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マリーの用事 後編

俺とヴォルは、フィルが馬車に乗り込むとそのままマリーに王都の服屋に連れてかれた。 

どう考えても正装だ。 事前にマリーが頼んでいたみたいで、5着ほど着せられサイズ確認だ。ヴォルも同じ。


王都のガーネット辺境伯の屋敷に戻る馬車の中。

「なぁ、どう考えても正装作ってるし、所用ってなんだ?」

「そうっすよ」


「ノアール、ヴォル、急でごめんなさいね。 私が旦那様にお願いしたの。 私達、明日からサウス帝国にいくのよ」っていうマリー。


アルタイト王国があった場所かよ! あんまり行きたくない。ってか、行きたくない。

「なんでだ?」

「実はな、ノース国とインズ国との戦後調停にむけた話し合いがある。 イースト王国は、ノース国に援軍を送った関係で、国際的に無関係な国で話し合いをするのが国際法できまっている。 調停内容は、ほぼ合意してるらしいが、最終の調停式をする。 それが今回サウス帝国だ。

 ノース国からは、ウィリアム殿下と外務大臣、副宰相が参加だ。 既にこの王都の王宮に滞在している。 イースト王国は、ベルグ様と外務大臣が向かう。 現地で、留学中のセオドリック殿下と合流する。 

 調停後、セオドリック殿下も我々とイースト王国に戻られる。 で、一応、道のりではどうしても野営が必要で護衛や従者達、護衛の冒険者がつくが、マリー様が護衛にノアールとヴォルがいいって事でな、急遽こうなった。」と説明するフィル。


「ノアール、ヴォル、ごめんなさいね。 でも、料理長も一緒にくるの。 それに、知らない冒険者が護衛するなら、ノアールとヴォルがいいしね。」っていうマリーだ。


料理長。。料理長の料理が食べれるってのはうれしいけど。けどだ!


「でもベルグの護衛がいるだろ?」

「それが、ノース国にまだ私兵が半分残ってるんだ。 今回10名で、サウス帝国に到着後、マリー様も女性たちの交流でベルグ様と常に一緒ではないんだよね。 それで、ノアールとヴォルにって事だ。 僕は、ベルグ様付きになっちゃうからね。」


「はぁー、そういう事か。 でも、学園は?」

「それは大丈夫だよ。休学届けだしたし、護衛任務だってことで進級も確定だよ。 戻る頃には来期が始まる頃だしね。」っていうフィル。


手続き早いな、っていうか外堀埋められて断れない状況だ。

って事で俺とヴォルは、気乗りのしないサウス帝国にむかうことになった。 特に俺がな。

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