思い出した前世
小屋に向かっている途中。
(まじ悪魔とかよ、勘弁だわ。 前世じゃ、悪魔って言われて拷問の末、最後は処刑だろ。 ほんと勘弁してほしい。)
≪ノアール、今は悪魔超えて魔神と共にいるがな≫
(それお前がついてきたんだろ。 前世の事はむかつくよ。 マジで。 魔王倒したのがよ、前世は、スラムから這い上がって独学で傭兵になって、面倒ごと片付けてよ、いざ魔王討伐に行って、魔王倒したのによスラム出身だとかで魔王を倒したのは勇者にする事なりやがった。 名誉とか興味ないから別に構わなかったが、なんだかんだで俺は悪魔呼ばわりだよ。 しかも黒髪が悪魔の印とか言いやがって、もともと珍しいからってんので俺拷問だよ。 まぁ、興味のなかった婚約者は、勇者に寝取られたのは別にいいが、なんで処刑されなきゃいけなかったんだよ。 もうさ、前世だけど、今世もなんだかんだでハードモードなんだよ! てかよ、前世の前世も悲惨じゃねぇー。 前世の前世、酷いな。 一応普通の生活してたのに、集落焼かれて、明治維新の立役者なのに剣技があまりにも危険ってことで平和の世に不要って事で冤罪かけられて自分から出頭して17歳で切腹かよ。 おーい、サタン、なんで俺いつもハードモードなんだよ!)
<<ノアールよ、いろいろ思いだしたようだな。 ハードモードって言葉に違和感はないのか? お前がよく言う言葉だ。≫
(さっきも前世の前世っていったけどよ、その間にもう1つあるよ。 病院のベットにいた記憶。 確か、5歳の時から入院して、読者とゲームしてたな。 結局、12歳になるかならないかで死んだな。)
≪そうだ。 お前の魂は神が間違えて生み、なかなか本来の場所にいけなかったのだ。 地球じゃ近代化したあとは魔素がたりず、お前は病弱だ。 その前も魔素が薄れてたがお前は生き抜いた。 っていっても17歳か。 んでようやく本来あるべき世界にきたのに、召喚された勇者に嵌められた。 んで、不備なお前を転生させたのに、今度は悪魔が邪魔したんだ。 まぁ、悪魔からみてお前の魂は混沌しつつも七色で見たことのない極上だからな≫
(それ何度も聞いたけど、俺ってなんなのさ。)
≪神の神子だ。 が、人間により狂わされた存在だ。≫
なんか面倒。 でも、12年もサタンと共にいるが、嫌いではない。
≪ノアールは楽しいな≫
ってまた思考よみやがって、繋がってるし仕方ない。
そう、俺は前世以外にも、地球、しかも日本で生きていた2つの人生についても思い出した。
性別が全て男って所には感謝かもしれない。
って、サタンと会話してたら、小屋についた。