ガーネット伯爵の子供たちへの処遇 後編
私、キャサリンは、自分の姿が恥ずかしくて羞恥心でいっぱい。
なのに、お父様がお兄様含めて席を立たせてくれない。
「マーカス、損害は?」ってお父様がいう。
「はい、廊下の壺と皿20枚、ネイス様のお部屋の棚の破損、クローゼット内での糞尿、ジュータンにシミ、紅茶セットが2セット、ダンの部屋、床に糞尿です。
キャサリン様、衣装部屋にて糞尿、クローゼット内のドレスなど破損、化粧台の破損、化粧品が溢れたため絨毯にシミなどあります。
リズの部屋は、クローゼットに糞尿。 床には、ビンが割れたのか漏れており一部損傷しています。
掃除したり、洗えば使えるものもありますため、総額500万Gですが、廊下の壺、皿は安いのに変更したので、100万Gです。」
「最高金額でたー」っていう料理長。 他の従者たちも騒いでるわ。
何が最高金額なのよ。
「父上、なんの遊びですか!」ってお兄様が真っ赤な顔で怒っている。
そうよ、私達を恥ずかめて何が楽しいのよ。
「なに、遊んでるわけでわない。 お前達にノアールが経験している一部を体験させた。
あの子が暗闇の中で生き、臭い、味、痛みも知らぬ。 そんな子が、一人で身支度をして、食事は食べこぼす事なく食べ、今やフォークとナイフも器用に使える。 マリーに綺麗に食べれたかっていうのも、あの子はわからないからだ。 それに比べて、お前達はたった一つの視覚を奪っただけで、見ての通りだ。
少しは自分の事を見つめ直せ。 今回の損害の一部は、お前達の仕送りからまたは給料から差し引く。」
何よ、ノアール、ノアールって。 今でも足りないっていうのに、さらに減額って。
お父様、ひどすぎる。
「ネイス、キャサリン、旦那様も私もあなた達に人を見た目だけで判断するような人になってほしくないの。 私達の子供だからこそ、人の内面をちゃんと見て。」ってお母様。
私にはわからないわ。 そう思って、黙って席をたった。
何よ、ドレスとか宝石買ってくれたっていいじゃない。 待って、いい事おもいついたわ。