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出発だ

旅の支度もできて、いざ出発だ!


「兄貴、どっちいくんっすか?」ってヴォル。

「そんなの適当に決まってるだろ」っていって、俺は棒を拾った。


拾った棒を倒したら南東だ。

「ノアールの兄貴、南東方向ってことか?」ってグリ

「そういう事だ。 いざ出発」って言って、俺たちはイーストシーへ転移して沖合いまでグリに乗り、途中からヴォルに乗って旅立った。


出発の日に、マークの机の上に休学届けを置き、ザックとベルグには手紙を送った。 行き先とか聞かれても面倒だしな。


◇◇◇

Side:マーク

いつものように学園の職員室にきた俺マークだ。 まぁ、今日も同じ日々かと思い机をみたら2通の手紙だ。 ノアールとヴォルだ。


手紙を開くと、

“諸事情のためしばらく休学します。 もし1年以内に戻ってこなかったら退学でかまいません”って書いてある。


は? ガーネット辺境伯がらみかって思ったら、イーストエンドのギルドマスターから水晶通話がきているって事で、水晶のほうへいく。


そこには、マスターのザックとガーネット辺境伯様が映っている。

「君が、ノアールとヴォルの担任のマーク先生かね?」ってガーネット辺境伯様がいう。

「はい、そうです。  ノアールとヴォルが休学届がでてますが、やはりガーネット辺境伯様の任務か何かでしょうか?」

「休学届だと。 あいつら、本当にどっかいっちまいやがった。」って今度はザックだ。

「はぁ、せめて理由ぐらい教えてくれてもよかったのにな。 まぁいつかはとは思っておったが。 各国といってもインズにはギルドがないからそれ以外の国に通達と保護要請、あと例の宿にも来たら連絡するようにしよう」というガーネット辺境伯だ。

「マーク先生、すまん、ノアールからこっちに手紙が来て、旅にでる、飽きたらもどってくるかもっていう内容だったんだ。 すまんが当面休学にしておいてくれ。 もし、彼らから連絡があったら教えてくれ」という辺境伯様

「あ、はい、わかりました」といって会話が終わった。


それから、俺は寮母と一緒に部屋へ連れて行ってもらった。

「あいつら、こんなボロ屋に住んでたのか?」

「ええ、ただ1度も食堂へは来ずで自炊してたようで。 庭はもう綺麗になってるけど、家庭菜園してました。 そういえば、最初に掃除した以降、このボロ屋の中はいるのはじめてです。」って鍵のかかってないドアを開けた。


中を見て驚愕した。 家具やらは一切ないが、木をふんだんにつかった家だ。

「外はボロ屋だけど、中は作りなおしてあったんですか?」って聞いた。

「いえ、外見同様で、雨漏り、すきま風などはいって、床板なんて剥がれていたり、ボロボロでした。 あの子達で、勝手に作り直したとしか考えられないわ。」

「はぁー、休学扱いなので、一応気がむた時でも掃除しておいてもらっていいですか?」

「ええ、もちろん」


俺が調べた限り、寮という平屋の中にも痕跡はない。

ノアールとヴォルは、行き先も言わずに失踪した。

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