トリスタン王国へ
リステ小国で数日滞在して、客船にのって俺達はトリスタン王国の王都に約1ヶ月かけてきた。冒険者のランクは、オゾネスでDになりそのまんま。
客船にもカジノあって、魔物討伐しなくても資金は増えていく。
客船狙いの海賊は、事前に察知してグリにのって何隻か沈めておいた。 積んであった荷物や財宝もいただいておく。
船着場から、四駆魔導車走らせて遭遇する魔物の群れは狩りつつ、途中で盗賊に襲われたいる貴族の馬車は盗賊だけ殺してお礼と聞かずさっさと車で爆走。
ってことで、王都手前で車を降りてやってきましたトリスタン王国の王都。
ちょっと高級な宿をグリが選んだら、シニアスイートしか空いてないらしい。 3部屋別でバスタブ風呂付き朝食込みで1泊金貨10枚だと。 資産的に問題ないし、3泊分現金で支払った。
早速目的の店。
「ノアールの兄貴、ここで?」
「らあめんって書いてあるっす。」
「そうそれだ。 スープにメンがはいってるか?」
「入ってるぜ」って言われて、心の中でガッツポーズだ。
って事でさっそく店に入った。 他にもいるけど、テーブル席だ。 外はサングラスかけてるけど、中では外す。
「兄貴、メニューはらあめん、ギョウザ、瓶ビールがあるっす。」
「それ3人分だな。 瓶ビールは、とりあえず3本か?」
グリが注文。 まずギョウザと瓶ビールきたよ。 ギョウザは水餃子だけど、全然いい。 そういや、よく考えたら作れたな。 なんて食べながらビールおかわりしてます。
「ノアールの兄貴、美味いっすね」っていうグリに、ヴォルも「美味いっす」っていう。
「リステ小国で聞いて、そっこう船のった理由の一つだよ。」
「お客様、らあめん 3人前です」って女の声。
配膳してくれた。 箸とフォークが置かれた。 レンゲはなく、スプーンだ。
箸でズルズル食べた。 やや魚介スープベースか? なんて考えながら黙々と食べる。 グリもヴォルもズルズル食べてる。
人間って美味いもの食べてると静かになるよね。
「お客様、箸を使うの上手ですね」っておかわりのビールもってきた女の店員だ。
「地元のほうで、箸使って食べる文化があってな、それでだ」ってグリがいう。
「それで。 でもお客様がたトリスタン王国の方では?」
うん? 肌の色が西洋人系になったってこと?
「違うよ、俺たち一応冒険者で、自由きままな旅してるだけだ。」
「あ、そうなんですね。 失礼しました」って去っていった。
俺らは、追加でギョウザを注文して、また食べてビール飲んでる。
まさか、こんな所でラーメン食べれるとは思ってなかった。。 急いで、この国に来た理由の1つがここの店にくることだ。 この大陸にも迷い人とかいたのかもな、なんて考えていた。