バルジェラ公爵の影
Side:???
フィリップの奴を始末したあと邪魔が入ったがまぁいい。 集合場所に今回の指令の部下が来ないが、グリフは始末されてた。
仕方ない、公爵家に戻るか。
「当主様、指令通りフィリップとグリフを始末した。」
「ご苦労。 最近奴らはお前達の存在を探しておったしな、まぁ魔境で死んでくれればいいものを、使えぬ駒はいらん。 ガーネットも気に入らないがあやつはなかなか手がだせん。 今回の王家の命令を上手くつかってやつを失脚させるさ。」
この当主、どこまでも権力を維持したがる。
「誰だ!」って気配を感じてナイフを投影した。
っち外したか。
「侵入者だ」っていうと、当主付きの影の護衛が5人ほど現れた。
俺たちの前に現れたのは、黒のフード付きの外装をきた少年。 俺がさっき始末したやつ。 なぜ生きている!
「お前は、さっき毒で殺したはず、なぜ生きてる!」
「簡単だ。 俺に毒は効かねぇー。」っていう。 はぁーあ、特別調合のトリカブトだぞ。 まさか俺に道案内させるために。。
いつのまに、当主の護衛についていた部下5人も殺された。 ちぃ、こうなりゃ最後の手段の毒でって懐に手を入れたところで、少年に斬られた。
「証拠の品だな」
「くはぁ」っていう俺。 まさか俺がいとも簡単に殺されるとはな。 この化け物が。
≪歪みきった魂は俺の好物だ。 いただきます≫
◇◇◇
Side:バルジェラ公爵当主
いとも簡単に少年によってわしの影が殺された。 ばかな。
少年がゆっくりわしの方へくる。
「まて、わしと取り引きせんか?」
「取り引き?」
「ああ、わしの部下になれ、そうすればお前の望むものを与えよう。 金、地位、名誉だ」
「ふーん、でも俺の望はお前の魂だ」
何いっている。 ってわしの胸に既にナイフが刺さっている。
いつの間に。 このわしに楯突くなど。。
≪こっちも歪んでる。 上手く魂だ≫
◇◇◇
俺、ノアールは上手くバルジェラの屋敷に侵入して、影ってやつと当主を殺した。 ザイとエイラの仇もあるが、色が汚くて反吐がでる。
≪ノアール、お主なぜ愛刀ではなく、こやつらの武器で殺した?≫
(俺の愛刀をこいつらで汚したくないってのもあるが、ザイとエイラを殺した毒を所持してるだろ。 まぁ当主殺害は、内輪揉めっていう演出だ。)
≪あはは、さすが俺のノアールだ≫
(はぁああ、いつの間に俺はサタンのものにって、そういやセックスしたな)
≪そういうことだ。≫
って会話しつつ、小屋に戻って風呂はいって寝た。