サウス帝国、王都へ 後編
町をでて王都へ到着。 来賓だから検問もスムーズだ。
俺の前世の記憶だが、アルタイト王国の王都は水の都とも言われている。 小高い山を切り開いた感じで、一層目が平民やスラム、平民用の商店街がならぶ。 各層に人口の川があり、橋がかかっている場所があって人の往来が可能。 橋は駆動式。 2層目が、軍の施設、士官学校、訓練場、軍の宿舎、コロシアムとかがあり、ちょっとした飲み屋を含む飲食店と商店街、夜の繁華街ようは娼婦もここにある。
3層目が貴族街だ。 貴族専用の商店街が並ぶ。 4層目に王城がそびえ立つ。 近衛兵や護衛兵の宿舎、訓練場があったり、王城のほか離宮や来賓用のマナーハウス、そして俺が入れられた幽閉塔がある。 軍の施設にも牢屋はあるが、一般罪人用だ。 大罪人や貴族の横領とかで幽閉されるのが幽閉塔。 大罪人は地下で、貴族の幽閉っていっても部屋は豪華でただ外出ができないというだけだ。
「噂では聞いていたけど、水の都と呼ばれているだけあるわ。 街路樹とかあって自然も多いのね。」ってマリーが感嘆している。
「わしも、初めて来た時は驚いた。 各層に分かれていて、次の層が学園と軍関連の施設に闘技場だ。 3層目が貴族街、そして木々に囲まれてそびえ立つのが王城だ。」というベルグ。
やっぱり変わらないのか。
ってことで馬車は4層まで進み、ガーネット辺境伯一行の滞在するマナーハウスに到着。 隣には外務大臣だ。
ノース国一行は、王城内の離宮。
インズ国一行も、王城内の別の離宮。 王宮挟んで離れた位置にある離宮だ。
留学中のセオドリック殿下は王宮内にいるらしい。
んで到着した日は、それぞれ荷ほどきとかあるので家にいる。
料理長や従者は、食料の買い出しで貴族街へ早速出かけたようだ。
来たくなかったが、元アルタイト王国の王都に来てしまった。