卒業パーティーに参加 前編
なんだかんだで、無事学園生活が終わり、無事卒業式を迎えた。
午前中に式が終わって、王宮で開催する祝賀パティーに参加するため準備でガーネット辺境伯の王都の家にきた。
ちなみにベルグとマリーの子供達だが、ネイスは更生し今はイーストエンドの屋敷でマーカスにこき使われながら領地経営を学ばされている。 トレイバー侯爵の娘と結婚して仲も良好らしい。
キャサリンは、贅沢病から残念なことに更生はせず、勘当して守銭で厳しい男爵家、しかもかなり年上の側室になったらしい。
準備して、ルーシをエスコートして馬車に乗る。
「なんか、俺らがばっちり正装するのもこれが最初で最後だろうな」ってタバコに火をつけて一服する。
「兄貴、相変わらず人の多いのきらいっすからね。」
「じゃぁ聞くが、俺たちの中で、人の多いところとか堅苦しい場好きな奴いるか?」
「「「いない」」」
なんて会話しつつ、そのまま待合室からまってしばらくして会場入りだ。
「モルスター大公夫妻、ご入場です」って言われつつ、ルーシと一緒に入る。
ヴォルとグリも後ろからついてきている。
誰?って顔してる人や、ルーシのドレスに注目がいってる。 まぁ黒地で派手ではないが和柄ベースで満月草の花が金と銀の刺繍されている。 俺、黒ベースの正装だし、ヴォルとグリは黒ベースの騎士服だ。 紋章は満月草の花弁に黒片翼が付いている。 ルーシの髪型は、垂らした髪は少し巻いてあってハーフアップにしてある。 髪飾りは、金のかんざしだ。
「なんかすげぇー、注目されてないか?」
「されてるな」
っていいながら、ベルグとマリーのいる方へ向かった。
「ノアールもルーシちゃんも素敵すぎてみんな驚いて言葉がでないみたいね。」ってくすくす笑うマリーだ。
王族、国王夫妻の入場の後だからいた仕方ない。
「本日、魔法騎士学園の卒業した学生諸君卒業おめでとう。 それから」って国王が言う前に「国王陛下、この場を借りて申し上げたい事があります」って第二王子だ。
「ふむ、エリオット、申してみ。」
「はい、ありがとうございます。 私イースト国第二王子 エリオットは、シャルロッテ・サイナス侯爵令嬢との婚約を解消し、ピーチ・フルーティ伯爵令嬢と婚約したいのです。」って、ピンクのフルフリドレスのを着たピンクブロンドの腰に手を回してよせつつ、ドリルにむかって言っている。 王子とピンクブロンドの周りには何人か男性陣がいる。
こんな所で断罪イベントみるとはな。
「うむ、理由はなんだ?」って冷静な国王だ。
「はい、学園在学中、この女は取り巻きなどを使いピーチへの虐め、そして先日は階段から突き落とすなど被害、何度も忠告したが一向にへらずです。 これも全て、私がピーチとの真実の愛に目覚めたが故の嫉妬からです。」
「シャルロッテ嬢、エリオットの言う事は誠か?」
「国王様、婚約者のいる殿方に触れる行為や、愛称で呼び合うなどについて指摘いたしました。 それを虐めと言うのであればそうかもしれません。 初めのほうは、私から心変わりする殿下への嫉妬があった事は認めますが、今は正直愛想がついてますわ。」
「ははは、なるほどな。 階段からの件は、影からの連絡で事故となっておる。 既に、サイナスとも話してある。 エリオットとシャルロッテ嬢の婚約解消を認める。」
「父上本当ですか。 ありがとうございます。 それと、ピーチは聖女で星見をみたと」
会場内がざわめいた。 エルフの星見同様で未来視するものは、国で囲う必要がある。