オゾネスの夜の町へ 後編
俺たちに興味をなくした女が俺たちのいるテーブルから去った後。
「冒険者のカードの金額少なくしておいて良かったぜ。 見た目はなかなかエロいが中身がな」っていうグリ。
「まぁいいんじゃねぇー、一夜限りなら。 ってあう言う女は、宿に連れ込んだら最後、眠らされておきたら一文無しってパターンだな」
「兄貴、なんでわかるんすっか?」
「ヴォル坊、あの女処女だからだ。」
「グリさん、どう見分けてるんすか?」
「ヴォル、場数だ。 娼婦でも成り立てのやつとか違うんだ。 当面グリの選んだ女抱いてけばわかるようになるよ。」
「兄貴、そうするっす」
「ノアールの兄貴って、前の時からいい女ばっかだったすけどいつ覚えたんすか? 俺もノアールの兄貴に教わったし。」
≪俺も気になる≫ってサタン。
「今思うと、思い出した最初の人生の時かな。 まぁ、王都のメイン通り全てが娼婦街で、いい女ほど金つまないと抱けないってやつだ。」
「アルタイト王国の娼婦のあの高級みたいなのか?」
「ああ、それらが軽く100店舗近くあんだ。 その中で1番人気の女帝が花魁って言われて、気に入らなければようは国王でもその街ではソデにできんだな。 結局はその街限定で、娼婦は街の外にもでれず、優一外にでれるのが大金積まれて妾になる時。 それも貴族の家からでれないからかわらないかもな。」
「ノアールの兄貴、その花魁ってのと寝たのか?」
「いや、単なる幼なじみだったわけだ。 そいつからちょくちょく呼ばれて酒のみながら愚痴聞いてただけだ。 その間に他の娼婦から誘いがくるけど、断ってたしな。 」
「兄貴って、そん時童貞だったのか?」
「ちげーぞ。 14で結婚して、その幼なじみにあったのが15か。 16で嫁殺されたし。 あ、でもその後、その幼なじみの見受け前に嘆願されて寝たな。」
「ノアールの兄貴、あんた結婚してたのかよ!」ってグリに突っ込まれた。
「させられただな。 前世と同じだきっかけは。 でもいい女だったけどな。」
「兄貴って、思い出した記憶で童貞だったのって病弱の時っすか?」
ヴォルそこ聞く。
「それがだな、看病してくれてた女とした。」
「ヴォル坊、ノアールの兄貴の人生壮絶なくせに女には苦労してないってことだ。 ヴォル坊、いい女探しいくぞ!」って会計して俺を宿まで送ってから奴らは娼婦街にいった。
◇◇◇
自分達から聞いたのにな、まぁいいって思いつつ風呂またはいったあと冷えたビールのみながらタバコふかしてた。
「ノアール、結局お前は誰が好きだったんだ」ってサタンが顕現した。
「うーん、そう聞かれるとわからねぇー。俺って恋愛っての知らないのかもな。 てかそういう感情が欠落したのかも。」
「われはどうなのだ?」
「極上のいい女。 サタン女バージョン以外は抱きたいとも思わない。」って言ったら、その日は朝までセックスしてた。