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【不遇転生】魔神と俺~人生ハードモードだけどせめて平均寿命まで生きたい~  作者: 八木恵
2章:少年期(イーストエンドでの生活)
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エイダス公爵令嬢

馬車から人が降りてきて、俺たちに近づいてきている。

色が気持ち悪すぎて、俺としては近づいてほしくない。


「私、エイダス公爵家長女のジェシカです。 先程は危ない所をお助けいただきありがとうございます。 聞けば、あなた方も王都へ向かう途中。 エイダの街に引き返すことはできないのよ。 もちろん、王都まで護衛していただけるわよね。」


「噂に以上にお美しいジェシカ嬢の申し出、このフィル喜んで命を捧げます」というフィル。


「おい、フィル、お前何いってるんだ。」ってザックがフィルにいい、

「ジェシカ嬢でしたな、申し訳ないがその申し出は断らせていただく。」と馬車から降りてきた女に言っている。


「わ、私の申し出を断るの。 あなたの後ろに隠れてる少年にききましょう」って言って俺に近づいてきた。 気持ち悪い。


「お人形のような綺麗な顔立ちね。 気に入ったわ。 あなたは私と一緒にきたいわよね。」って手を伸ばしてきた。 とっさに、避けて2、3歩あとにした。


「俺はいかないよ。」っていっておいた。

ザックも俺のそばにきている。

「おかしいわね、私の容姿をみて無反応な人はいないのに」っていってるよ。


「ジェシカお嬢様、この少年、ノアールは視覚障害者ゆえ、お許しを。」っていうフィル。


「そうですの。 まぁいいわ、ではフィル、貴方達いくわよ」っていい、フィルは荷馬車をジェシカ達は自分達の馬車にのっていった。 俺とザックだけ残して。


「ノアール、フィルのやつどうしたんだ? ってか荷物。 まぁノアールがいればいいが」って呆れてるザック。

「あの人間、魅了魔法つかってるんだ。触れたり、目を合わせたらその人間のいうことに背けなくなる。」

「おいおい、目の見えないノアールはいいとして俺はなんで正常なんだ?」

「ザック、俺の近くにいたから急いで耐性魔法かけた。」

「…お前の凄さに驚いたよ。 にしてもフィルの奴どうっすかな。 あいついねぇーと俺ら王都はいれねぇーんだよ。」


え!そうなの。 んじゃ帰ろ。

「ノアール、帰ろうって思ってないよな。 とりあえず、フィル奪還だ。」

なんで、ばれてんだが。


「はぁー、ザック道案内な」っていってザックを背に背負ってはしる。

ザックが「ぎゃー、あっぶね」とかいうが無視。 森の中だから魔物も討伐中。


◇◇◇

Side:ジェシカ

エイダ町でてすぐに盗賊に襲われるなんて不運。

目見のいい腕の良い騎士を護衛につけたけど、8名中5名も失ったわ。 運の良いことに王都に向かっていたガーネット伯爵の護衛騎士に救われた。


フィルっていって、馬車の窓から見てたけど、ベージュブロンドのサラサラヘアに容姿も整っていて薄い緑色の瞳で真面目そうな好青年だわ。 年は25歳ってとこね。

私のコレクションに入れたいわ。


「お嬢様、護衛を依頼しましたが他に旅の同行者がおり1度エイダに戻ったほうがよいのでは?」


はぁー、何言ってるのよ。 所用でエイダに戻ったのよ。

明後日には王宮の舞踊会で着るドレスと装飾品が王太子殿下から届くっていうのに。 もう、私が話すしかないわね。


フィルに目を合わせてニッコリ微笑んでいえば、フィルはもう私の虜。

同行者って、無精髭はやした40代でいかにもガサツな男。 私のコレクションの範囲外よ。 途中で捨てようって思って目を合わせたけど、なにこいつ私の魅了が聞かないの。 いえ、違うわ、私の集中力の問題ね。


ガサツの男の後ろにいる少年のほうを見た。 フード被ってるけど、シミのない白い肌に、整った容姿にややつり目だけど大きな目に金色の瞳。

「お人形さんみたい」って思わず言ってしまったわ。 この子私の物にしたい。 って手伸ばしたら後方に下がって「行かない」って言われた。


なぜ私の魅了が。。 フィル曰くこの子はノアールといって目が見えないらしい。 欠陥品。。 まぁいいわ、フィルを使ってあの子を手に入れればいいと思って出発したわ。


「はぁー、ままならないわ」

「お嬢様、いかがしたのですか?」

「先程は、諦めたけどノアールって子どう手にいれようかしら。」

「欠陥品では?」

「そうなのよ。 警戒心も強いし私が触れることもできない。 そうだわ、あなた今晩の宿でフィルと寝て。 それで例の物をわたすの」

「お嬢様、またですか。」

「あら、あなたは私のコレクションの性奴隷でしょ。 ちゃんと例のお香もたきなさい。 私の命令にそむくの!」

「うぅーーー 痛い、わ、わかりました。」

「いいこね」


首をかしむしってる侍女っていうか奴隷の女。 王太子の婚約者である私がコレクションの男達の性欲処理できないから、この女で処理させてるわ。 外せない奴隷のチョーカーつけさせて、私の血を飲ませれば、コレクションの男達はこの子を通じて私に魅了される。 いいなりね。 奴隷のチョーカーは数が少ない。 お父様がくれたのは二個だけ。 最後の一個だけど、あの子をペットにする為に使うわ。


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