閑話 羊君 前編
私、地獄の管理者 魔神サタン様に長年にわたり仕える悪魔で羊顔の執事です。
堕天したルシファー様が神と喧嘩というより神魔戦争で敗北され、サタンとなり地獄の管理者として地獄に落とされた時に生みださせられてからの付き合いです。
堕落した日々をお過ごしのサタン様、時には女の悪魔達をとっかえひっかえで数年間性行為したり、地獄に堕ちた人間の拷問を見たりとか、たまにくる天使の群勢を残虐非道に殺したり、レイプして堕天させたりです。
バイセクなのか男の天使も堕天させてました。
管理者として、地獄に来た人間の拷問期間、永劫なのか100年後転生にまわすとか決めたり、地上にちょっかいを出す悪魔でやり過ぎた悪魔を連れ戻す役目があるのですがほぼ仕事せずです。 全部私にやらせます。 中位悪魔ぐらいまでしか地上にいかないのでいいのですが。。
ちなみに、サタン様の食事は悪行つくした歪んだ魂です。 悪魔はみなそうです。 あらゆる世界から来るので、地獄は食糧危機になりません。
そんなある日、大事件が発生です。 高位悪魔が地上にちょっかいを。
「サタン様、高位悪魔が地上にちょっかいを」って伝えてましたが、「面倒だ」って葉巻加えたお姿で、この前堕天させた天使を廃人にしています。
仕方なく諦めて、調べました。 それから10か月後、その高位悪魔の狙いが不憫な人生を繰り返している神の神子の魂であると。
「サタン様、高位悪魔の狙いが神の神子の魂です。」って酔うことのないウィスキーをガブのみしてるサタン様に告げました。
「ほう、あのクソ親父の神子か、んでどんな人間だ」って珍しく興味を見せたので資料を渡しました。
「ククク、俺がその魂を貰おう。 親父へのちょっとした嫌がらせだ」っておっしゃってます。 サタン様は、地上へというより地獄から出ることはできないはず。
どうするのでしょうか。
「うまくいった。 俺の一部をその赤子とリンクさせた。」
はぁ、なるほど。 ってそれ、ギリギリセーフでしょ。
それからのサタン様は、まったくやる気のない虚ろな目をしていたのが、徐々に楽しそうになっています。 ノアールと名付けたらしく、たまにその少年の話しをしてくださいます。
「ノアールとやっとセックスしたぞ」ってサタン様嬉しいそうにいう。
「サタン様、人間と交わったのですか? ってあなた今、男でしょ」って突っ込みました。
「いや、ルシファーだった。」というサタン様。 顕現したのも驚きですが、元のお姿で。 サタン様は、ルシファーで堕天した時もその前も女性でした。 父である神からの罰で、地獄の管理者になった時に男性になったのです。
そう言えば、赤子とリンクしてから、ここでも誰とも性行為におよんでいません。 ノアールがお風呂が好きだっていうので、この城に大浴場、露天風呂など作って入ってらっしゃったり、また洋酒ばかりでしたが酒を飲むようになりました。
相変わらず仕事は適当ですが、それでも前よりは書類に少しだけ目を通すようになり、また楽しいそうな日々をすごしてらっしゃいます。
サタン様は、本当にノアールの魂を食べるのか不思議になってきました。