奴隷商の護衛 後編
一泊夜営して、俺たちもテントで寝た。
夕飯も支給されたけど、トルティーヤっぽいけどボソボソだ。
俺たちのテントの中は、見た目テントでも中はちゃんとキッチンやら風呂の設備ありです。 ただ、広さてきに雑魚寝になる。 なんで、夕飯は作りなおした。 見張りは交代で、俺たちは深夜から早朝。 大ネズミ魔物、イタチ系の魔物ぐらいしか出ず、グリと交代で討伐していく。
「あのおっさんも、冒険者もお盛んだぜ」って一緒に見張り中のグリ。
女の喘ぎ声が響いてるし、パンパンって音も響いてるしな。
「グリも誘われたんだろ?」
「ノアールの兄貴、俺はいい女と一夜の関係でいいの知ってるだろ。 奴隷なんて面倒そのものだぜ。」
「それはいえんな。 解放したって生き方知らないから邪魔になるしな。」
「そうなんだよな。 戦いの足手纏いだし、まぁよくあの勇者は奴隷買っては解放してたな。 んで結局、侍女にしてハーレム要員にしてたよな。」
「だよな。 ようやるよ。 俺は、ハーレム願望ないし、あの時はセフレで十分だったな」
「そうそう、オゾネスって街、踊り子とかよ、ストリップとか、娼婦もあるみたいだぜ。 ついでにカジノも」
「そりゃ、楽しめそうだな、お前とヴォルが」
「そりゃ楽しむさ。 ちなみに、冒険者組合があってそこで魔石とか売れるし、登録すれば人間領はフリーパスみたいだぜ。 硬貨はやっぱちがうが、単位はGで、鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白銀貨で10進法だ。 冒険者の登録には銀貨5枚だとさ。 オゾネスにはいる通行料がいるみたいだが、おっさんの護衛ってことでタダらしいぜ。」ってタバコふかして説明してくれるグリ。
「まぁ行ってみてだな」
「はぁーあ、おはようっす。 兄貴達、朝の交代なのにねないんっすか?」って爆睡して起きてきたヴォルだ。大きなあくびしている。
「あいつら一晩中やりまくってたから、起きてこないんじゃんぇーか?」っていうグリ。 俺もそう思う。
「俺もグリも、1週間寝なくても平気だし、気にすんな。 ヴォルはまだおこちゃまだな」
「兄貴、俺だって3日ぐらい平気っすよ!」
「そこまで起きれるようになったか。 ノアールの兄貴とスタンビート討伐で、なんども寝ずに戦ってた時、寝落ちしたヴォル坊を紐で担いだのにな。」
「グリさん、そりゃ俺あんとき生後まもないんすから仕方ないっすよ。」
そんな事もあったな。 なんかあん時に比べて平和かも。
「やっぱ国に仕えるっていうのは、よくないな。 こき使われるだけだ。 今世は絶対に仕えないし、人生ハードモードでも目指せスローライフだ」って俺の大きな独り言に、頷いてくれるグリとヴォルだ。