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古代竜がいるらしい。

古代竜がいるって話で、俺はちょっくら拝みいくつもりだ。


早速、着替えて、ブーツは予備はいて、部屋の窓から外出。

索敵して、ちゃっちゃと木々の枝わたり、火山のほうへ移動。


数分で到着。


温泉の湧き出るところに、体長20M以上の竜がいる。

俺に気づくと「ギャァー」って咆哮して、巨大な前足が下りてきた。


「やっぱり、荒ぶれてんな。」っていいながら避ける。

≪ノアール、どうするんだ。 無手ではないか!≫

うん、その通り。 武器はだしてない。


(こいつには、これで十分なんだよ)って、俺は竜の頭上高く飛び上がって、思いっきり脳天めがけて両足で蹴りをいれた。


「ぎゃぶ」っていって顎から崩れた。

キセルに火をつけて、一服する俺。


[ヴォル、久しぶりだな。 たく、何してんだこんなとこで]

[うん、この魔力、ギースの兄貴ぃーーーーーーー。 あれ、でも死んだはず。]

[転生したんだよ。 たく、早く人化しろ]


竜もとい黒竜のヴォルが人間の姿に変わったのだった。 ヴォルの色は、黒と金が混じった色だ。

身長は俺と同じか? 


「兄貴、どうしたんすか?」って聞くヴォル。

≪ノアール、この竜と知り合いか?≫

(ああ、正式名はヴォルバハムート。 前世の時にでかい卵型の石見つけて、魔力流したらあら不思議、竜の卵で孵化しちまって、それから懐かれて、人化させて俺の部隊にいれていた。 あん時10歳ぐらいの少年だったんだがデカくなったなってな。)

≪ククク、ノアール、本当におもしろいな≫

「で、兄貴、俺の事みてます?」ってヴォル。

「ああ、悪い。 今世も人生ハードモードで、今、視覚、嗅覚、痛覚を失ってんだ。 まぁ立ち話もなんだ、旅館に戻るぞ」って帰りは転移した。


数名ぐらいなら集団転移できるぜ。 これもサタンのおかげだ。

旅館の部屋で寛ぎモードになった。


「んで、ヴォル、お前あそこで何してたんだ?」


「兄貴と別れて、俺、グリフィンのグリさんと旅して、人間が住んでない安全な場所って事でここにきたんっす。 そしたら、兄貴が処刑されたって聞いて泣きまくったらグリさんに長い眠りにつかされたんっすよ。 んで、最近起きたら国できてるし、お湯わいてて、兄貴が風呂好きだし、昔 温泉がぁーっていってたの思い出して、これが温泉かった浸かってたんすよね。 そしたら人間共が襲ってきたんで反撃しただけっすよ。 最近の人間、骨ないっすね。」っていいながら酒のんでいる。 ヴォルも成人したのか。


「で、兄貴は今なにを、ってか、何そうとうやばいもん飼ってんすか?」

≪ほう、竜はきづくのか≫

「話すと長いが、簡潔にいうと、まぁ転生時にいろいろあってだ、五感、声、皮膚感覚を悪魔に奪われて、神の加護も奪われた。 それ補うのに魔神が弄った結果、魔神、サタンな、そいつの一部が俺の中にいんだ。 んで、悪霊、アンデットらしいがそいつら殺すとたまーに俺の奪われた感覚がもどるっていう仕組み。 15年かけて、視覚、嗅覚、痛覚以外は取り戻したわけだ。 んで、今は休暇でここに温泉あるっていうから寛いでんだ」


「なるほど、兄貴って相変わらず変なのになつかれますね。」って言われた。


「いや、お前ぐらいだろ。」


「何言ってんすか、部隊にいた人間は変わった奴ばっかだし、神獣のフェンリル フェン、フェニックスのラミさんとか、グリフォンのグリさんとか。」


「あー、イヌッコロ、赤鳥、鷲犬な。 あいつらどうなったんだ?」


≪ノアール、前世の交友関係が。。≫


「フェンさんは、残った部隊と一緒に行動したみたいっすけど、その後は知らないっす。 寿命長くて800年っすから。 グリフォンのグリさんは、俺を寝かしたあと、勇者に仇討ちしにいくっていったっす。 フェニックスのラミさんは、グリさんが兄貴いない世界でいてもしょうがないっていって次元移動させるって言ってたっす。 その後は、俺寝てたんでどうなった知らないっす。」


「そうか。 好きなようにしろって言ったしな。」

≪人間より珍獣にすかれるのか≫ってサタン突っ込んでるし。


「んで、ヴォル、お前これからどうすんだ?」

「兄貴についてくに決まってるじゃないっすか。 今世の兄貴、また面白そうっすから。」

「まぁ、お前ならいいか。 お前に乗って空飛ぶの楽しいしな」

「散々国王に怒られましたがね。 勇者達は一度も乗りませんでしたけどね」

「あれは、あいつらがビビリだからだろ。」

「兄貴が旋回したり、回転しろっていうからっすよ。 普通の人間じゃ普通に乗ってるだけで飛ばされるっすから。」

≪ノアール、お前、前世でも化け物か、やっぱり≫

(どう見ても普通の人間だろ)

「ヴォル、俺は普通の人間だよな?」

「兄貴、前世でも化け物っすよ。 俺ら珍獣が一撃でのされてるし、殺されなくて良かったって思ってたっすよ。 今回だって目見えないくせに相変わらずの化け物ぶりっすよ。」

「いやいや、まだ全盛期には遠いんだって。」

ってなんかサタンもヴォルも沈黙した。


ヴォルが合流したのもあって女将さんに聞いたら食事だけの追加料金でいいってことで、更に2泊延長した。


ちなみにヴォルは、人化で見た目15歳ぐらいに見えるらしい。 女将さんの意見だ。

たしか、髪の毛の色は暗い銀髪の襟足長めのショートで、瞳の色は黒目だったはず。 そして、サタン曰くヴォルの魂は邪神に管理されているから食えないとのことだ。 その辺りの仕組みはよくわからん。


旅館滞在中、サタンとのセックス中はヴォルは大浴場にいっていた。

ヴォル曰く、広くて、露天風呂から見る景色はなかなかの絶景だったらしい。


それから、俺はヴォルを連れて蕎麦屋にも行った。 その時ダイトが教えてくれたが、討伐隊はむかったが既に竜はおらず湯量も戻ったとの事だ。 竜本人は俺と一緒だが、まぁ誰かに言うわけでもない。


そして、俺の旅は終わりじゃないが、一度イーストエンドに戻る事にした。 

15歳になってある程度したら戻る事を約束して旅に出たっていう経緯がある。 

ノース国も全て旅してないが、また機会があるだろう。


帰りは転移でもいいが、せっかくだらか途中までヴォルに乗って、魔鏡の森へ降り立った。

ヴォルは速くて、空の旅はなかなか楽しい。 


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