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サウス帝国、王都へ 前編

約2ヶ月かけて俺とヴォルは、サウス帝国の王都手前の町の宿屋にきている。


夜はちゃんと魔境に行ってるけどな。

風呂はいりながらサタンとセックスして、今はベットの上でヴォルと酒飲みながらタバコ吸ってる。


「はぁー、明日王都かよ。」

「兄貴、変わってるかもしれないっすよ。」

「って、今まで滞在した町、名前変わってたけど全部アルタイト時代から作り変わってなかっただろ!」

「まぁそうっすね。 至る所に勇者の像があったぐらいっすか。」

「もう、あいつの話聞き飽きたわ。」

「まぁそうなるっすよね。 兄貴の功績が全部勇者か勇者一行の功績になってるっすからね。」

「黒竜に乗って魔王領に行ったとか、疫病を救ったとかな。 何度も発生したスタンビートから救ったとかな。 もう数えきれねぇー。」

「俺、魔王領にはいきましたが人化したまんまっすよ。 疫病だって、フェニックスのラミさんの治癒でおさえたんすけどね。 まぁ聞いてた通りで兄貴の名前や、俺らの部隊自体歴史から消えてるっすね。 でも、兄貴ってなんであのレイナと婚約したんっすか? まぁ綺麗なほうだったっすけど。」

≪勇者に寝取られた女か?≫

2人して爆弾放り込んだ。

「俺が、帝国との戦争行ってる間に、勝手に貴族どもが婚約者にしたんだよ。 言っとくが、一度もあいつは抱いてない。 最初のほうはベタベタ触ってきたがな。 ある意味、ユウトに行って良かったけどな。」

「まじっすか。 兄貴、誰と寝てたんすか?」

「それは、まぁいろいろだ」

≪勇者みたいなハーレム願望は無いっていってなかったか≫

(だから、前世の俺は、なんていうかセフレが10人ほどいたんだよ。 んで、今はお前ほどいい女はいないでいいか。)

≪ふむ、ならいい≫

「兄貴、前世もそう言ってましたね。 すげぇーモテるのに、女の扱い冷たかったっすから。」

「ちょっと待て、ヴォル、前世、俺はモテてたのか?」

「はぁー、何言ってんすか。 勇者が召喚されても兄貴のほうが美形だったんっすよ。 まぁ兄貴知らないかも知れませんが、勇者嫉妬してたんすよ。 んである事ない事を噂して、勇者が魅了を使って女達を囲い込んだんっすよ。」

「まじかよ。 今初めて知った真実だわ。」

「今もっすけど、兄貴興味ないとスルーだし、死地への任務でも平気でこなすからまぁ当時は化け物扱いっすよね。」

「で、今聞いていいっすか?」

「何を?」

「なんで、俺ら部隊を東に逃して、あん時兄貴捕まったんっすか!」

「あー、あれか。 ユウトの奴に俺が外れ町に作った孤児院のガキ共を誘拐されたからだ。 ガキ共は、勇者がいい暮らしをさせてくれるって言って王都へって話しされたみたいだ。」

「はぁー、裏で殺されたくなければってことっすか。 まぁ200人ぐらい、兄貴養ってましたもんね。」

「あん時、俺が捕まれば良いだろうって思ったが、結局ガキ共も殺されたみたいだ。 処刑前に、あいつらがいた王都の宿舎が燃やされて、逃げたガキは悪魔に洗脳されたって斬られたしな。」

「なんで、兄貴しってんすか?」

「そりゃ精神崩壊しねぇー俺への当て付けにユウトの命令で騎士にその現場連れてかれたからだな。」

≪お前、そんなのも見たのか?≫

(ああ、見たよ。 当て付けってわかってたから、黙って見送ったよ。 その時には、俺の身体はほぼダルマ。 身体も骨と皮だし、そこらじゅう火傷で腐ってたしな。 それに、鎖に巻かれ吊されてたな。 人間は悪魔より酷いこと平気ですんだよ)

≪だからか、ここの神がお前を記憶を持たせて転生させるわけだ。≫

(記憶を思い出したのは今回が初だが?)

≪魂の記憶だ。 思い出すかは出さないかは、魂に異変があった時。 ただ、知能やお前の身体能力の高さは記憶を消去させずに転生させるとそうなる。 生まれた者が平等ではない理由だ。≫

「兄貴、なんすかそれ。 で、いつも通り酒のんでタバコ吸っていう話す内容っすか?」

「ヴォル、そりゃあ過去の出来事だし俺は、今ノアールっていう人生だ。 せっかくの人生、今回こそ自由に生きたいだけだ。」

「兄貴、そうっすね」ってヴォルはそれ以上話題にしなかった。


俺はちょっと前世の時を思い出した。 いい思い出ではないが、記録として今は考える事にしている。

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