表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/182

いざ、観光地へ

ついに念願のノース国、観光スポット、温泉街に到着。


ここまでの道のりって、この1ヶ月間は濃い日々だった。

ノーミツで、スタンビート発生して6千ぐらいの魔物襲撃を討伐して、報酬横取りしようとした団体いくつか潰した。 しかも、スタンビート自体隠蔽しようとした腐れギルドマスターも殺しておいた。


そしたら、貴族も出てきて、討伐した魔物よこせとか言ってきたからガンズに1/3卸してさくって逃げておいた。


ってことで、本当はノースサイドとか経由するつもりだったけど、人間と関わるのが嫌になって、街道沿いではない道を進んで、ノース国にきた目的の1つである観光地ノーススプリングに向かったわけだ。


しかも誕生日きたから15歳だ。 酒が飲めるー

≪それが目的で、15歳までまったんだろ≫ってサタンに突っ込まれた。

(はい、その通り。)


◇◇◇

ノース国の町はどこもかしこも塀で囲まれているらしい。 って、行ったのはノーミスとここだけだけど。


「ノーススプリングへようこそ。 身分証みせて」って言われてギルドカード見せた。

「はい、問題ないよ。 冒険者ギルドによるなら、この道を進んだ先約500M行ったところにある右側の建物だよ。」って言われた。 面倒ごとは懲り懲りだ。

「ありがとう。 温泉の入れる宿は?」

「どの宿もはいれるんだけど、最近、湯量が減ってね。 まぁ桔梗亭、湯水亭がいいかな。 僕的には、湯水亭かな。 なんて言ったって露天風呂があるよ。 湯水亭は、離れていて、この道をずっと進んで左に山道があるからその先約1kmいったとこだ。 一応、巡回の乗合い馬車がギルド前からでてるよ。」


ほう、ちょっとした秘境か。

「ありがとう」っていって進んだ。


のんびりキセルふかしつつ観光。


ビールの飲める店どこだ。 流石にわからん。

客引きに声かけられるが、気に入らない色だ。

「なぁなぁにいちゃん、俺のとこで食事しないか?」って男の子の声。

お、まともな色だ。

「食べ物ってなにあるんだ? あと、アルコールは?」

「えーと、ソバっていうのと、温泉卵、酒、ビールだよ」

(まじ、ソバあんのかよー)

「行く」って即答した。

「本当!」って男の子に手を引かれて店に入った。 客がいない。


「オヤジ、お客さん」

「ダイト、嘘言うな。」っておっさんの声。

「嘘じゃないよ、にいちゃん、ここ座って」って席に案内された。

「本当に客だ。 あんちゃん、ここ蕎麦屋なのにいいのか?」って聞かれた。

「質問の意味がわからないが、ざるとかせいろとかの蕎麦だよな?」

「ああ、うちはその蕎麦屋だ。」って返事。

「なら、それが食いたいんだけど」

「そうか、ダイト、メニュー出してやれ」っていって少年がメニューを持ってきた。

こまったな、見えない。

「悪いんだが、俺、視覚障害で目がみえないんだ。 なんで、せいろ以外の食い物はなにあるんだ?」って聞いた。

「あんちゃん、目が見えないわりに杖とかもってないんだな。 蕎麦以外だと、枝豆、卵焼き、温泉卵だよ」っておっさんが教えてくれた。

(まじかよー)

「じゃぁ、ビールに枝豆、卵焼き、でその後冷酒にせいろくれ」って頼んだ。

「あいよ」っていい返事するオヤジ。


少年がビールと枝豆もってきた。

(くぅー、まじ美味いね。 ビールは飲んだことなかったけど。 枝豆も塩加減と茹で加減が最高じゃねぇーかよ)

≪ノアール、興奮しすぎだぞ≫

ついつい、ビールおかわりして、次は卵焼き。 だし卵焼きだよ。 しかも箸だし。

(ありがとう、迷い人レンジって違うかもしれないが感謝してた)


「にいちゃん、目みえないのに上手にたべるな」ってダイトがいう。

「あー、目が見えない分他の感覚がするどいんだ。 そのおかげだな」

「へー。 で、オヤジの料理うまいか?」

「まじ、美味すぎだよ。 枝豆の塩加減と茹で加減が最高だしな、卵焼きもだしきいてるし」

「そうだろ。 なのに客がこないんだよ」

「ダイト、せいろあがり」って呼ばれた。

まちにまった蕎麦だよ。 前前世、もう面倒だ地球にいた時と同じ風な盛り付け。 しかも、酒はコップ酒。 通だね。

酒一口のんで、お、辛口だ。 いいね。

麺つゆに蕎麦つけて、ズルズルって食べた。 まじ美味い。 8割だな。

あっというまに完食しちまった。

酒ちびちび飲んでた。


「あんちゃん、いいたべっぷりだな」っておっさんが前に座った。

「そうか。 こっちは美味くて感動したが。 で、なんで客すくないんだ?」

「あんちゃん、もしかして嗅覚もか?」

「ああ、臭いもわからないな」

「まぁ、基本、焼き鳥とかよ、あと最近じゃシチューやらカレーが人気でな。 あと、蕎麦の色が黒に近いってんで敬遠されがちだ。 うどんやパスタのほうが人気でな。」

「あー、なるほどな。 そういや町あるいて嫌悪感があったんだな、俺 黒髪だし。 すっかり、ここがノース国って忘れてたわ。」

「あんちゃん、イースト王国からきたのか。 よく蕎麦のこと知ってたな」って突っ込まれた。

「イースト王国の知り合いが、ノースに来たことあってなここの温泉のこと教えてくれて、そん時食べ物とかも教えてくれたんだよ。」

「それでか。 んじゃぁここには観光か?」

「ああ、温泉入りに。 風呂がすきでな。 酒も飲みたいから、15歳になるのを見越してここに到着した」

「あはは、そのわりにはいい飲みっぷりだな」って突っ込まれた。 コップ酒も3回おかわりしてるし。

「宿はとってあるのか?」

「まだだ。 検問の人に湯水亭がいいって言われたから、そこに行こうかと。 露天風呂あるらしいし。」

「確かにあそこは老舗だな。 だが、俺のお勧めは枯山水亭だ。 あそこは、迷い人のレンジ様が設計してな、リョカンだかとかいうらしい。 ユカタとかっていう寝巻きがあって、ベットじゃなくてフトンで寝るんだ。 折角、遠くからきたんだしな。」

(レンジ、すげー)

「場所どこにあるんだ?」

「この通りまっすぐいって、右へ進むと山道がある。 だいたい2KM先にあるよ。 ちょうど、ダイトが打ち立てのソバ配達に行くから一緒にいくといい。」

「まじか。 ありがたい。」ってお礼した。


支払いは、1500Gだった。 物価がわからないがきっと安いんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ