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【不遇転生】魔神と俺~人生ハードモードだけどせめて平均寿命まで生きたい~  作者: 八木恵
2章:少年期(イーストエンドでの生活)
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舞踊会に参加 前編

ここは王宮の舞踊会会場前。

俺ノアールは、なぜかマリーとベルグに手を繋がれている。

扉の向こうには色んな色で、いやな色とかもあってグチャグチャだ。 300人ぐらいはいる。 後退りする。 あの中に入りたくない。


「ノアール、どうしたの?」ってマリーがいう。

「ノアールは、大勢の人間の中にいた事がない。 きっとノアールにとったら恐怖だろう」ってベルグ。

「そうよね。 ノアール、私、旦那様、フィルそれからザックもいるわ。 絶対、私達の側にいるのよ。」っていうマリー。

「ノアール、ある意味魔物より貴族社会は卑劣で陰険な世界で怖ろしいからな。」ってザックが後から声をかけてくれた。


まじ、魑魅魍魎だな。 前世の時は、たまに参加してたが、見えないって結構つらいもんだな。

≪なんだ、ノアール、マナーとかダンスできるのか?≫

(失礼だな。 王家に仕えてたんだからそのぐらいは学んだよ。)


「ガーネット辺境伯、ご来場」って兵士がいうと扉が開く。

俺は、マリーとベルグに連れられてあるいた。


「わぁー」とか、「マリー様は相変わらず品位のあるお美しさ」とか、「ガーネット辺境伯様も、相変わらず渋いわ。」とか、「一緒にいる少年、ガーネット辺境伯のお子様ではないわよね。 でも、綺麗な子ね。」とか声がする。

「護衛騎士も素敵な方ね。」

「あの方がイーストエンドのギルドマスターなのね。 なかなか厳ついけど渋いわ。」とかだ。

「あの一行が今夜の主役ね。」とかである。


うーん、なんか注目されている。


爵位順で並ぶ位置がある。 前世と変わらないな。

ベルグ達は当該の位置で止まると、次は王家の入場らしい。 皆、立っているが儀礼中。 フィルが小声で教えてくれる。 って、しってるけど、俺が完璧な儀礼したら違和感はんぱないからちょっと適当版。


「皆の者、楽に」ってまだ王座に座ってないけど国王がいう。 珍しいな。


「セオドリック殿下とジェシカ侯爵令嬢の間になにかあったのかしら。 いつも仲睦まじいのに、今日は距離が」ってどっかからの声。


ちゃんと魅了封じが効いているのか。


飲み物が配られた。 俺はジュースらしい。 味わからないからどうでもよい。


「皆の者、社交シーズン最後の舞踊会によく集まってくれた。 本日はわが息子セオドリックの婚約者を発表する予定だったが、セオドリックからの申し出によりサウス帝国への留学が決まり一時期見送ることになった。」という国王。


「私 セオドリックはまだ若輩者ゆえ、陛下にわがままをいいしばらく外遊へ行かせていただく事になりました。」と挨拶していた。


ふーん、婚約者争いを停滞させるためか。 魅了は離れるのが1番ときやすいしな。


「わが息子の門出を祝ってほしい。」というと乾杯でグラスを合わせてカチカチという音が響く。


「今宵は、滅多に王都に来ないガーネット辺境伯夫妻もおる。 ファーストダンスは夫妻に」というと、マリーとベルグは手を取り合って中央に行くと音楽の演奏が始まる。


「はぁー、相変わらず素敵なダンスですわ」っていう声だ。 俺はザック、フィルとそそくさ食い物と飲み物のほうへ移動しておいた。 


王太子も一応ジェシカと踊っているみたいだ。 で、他の女性とも。

「セオドリック殿下、いつもジェシカ嬢としか踊らないのに、珍しいな」って声が聞こえる。


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