーネット辺境伯夫人は私の従姉妹ですので、今回は身内だけにいたしましたの。 インズ国との調停後、あらためてお茶会を予定しておりますので、本日はお引き取りを。」

「身内というわりには、なぜカトリーナ嬢がいるのです?」

「そうだ。 僕の婚約者は、リンジーになる予定だ。 カトリーナ、またリンジーを虐めたらしいな。」

「ルーシャン殿下、私は何もしておりません。」

「ルー様、カトリーナさんがまた私を睨んで怖いですぅー」って男のほうにくっついて言っている。


なんかの寸劇か。

「ルーシャン、そこの男爵令嬢があなたの婚約者になれるわけないでしょう。 それに、人前で殿方に触れるなどもってのほか。 せめて、マナーが身についてから再度出直しなさい。」って王妃だ。


「くぅ、わかりました。 リンジー行こう」

「はい、ルー様。 あ!」って言って俺のところに近づいてくる。

すげー嫌な色。 咄嗟に蹴りが「兄貴、落ち着いて」ってヴォルが受け止めた。


「ルーシャン、その子を連れていきなさい。 あと、ジョアンナも」って王妃がいうと、王妃付きの近衛が連れ出したようだ。


「ノアール、手は出さないという話よ」ってマリー。

「あまりにも嫌すぎて、反射的に足がでた。」

「うふふ、手ではなく足でしたのね。 ヴォルも良く止めたわ。 マーガレット、うちの護衛が失礼を」っていうマリー。


「こちらこそ、身内が失礼を。 まぁ、あの子眼見のいい異性にすぐこびるっていう噂は本当ね。 ノアール君には通じないですが」

「マーガレット様、その私が至らずで申し訳ありません。」

「いいのよ、カトリーナ。 陛下も私も逆にあなたに申し訳ないと思ってるのよ。 ジョアンナが甘やかせいもあるし、ここにいる女性はみな貴方の味方です。 安心しなさい」

「ありがとうございます。 ドンテーヌ男爵令嬢は、元平民で私と違って可愛らしいく明るくって、その上庇護欲がそそられるようで、ルーシャン殿下にとって今まであったご令嬢とは違うのでしょう。 学園でも殿下の友人とも仲が良いみたいです。」

「はぁー、もう困ったものね。 この大事な時期に、あの子を王宮に入れるなんて。 マリー、ノアール君も目をつけられてよ。 気をつけて」

「マーガレット、ノアールは大丈夫よ。 でも黒髪に偏見持たないなんて不思議ね。」

「そこは不思議よね。」

「明日は、ノース国のご婦人とのお茶会だし、明後日はインズ国とユリアン王妃様とのお茶会なのよ。」

「マーガレット、インズ国は王妃様がいらっしゃってるの?」

「マリー、そうなのよ。 インズ国のオスカー殿下の婚約者がノース国が捕虜してるオズベルトの娘さんだったのよ。 ちょうど、ノース国の戦時中にオスカー殿下の成人の儀と王太子立后の儀があって、そのあと正式な婚約の儀だったけど、敗戦したため婚約の儀は保留になったわけ。 調停に、オスカー殿下と外務大臣に、副宰相がきてるらしいけど、インズ国としても相当身分のご婦人となると王妃様しかいないってわけよ。 お会いした事ないからどのような方か今から心配ですの」

「マーガレットなら大丈夫よ」

などなど、まぁあとは最近の流行とかの話だ。


(インズ国の王妃に王子か。 会いたくないな)

≪だな。 と言っても向こうは気付くまい。≫

(そうだよな。)

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