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【不遇転生】魔神と俺~人生ハードモードだけどせめて平均寿命まで生きたい~  作者: 八木恵
2章:少年期(イーストエンドでの生活)
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ガーネット伯爵の子供たち

ベルグの娘をはたいて、娘が俺の部屋の床で大泣きしてる。 うるさいから、早く部屋からでていってほしい。 そしたら、騒ぎを聞いて、また知らない人間がくる。


「お嬢様、これはいったい」

「リズ、うわぁーん、あの子に殴られたたの。 わぁーん」


「あなた使用人風情が、お嬢様に手を出して許されるとも!」って侍女らしき女が叫んだ。 


俺はいつからここの使用人になった? ベルグに、ここの生活費を聞いたら、ザイとエレナの財産から貰ってるって言ってたし、ザックの手当ては当初ベルグが最初の家庭教師が酷いからお詫びにベルグが出すって言ったけど断った。

日用品や服など街への買い物するときのお金は、ベルグから貰ってるけど、出どころはザイとエレナの財産からだ。

ベルグは明瞭会計で、総財産を教えて貰って、毎月一緒に確認してる。 

目が見えなくても、立体の数字をザックで工作して作った。 だから、残金が幾らかわかる。

つまりだ、一切、ガーネット伯爵家から金銭をもらってない。


そしたら、また知らない人間がきた。

「キャサリン、どうしたんだ?」

「ネイス様、あの使用人がキャサリンお嬢様に暴力を!」

「うぐぅ、お兄様、いきなりぶったのぉー。 お父様にも叩かれたことないのにー。」

「君! よくも僕の妹に。 使用人風情が、さっさと出て行け!」って言われた。


だから、なんで俺は使用人になっているんだ。 ふつふつ怒りがわく。

そしたら、やっと、この騒ぎに知っている人間が来た。


「ネイス様にキャサリン様、それにリズ、どうしたんですか?」

「丁度いい、ジャン、この使用人を屋敷から追い出せ!」ってネイスって奴がいう。

「ノアール君を? すみませんが旦那様の指示がなければできません。」

「次期当主の命令がきけないのか!」

「ええ、俺の雇主は、旦那様ですから」


たしかジャンはここの警備兵だ。 まともな意見だな。

俺は、別に出ていっても小屋あるし問題ないが、それよりも地図だ。


また知っている人間がきた。

「この騒ぎは何ですか? マリー様もベルグ様もお戻りなってないというのに!」

「おお丁度よかった、マーカス。 そこの使用人がキャサリンに手を上げた。 屋敷から追い出せ! ジャンが出来ないというがお前なら執事長だ、出来るだろ!」

「ノアール君をですか? それは私でもできません。 それに彼は使用人ではなく客人です。」


やっと、訂正してくれた。


「な!、何を馬鹿な。 1階に住んでるだろ!」

「はぁー、旦那様のお手紙を読んでないのですね。 ノアール君は、ザイ様とエレナ様の養子で、視覚、嗅覚、痛覚等の障害がございます。 その上で、旦那様が成人まで後継者となりこの屋敷で勉強してるんです。 ただ、彼が不便にならないよう1階の部屋にしただけです。 で、キャサリン様に手を上げたとのことですが、ノアール君、何でですか?」


「こいつがザックと作ってる地図壊して、俺に襲ってきたから反撃しただけだ。」


「どこに、地図壊した証拠があるのよ! 目が見えないんでしょ?」ってキャサリンがいう。


「こいつの靴に跡があるはず。 無くても、壊れたのを合わせば、こいつの靴跡と一致する。」


「キャサリン様、失礼します。」ってマーカスが靴を確認したらしい。


「はぁー、キャサリン様が壊しましたね。」

「そ、それでも、この子は私を殴ったのよ!」って喚いている。 うるさいから、早く部屋から出ていってほしい。


「ノアール君、何で殴った、というかピンタしたんですか?」

「さっきも言った通り、こいつが言葉がなってないっていって手を上げたからだ。」


「キャサリン様、本当ですか?」

「使用人のくせに生意気だったからよ! 躾よ!」


「いい加減にしてください! ノアール君は使用人ではありません。 旦那様からのお手紙に書いてあるのをちゃんと読みましたか? リズ、あなたもです!! ノアール君は、視覚、嗅覚障害等ありますが、敵意や攻撃されると察知し、反撃します。 本能的な自己防衛です。 もういいから、リズ、キャサリン様を、ジャン、ネイス様をお部屋に! 旦那様にはお戻り次第報告します。」って言ったマーカスの指示で煩い奴はいなくなった。


ようやく静かになった。

◇◇◇


「ノアール君、大変なご無礼を。 地図につきましては、私どもで修復します。」ってマーカスが言ってきた。


「平気だ。 このぐらいは治せる。 ただ、まだちょっとしたデコボコまでわからねぇー。」って言って魔法で繋ぎ合わせて作業場に置いた。


「凄いですね。 ノアール君」っていいながら微妙な所を手で触らせて教えてくれた。


「ノアール君は、泣かないで強いですね。」って言われた。

「痛覚が無いから、泣けない。 それに些細な事だし気にしない。 ザックに悪いって思っただけ」

「お強いですね」って言って、マーカスは部屋をでた。


その日の夕食は、俺は部屋で食べた。 家族会議らしい。 その後、俺はサタンの食事で魔境にいったけどな。

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