コボルトの森へ
俺ノアールは、ザックと合流してコボルトの森に向かっている。
昨日から、ベルグとマリーの子供たちがいて、俺は機嫌が悪い。
「ノアール、何かあったのか?」
「うん、昨日帰ったらベルグとマリーの子供たちがいたんだよ。 そしたら俺の事、使用人とかいうし、娘に地図も壊された。 ちょっとムカついたし、その娘が俺の言葉がなってないとか言って、俺の事叩こうとしたから反撃したんだ。 そしたら、泣くし、煩いし、さんざんウザい事いわれた。
あ、でも地図は元通りに修復にしたから、また続き作れるけどな。」
「あはは、そうか、あの子達は王都の名門で貴族ばっかりの学園にいっちまったからな変に高飛車になったのかもな。 まぁ、あいつらの事はマスターとマリー様に任せればいいさ。 さて今日の討伐はコボルト5体だ。」って言われた。
「うん、てか見つけた。 討伐証拠は魔石?」
「はぁーあ、もう見つけたのかよ! 早いな。 ああ、魔石だ」
「んじゃぁ行ってくる」ってサクって木にとび登って、移動。 速攻、コボルト5体がいるところに到着。
刀は一本でいいなって、真っ二つに切ったり、首チョンパ。 サタンもしっかり魂食ってるし。 少ないって文句言ってる。 あとは心臓付近にある魔石を解体ナイフで取って終わり。
「はぁはぁ、ノアール、お前早すぎだわ! なに、森はいって5分で討伐完了ってよ! まじ、お前何者ってか、12歳かよ!」って、俺を追いかけて森を走ってきたザックが突っ込んできた。
今世は、12歳。 だけど、思い出した前世達の年齢合わせると、45歳だ。 って4つの人生で45歳って、俺短命すぎねぇーか。 どんだけ、ハードモード人生してんだよ。
≪ククク、ここの平均寿命よりまだ若いな≫って、俺の思考聞いてたサタンに突っ込まれた。
今生の平均寿命は、医療も俺の前世より発展しっていて、だいたい60歳くらい。 別の世界、地球にいた最後の時は、平均寿命が70歳以上だったから、総人生あわせてやっと折り返しってどういう事だよ!って独りつっこみだ。
「うん、12歳。 魔物の色わかるからすぐ見つけられるんだ。 って、あっちに30匹ぐらいゴブリンがいるけどいいのか?」
「30匹ってなると集落だな。 まずは目視してからだな」
ってことで、ザックと一緒にいった。
「洞窟か。 ゴブリン、ゴブリンアーチャがいるってことは、ゴブリンジェネラル、最悪キングか。 ノアール、ゴブリンは人間の女性を捕まえて孕ませる習性があんだ。 こう人里にに近い場所で集落作ってるってことは、何人かは犠牲になってんな。 普通なら、一度ギルドに戻って討伐隊を組むんだが、ノアール、お前1人でいけんだろ」って言われた。
「俺は利腕怪我して剣も握れねぇのはいったよな。」
「うん、聞いた。 反対の腕で鍛錬したけど、下級魔物数匹がやっとだから引退したんだよな。」
「ああ、その通りだよ。 が、剣の太刀筋を見ることに関しては衰えてねぇーぜ。 ザイがお前の事気にいるわけだ。 お前はザイより強いかもな。 坊ちゃん、嬢ちゃんきてストレス溜まってんだろ、ノアール暴れてこい!」
「あはは、ザック、わかってんな。 んな片付ける」って言って、今度は刀2本でサクって飛び降りて胴体真っ二つにしつつ、次々と流れるように殺してく。 洞窟内は20体。 魔法はなつ奴もいるけど、洞窟の壁走りつつ首チョンパ。
≪人間の魂くわせろよ≫ってサタン。 檻にいてグッタリしてたり、犯され中や待ちの10人ぐらいを魔神の炎を纏わせて殺していく。
もう残り一匹。
「ぶおぉーん」っていってるけど、武器は持っていても大振りだ。 俺には意味ないし、懐に入って斜め十字切り。
30匹に20分か。 まだまだ全盛期より遅いな。
≪久々の人間の魂はうめぇーな。 ゴブリンに犯される女ってもともと濁ってんだよ、それが犯されるとまたいい味になんだよ。 って、お前の全盛期って何分で討伐できんだよ≫
(感想どうも。 前世で5分だな。その前はほぼ対人戦だったからよ、その時は30人に対して7分ぐらいだな。)
≪ノアール、俺人外に取り憑いたかって錯覚したぞ≫
(俺、ずっと人間だって。 常に戦乱の世に身を投じることが多くてな、1対多を得意とする古流剣術の殺人剣なんだよ。 そんなんで、あまりにも人殺しすぎて平和な世では無用な存在ってな。)
っていいながら魔石を回収してた。