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【不遇転生】魔神と俺~人生ハードモードだけどせめて平均寿命まで生きたい~  作者: 八木恵
2章:少年期(イーストエンドでの生活)
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ギルドへ報告

俺はザックに言われて、ベルグと面会するため、イーストエンドのギルドのマスター室にいる。


「ザックに、ノアール、今日はコボルトの討伐任務では?」というベルグ。


「マスター、コボルトの森でコボルトの討伐任務は達成して受付で報告したんすが、実はノアールがゴブリンの集落をみつけたんすよ」


「なに! ゴブリンの集落がコボルトの森に! 人里に近い。 んで、何匹だ?」って驚くベルグ。


「マスター、落ち着いてくださいって。 ゴブリンの数は30匹でアーチャ、メイジ、ジェネラル、そしてキングもいたんっすよ」


「キングまでとは、こりゃ急いで、 …ってまて、ザック今()()って過去形だったな。」


「ええ、()()です。」


「はぁー、ノアールが殲滅したってことか。。」って呆れた声でいうベルグ。


「ザック、よくぞ受付にこずわしの所にきた。 魔石はわしの方で換金して、ノアールの口座に振り込んでおく。 ノアールのギルドランクはそのままDだ。 いいな。」


「しかし、マスター、それじゃあノアールの功績が。」


「いや逆だ。 ノアールが目立ってはダメだ。 この子を利用するものが出てきてしまう。」


って、ベルグとザックのやり取りだ。 俺は、ギルドランクっていうのがよくわかってないから別にどうでもいいが、目立つのだけは避けたい。 利用されたくないからな。


「はぁー、しかしノアールはなぜここまで強いんですか? 詮索は冒険者の御法度でした、すみません。」ってザックは俺の剣技がやっぱり気になってるみたいだ。


「ザイとエイラから、ノアールについてどこまで聞いた?」


「視覚、嗅覚等に障害がある少年と知り合ったけど、警戒心が強く独りで森に住んでるから、たまに様子を見に行っていると。 少年独りが、森で生活するのは危険じゃないのかって聞いたら、他の感覚が鋭くって自分の身は守れるぐらいの戦闘能力があるから大丈夫だと言ってました。」


「そうか、他言無用だぞ。 今やわししかイーストエンドでは知らんが、ノアールが住んでた森ってのが魔境の森だ。 ザイとエイラがノアールにあったのがもう2年半以上まえだな。 その時既にノアールは魔境の森で長く独りで暮らしてたみたいだ。

 ノアールもなんで魔境にいたのか記憶がないらしく、7歳の頃にはいて魔物と悪霊と戦っていたらしい。」



「はぁああああ、魔境の森って、ノアールが? いやいや、本当は年齢が18歳とかでは? それか迷い人とかでは?」ってもの凄く驚いているザック。 


魔鏡の森で人間が暮らせないから、ザックが驚くのも無理ない。 本当の年齢とかって、もしかして俺の思い出した前世の記憶とかをいれた年齢の事か? だったら、まずい。


「信じられないのはわかる。 が、年齢は間違いなくもすぐ13歳になる12歳だ。 それに迷い人でもない。 ノアールを一度ギルドで保護した際に身元を調べるために医師が検査した。」


「って事は、まじっぱねぇー、少年ってことか。 ノアールの戦闘能力が高いって理由もあの森にいたのなら確かに納得できる。 それ故にマスターが言うようにランクはあげられませんね。 どこの国も魔境内部に入れる戦力欲してますから」


(良かった。 精神的の年齢ではないんだな。 っていつのまに、検査したんだよ!)

≪ほれ、お主が初めてここに来たときだ。医師が血を取って検査してた≫

(あーあの時か。。 あの時、聞こえないし、感覚だけだったから何度か触られた時か)


「迷い人ってなんだ?」って聞いた。 聞いた事なかったし。


「あーごく数百年に1度ぐらいにな、異世界から迷いこむ人間がいてな。 その人間の事を迷い人っていう。 迷い人は、この世界に迷いこむと、なぜか15歳前後に若返っていたりするんだよ。 

 彼らは知能は高くて、元いた世界の技術を提供してくれるんだ。 各国迷い人が現れたら、神子として優遇するんだ。 迷い人の場合、年齢検査で本来の年齢がわかるんだ。 検査は、血からわかるらしくって、実年齢以外にも血中の魔素が少なかったりだ。 俺達と見た目は同じだが血中の諸々が違うって話だ。 俺も医師じゃないから詳しくはしらないがな。」ってザックが説明してくれた。


(へー、そういうのもいるんだな。 勇者召喚した弊害ってやつか?)

≪だろうな。 異世界召喚は時空を歪ませる。 時間をかけて戻る。 もう歪みはないだろうな。≫

(へー、サタン、物知りだな。)

≪当たり前だ。 俺は魔神だ。 神、悪魔、天使、悪霊については詳しいんだ。≫

(魔神も神だもんな。 納得だ)


俺とサタンが会話している間に、ベルグとザックの会話も終わった。


その日はそのままベルグが仕事が終わるのを待ってから一緒に帰った。

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