オゾネスの夜の町へ 前編
冒険者組合のダガーに紹介された宿に到着した俺たち男3人組。
「ようこそ、宿ジャストへ。」って女性の声。
「部屋あいてるかい?」って聞くグリ。
「3人部屋はないですが、1人部屋と2人部屋があります。 1人部屋が1泊500Gで2人部屋が700Gで朝食付きです。 湯浴みは別料金で1回20Gです。」という。 やっぱり風呂はないのか。
「1人部屋と2人部屋で取り敢えず3泊で。 なるべく隣同士の部屋がいいんだが」っていうグリ。
「はい、大丈夫です。 料金前払いですが良いですか?」
って聞かれて払っているようだ。
他の人が来て部屋を案内してくれる。
いつも通り部屋わりは俺1人で、ヴォルとグリが2人部屋。 あいつら夜中まで遊ぶしな。 でも3人でお互いの部屋は確認する。
「兄貴、やっぱベット硬いっす。」
「ノアールの兄貴、値段通りで扇風機もないぜ。」
ってわけで、布団やら扇風機をだす。 なぜお前ら自分達の次元ボックスにいれないんだといつも言うが、俺みたいにインデックスで表示されなくて覚えておかないといけないらしい。
「んで、お前ら風呂は?」って聞くとシャワーがあるからそれでいいらしい。
俺の部屋にきてもらうのは、風呂のサイズ確認だ。
部屋の鍵ついてるけど、温泉の旅館以外はヴォルとグリ以外立ち入り禁止にしてる。
その後、俺は風呂はいってさっぱりしたとこで、資金増やすためにカジノへいくことにした俺たち
ダイズとルーレットで、今日は金貨200枚程度増やしておいた。 カジノにあるゲームの内容もほぼ俺たちのいた大陸と同じだ。 なんだか共通点が多すぎる。
◇◇◇
資金を増やした後は、夕飯がてら酒場にきている。
ぬるいエールのみつつタバコふかしてるよ。
「にしても、ここの食文化はいまいちだよな~」って肉はボソボソだし、トルティーヤが主食なのかそれもボソボソだ。
「ノアールの兄貴、まぁ仕方ないぜ」
「兄貴、我慢っす。」
「お前ら踊り子見たくてここにしたんだろ」って突っ込んでおいた。
「当たり前だぜ。 んで、兄貴からみてどう映る?」
「いまんとこ、まともな奴いないな。 奢ってもらおうとする奴、金すろうとする奴、 とくに今近付いてきてるやつは両方だ」と言いながらタバコをふかした。
「ねぇー、カッコいいお兄さん達、異国の人でしょ。 私アニーっていうのぉん。 男同士で飲んでてもつまんないでしょ、私もお仲間にいれてよ」って甘ったらしい声でいう女。
「はは、悪いなねぇーちゃん、俺ら金ないんだよ。 冒険者登録したばっかりだしな。」ってグリがカードを見せる。
「ちぃ、残念。男同士で楽しんでね」って言って去っていった。 舌打ちってある意味正直な女だな。 その女は、他のテーブルに行ったみたいだ。