再び王都へ
王都の学園という所に行かないといけなくなった俺とヴォル。
2週間イーストエンドでヴォルは勉強、俺は魔鏡の森で魔物狩りした日々を過ごして、ヴォルの運動もかねて走って王都へむかった。
ヴォルと一緒に魔物狩り競争したり、盗賊を数件潰したりしてた。
王都に到着して、久しぶりにガーネット家に来た。
「ノアール、大きくなったわね」ってマリーが抱きついてきた。
「もう会いにきてくれないかと思ったわ」
昔は、よく頭撫でられたが、今度はハグである。 身長的に同じくらいだからか。
まぁ、マリーに抱き着かれるのは嫌ではないから、なされるままにした。
「そんなことないよ。 これ途中でケーキ買ってきた。」って渡した。
「味覚が戻ったのよね♪ 今晩は料理長が気合いれて食事つくるってはりきってたわ。」っていうマリー。
まじ、うれしいかも。
「あ、こいつヴォル。 ノース国であって俺についてきた。」
「ザックからの手紙できいたわ。 ヴォル君、私はマリー。 ノアールのこと学園ではよろしくね。」
「は、はい。 俺、ヴォル・バハムートっす。 こっちこそよろしくっす。」
って、なぜか緊張しているヴォル。
「うふふ、ノアールは、ますますカッコよくなって、ヴォル君は、可愛らしいわね。」っていうマリー。 自分の顔みたことないからわからない。
「ベルグとフィルは?」
「あの2人は王宮にいってるわ。 夕食時には戻ると思うの。 サロンでお茶しながらノース国の事教えて」って言われて手を引かれて連れてかれた。 これは昔と変わらないな。
いろいろ会話していた。
「ノース国の温泉ね。 私もいつかいってみたいわ。」
「そう言えば、ネイスとキャサリンは?」
「ベルグが再教育っていってネイスはこの国で1番厳しい軍の訓練学校にいかせてるわ。 キャサリンは。 はぁー」っていう。
「どうした?」
「あの子、馬鹿すぎて侍女も変えて厳しくしたんだけど、勝手に銀行からお金借入れて借金して、ドレスと装飾品とか買ってたのよ。 しまいには、ノアールがくれたブローチを質にいれようとしたの。 もうさすがの私とベルグも頭にきて、あの子のもの全て売り払って、足りない分は仕方なくはらって学園卒業と同時に修道院にいれたわ。 とりあえず2年だけどね。」って呆れた声だ。
「暗い話しは終わりにしましょう。」
◇◇◇
夕食時になって、ベルグもフィルも戻ってきた。
「ノアールの15歳の祝いに、ノアールにようやくできた同世代ヴォル君を歓迎して乾杯」ってベルグがいう。
シャンパンだ。 美味いなーって感動。
料理もでてきて、ここの料理長の料理まじ旨かったのかよって感動のあまり黙々とたべた。
「ノアール、やけに嬉しいそうだね。」ってフィル。
「だってな。 ここにいた時、ここの料理長の料理の味わかんなかったけど、今わかるから新ためて美味いって実感してるんだ。」
「そうだったな。 ノアールにとったら今日が初めてここの料理長の料理だな」っていうベルグ。
「兄貴、こんな美味い料理食べてて味わかんないってもったいなかったっすね。」
「そうそう、俺の味覚が戻った時の食べたいものランクにはいってたんだ」
「ノアール、味覚が1番最初に戻って食べたのって何?」ってマリー。
「エルモ! ザックとフィルがうまい美味い連呼するから絶対食べるってきめてたんだ」
「それで、たべた感想は?」
「美味しすぎてて感動した。 涙でないけど、涙でるんだったらないてたかも」
「うふふ」って笑っていた。
その後、ケーキをみんなで食べた。 ケーキもうまかった。
◇◇◇
夜、ベルグが俺が滞在している部屋にきた。 キセルふかしてた。
「ノアール、今日はありがとうな」
「うん? なんでだ?」
「マリーな、いろいろっていうかお前に酷い態度したんじゃないかって気にしてたり、馬鹿な子供達のこともあって塞ぎがちだったんだ。 久しぶりのわしもあんな楽しそうなマリーを見れた。」
「そうか。 でもマリーの色は変わってないから、きっと大丈夫だ」
「ノアールに言われると納得するな。」って言われた。
学園の試験後、そのまま入寮らしく、翌日マリーと王都へ私服やら日用品とかヴォルの分も購入。 そういやヴォル、無一文だった。
その後フィルと王都にいって、実技で使う木刀やら剣を買った。 片刃剣にしたけど扱いづらい。 ヴォルは、バスターソードだ。 魔武器もバスターソーダだし。 その後王都のギルドで、魔石と素材を売ってようやくヴォルはようやく無一文脱出だ。
学園の費用はベルグが出すっていったけど、ヴォルの分含めて自分で出した。
たんまり魔石やら素材あるけど、ノース国から戻った俺のギルドカードには、700万Gあった。
名門で、年間1人80万Gかかるらしい。 入学金が1人30万Gだと。
ザイとエイラの財産もすげーって思ったけど、自分の金でなんとかなる。
あれ、前世も結構な金額、数億はあったな。 捕まった時、財産没収されたっけ。
転生特典で愛刀があったんだ、それだけでよし。
あ、ついでにタバコ屋もいった。 俺好みがあったから爆買いした。
金は使わないと経済まわらない。
試験までは、マリーと買い物や王都にある公園でピクニックしたりした。 もちろん料理は、料理長が作ってくれた。 まじ美味し。
夜は転移してサタンの食事のため魔境の森で魔物狩り。
そんなんで、学園の試験まで比較的にゆったりと久しぶりの王都っていうか、マリーと過ごした。
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