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ノース国から帰還

ザックとの約束で、俺は15歳になってある程度したらイーストエンドに戻る事になっていた。

って事で、俺は、ヴォル連れてイーストエンドのギルドマスター室にいる。


「ノアールに、ヴォル君だな、よく戻ったな。」ってザック。

俺はキセルをふかしつつ、

「ノーススプリングの温泉よくて、帰るの躊躇ったな。 ぐうたら生活するならあそこがいいよな。 ヴォル。」

「うん、温泉最高っす。 酒も旨かったし」

「大量に購入したな」って感想を言っておいた。


「して、ノアール、お前想像以上にやらかしたな?」っていうザック。

「何もしてねぇーっけど。」

「スタンビート単騎討伐がか?」

「いやいや、あれはな、周りが逃げ惑うし、統制する奴も逃げてだな、面倒になっただけだ。 んで、その後も面倒でさっさとノースミから離れただけだな。」

「はぁー、事後処理でザガリーが嘆いてたぞ。 それに、お前に関する問い合わせがきて大変だった。」というザック。

「ふーん」としか言えない。

「まぁお前に言ってもな。 さっそく本題にはいるか。 ザイとエイラの財産手続きが終わり、残金は約5,000万Gある。 一応、ギルドとは違う金融口座にお前の名前で振り込んである。」って言われて、カードを渡された。

「銀行ってとこでそのカードで入金、出金が可能だ。 どの国でも使えて、通過はその時の為替に応じて換金される」というザック。


へぇー、この世界にも銀行ってシステムがあるんだな。

きっと迷い人の案だろう。 って考えつつ素直にカードを受け取っておいた。


「これが、ヴォル君のギルドカードだ。」ってヴォルに渡された。

「面倒だから、ノアールとおなじでランクAだ。」


そんなに簡単でいいのかよ!


「最後に、お前が15歳になったら戻ってこいっていう本当の理由だが、高等部の学園に行かなきゃいけないからだ」

「うーん、なんで?」

「この国の法律で、16歳になる年から18歳の3年間義務教育で通うからだ。 

 ベルグの旦那とお前の障害があるんで、学科の授業の読み聞かせに従者を用意する必要があるとかいろいろ悩んだが、ヴォル君を連れてきたんでな、その辺りの問題は解決した。 あと筆記のテストについては、学園の教師が問題を読んで受けるという方法になる。 なんで、筆記のテストは、他の生徒とは別の部屋だ。

 ちなみに、お前達がいく学園は、王都の魔法騎士学園の冒険科だ。」


「えーと、なんでそこ?」

「ベルグの旦那が、お前に普通の同年代というのを学ばせるためだそうだ。 といっても名門だから平民でも実力がある子が多いが、お前は例外だ。」

「俺、障害あるから普通より劣ってるだろ。 んなぁー名門いけないだろ。」

「兄貴、意味履き違えてるって、兄貴そろそろ自分が人間離れしてるって気づいたほうがいいっすって」

「ヴォル、俺は普通以下だって。」

≪魔鏡を0歳から生きた人間が普通以下ではない≫

(わかってるって。 王都に行きたくないから言ってんだ)


「まぁどっちみち、テストといってもクラス分けだ。 テストは1ヶ月後。 移動中に勉強しろ。 あと、ベルグの旦那とマリー様がお前に会いたがっているから王都ついたらいけよ。」って言われた。


どかっと20冊教材がおかれた。

「今回、馬車はいいよ。 走っていけば1週間もかかんないし、転移すればすぐつくし。 まぁヴォルの勉強次第だな。」っていっておく。


「ああ、それでいい。 例の小屋も広くしておいた。」ってなんか呆れてるザック。


◇◇◇

小屋に戻ったら、部屋が2部屋になってた。

ダイニングに座りおれは浴衣きて寛ぎモード。

女将さんが、俺の浴衣姿に似合うっていって、旅館で浴衣に着物と売っていたからついつい買った。 

色や柄は女将さんが選んでくれた。 足袋とぞおりもあったよ。 袴もあったから買ってある。

酒以外にも、衣類を爆買いしたな。


「兄貴、学園いったことあるんすか?」

「ヴォル、俺は今回4回分の転生の記憶があるが、一度もいったことがねぇー。 ってことで俺の全ての人生の中で初ってことだよ。」ってキセルをふかす。 

ヴォルにタバコ屋連れて行ってもらったけど、前世ですっていた時よりイマイチだ。 

王都であればいいが。。


「ヴォル、お前は頑張って勉強しろ。」

「兄貴は?」

「読めないから、後でおまえに聞く」っていって風呂にはいる。


ヴォルはしぶしぶ勉強しはじめてる。


≪物体検知で、文字も読めるだろ≫

(うん、さっき読んだ。 もう覚えた。 ありがとう俺の前々前世だったよ)


ノース国編完結です。

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