ノーミスのギルド 前編
冒険者ギルドに無事に到着。
午後だけど、何人かいるというよりイーストエンドと同じように1階は食堂、受付、依頼ボードで、多分地下に買取用と解体場があるんだろう。 一階の奥に訓練場かな。 あ、でもここ地下にもあるな。 雪を考えてだろう。
受付を見ると人が並んでいる所と並んでない所にわかれてる。 並んでるほうの受付はあんまいい色じゃないな。 だから別のほうへ向かった。
「ガキ、見慣れないな。 依頼か?」
「そっちの受付はやめとけ!」
「ガキが来るとかじゃねぇー」
とか、ヤジだ。 まぁ、無視した。
カウンターで、
「ここ受付か?」って聞いた。
「坊主、みてわかんねぇーのか?」って低いオッサンの声だった。
俺はギルドカードだしながら、「あー、見てもわからないから聞いた。」という。
オッサンがカードを確認した。
「あはは、悪いな坊主、そりゃ見てもわからねぇーな。 んで、何のようだ?」と聞かれた。
「ああ、2つあって、1つはイーストエンドのギルドマスターに、ノアールがここに来たって手紙を送ってほしいのと、もう1つはこの辺の魔物情報だ。」
「了解だ。 手紙は代筆代がかかるが、紙とペンは無料だ。 送料がギルド同士だから50G、銅貨5枚だ。」
「へー、結構安いんだな。 字は書けるから紙とペンくれ」って言うとすぐにくれた。
ザック宛ての手紙を書いて渡す。
「坊主、綺麗な字かくな」って褒められた。
自分の字は見えないから、よくわからんけど、そう言ってくれるとありがたい。
「さて、魔物の情報だな。 今は冬の時期だから、すばしっこくて凶暴なビックラビット、ホワイトベア、シルバーフォックス、シルバーウルフがランクA〜Bで受けられる。 まぁ、ゴブリン、コボルト、オーク、ダークウルフはイースト国と同じだ。 イエテェ、ビックフット、ジャイアントタイガーがS級魔物だな。
冬眠してるが、ジャイアントベア、ビックベア、ギルスリーベアもいるな。
おっと、リザードとウルフ系が結構群れでいるし、ロココって鳥はダチョウ系で肉は旨いがすばしっこいんでなかなか確保できないな。 ホワイトラビットは、初級冒険者むけの魔物だ。」
「なるほど。 ビックラビットって、素材は何に使うんだ?」
外野が「昨日ホワイト流星団の2番隊が10頭も討伐したんだよ。 ギルドで大騒ぎだ!」
「ああ、肉はシチューにいいし、羽毛は最高級素材だからな。」って騒いでる。
外野うざいな。
「あいつらの言った通りだ。 俺や解体場のジジイ、ガンスっていうんだが、ジジイ曰くホワイト流星団の討伐と違うってここのマスターにいったが、却下された。
坊主、言っておくがここには冒険者達があつまった団体がある。 さっきいった、ホワイト流星団、うしろでうるさいのが黄金の盾、他に紅蓮の剣、シルバーの斧とかあってよ、大きな団体は王都拠点だ。
彼らは支部を各主要都市に持ってるんだ。 ノース国じゃぁ、軍が小さいんで、貴族達が出資してようは傭兵団兼任の冒険者だ。 冒険者のほとんどは、どこかの団体に所属してんだ。 坊主はどうせソロだろ」って言われた。
「ああ、旅で来てるだけだしな。」
「あはは、お前ザックの知り合いか。 俺は、ザガリーだ。 実はザックとはあいつがノースに来た時の飲み友達でよ、ノアールって坊主がきっとノースサイドじゃなくてノーミスに来るっていうんで待ってたんだよ。 俺はここじゃ異端で爪弾きで受付してんが、まぁみんな隣のベッピンな受付嬢達に行くからな。 坊主は、迷わずこっち来た時はわらったぞ。」
「俺、声聞くまで性別わかんねぇーし」
「あはは、その通りだな」
「にしてもザックの奴、都度ギルドで手紙だけは送れっていってたが事前に連絡してたのかよ!」って突っ込んでいた。 一応まだ未成年だからなのか。。