海へ行こう 後編
Side:??
ここはイーストシーのギルドに向う道のり。 わしはこの町のギルドマスターじゃ。 さっきまで商工会で対策会議だ。 結局なにも決まらないままだ。 なんせ、生き残って戻ってきた冒険者の話しだとアンデットの生物らしい。
アンデット討伐が出来るのはイースト王国ではイーストエンドにいる冒険者だけだ。
それも数が少ない。 さっそく、昨日イーストエンドのギルドに支援要請した。
ザック殿は快く承諾してくれた。 ただ鷲を連れた青年2人を派遣するが、横柄な態度は取らないようにって言っていた。 しかも今日にはつくってどういう事だ。
「マスター、お帰りなさい」って扉を開けたら受付嬢がいう。
現在、海の異変で依頼数も激減であっても薬草採取か森の低級魔物討伐で、他受付職員は休暇または別の町のギルドに派遣していて、低賃金で愛想のないこの受付しかおいてない。 経理事務、解体者、秘書、非常勤医師は継続してる。
「ああ、今朝時間がなくて言っておらんかったが、イーストエンドから冒険者が来なかったか?」
「あー、あの嘘つき学生ですかね。 イーストエンドから来たとか言って手紙よこしましたが、どうみても学生2人だったので追い帰しましたよ。 2人ともカッコイイかったですけど、私どうせモテないし。」
確かに他の受付嬢にしては見てくれはお世辞にも良い方ではないが。。
「それで、手紙は?」
「破いて、捨てましたよ。 どうせ昨日今日でイーストエンドから来れるわけないんで。」
「中身は確認したのか? ギルドカードの確認は?」ってわしは頭が痛くなった。
「えーしませんよ。 どうみても学生がランクAなわけないし。 目の保養にはなりましたがね。」
更に頭が痛い。
「ばかもーん。 いくら若くてもまずギルドカードの確認するのが当たり前だと何度いったらわかる。 破った手紙よこせ!」
「すみませんでした。 手紙はさっき燃やしました。」
もうこいつ反省してない。
ザック殿に連絡だ。 急いでマスター室にむかった。
海上で悪霊討伐に行こう
夜中、俺とヴォルは、グリの上に乗って海の沖合い上空にきた。
「ノアールの兄貴、酷い臭いだぜ。」
「兄貴、すごく臭いっす。 しかも黒い物体がうねうねとしてるっす。」
「俺、嗅覚ないからなんも感じねぇ。 って、真っ赤だな。 とりあえず、飛び込むしかなさそうだ。 んじゃぁ、援護よろしくな」
「まじ、あの中にって、言っちまったよノアールの兄貴」というグリ。
魔神の炎を纏いつつ、周りのドロドロ燃やしながら水中に潜る。 水中だと足場がって、結果を作り蹴りながら海底へ沈んでいく。 途中、攻撃あるけど、刀で切り落とす。 触手より太いな。 ようやく本体だって思ったらこいつ勢いよく海上に上がったよ。 ったく、面倒な。
「兄貴、クラーケンのアンデットっす。 しかも異形の」ってヴォルの声だ。
ほうなるほどな。 そいつの頭上の上に飛び上がって、垂直に頭から刀一本にして『奥義 抜刀術 天地一閃』って真っ二つに切り裂いた。 海底まで一直線だ。 そのあと刀2本で下から斜めぎりしつつ魔神の炎で燃やす。 最後は頭まで切り刻んで、空中に上がったらグリが迎えにきてくれたよ。
「ノアール兄貴、むかえにきたぜ。」
「兄貴の抜刀術久しぶりにみたっす。」って人化したヴォル。
「海上のヘドロは?」
「燃やしたっす。」
「さすがに点在してると燃やし残りがでるからな。 にしても疲れた。 俺、寝る。」
「兄貴、あーあ、寝ちゃったよ。」
「ヴォル坊、部屋に連れてくしかないな。」
◇◇◇
俺が起きたらベットの上にいた。
目開いても真っ暗だ。 鼻も相変わらずだな。 つねってみた。 痛い。
(サタン、痛覚が戻ってる。 風呂、風呂)
≪痛覚だったのか、良かったな≫
風呂にのんびり使った。
「いいね、お湯の温度わかるって。 いやぁー極楽、極楽。」
「いつもより、熱いが」ってサタン。
「俺、熱めが好きなんだよ。」って言っとく。
「ほう、そうなのか」っ言われながらも唇重ねて舌絡ませる。
風呂でセックスして、ベットでも何回かしてる。
「はぁはぁ、ノアール、いつもより激しいぃ、あー」ってサタンの甘い声だ。「痛覚戻ったら、まじサタンの中、更に気持ちよくてな、はぁはぁいくぃー」って激しく腰振ってお互い何度も絶頂しまくった。
「ノアール、床上手だとは思ってたが、われをここまでいかすのはお前が初めてだ」
「それはお互い様だろ。 サタンじゃないと俺もここまでいかないからな」って言ったら俺の中に戻ったらしい。
てか、夏なんだよ。 暑いじゃねーか。 って事で、シャワー浴びた。