クラス合同訓練 後編
いきなり決闘とかいう女。
なんだよ、決闘って。 こいつ殺していいのか?
「確かに決闘は、例外ですが。。 ノアールに説明を」っていうマーク。
「構いませんわ。 ルールも知らずに敗北では可哀想ですから」
いちいち面倒な女だ。 ウルカ思いだす。
「ノアール、上位クラスから決闘を申し込まれた時点でうけなきゃいけない。 お前が負けた場合は、お前とバハムートは一生あのキンバリー嬢の下僕として使われる。 お前が勝った場合は、キンバリー嬢がお前らの下僕になる。」
いやそれ困る。 あんな女いらないし。
「それ一部変えてくれ。 俺が勝ったら、あの女、それにウルハ流のやつらは一生俺たちに近づかない、話しかけもしない、そして合同訓練免除にしてくれ。 あ、でも決闘ってことは殺していいのか?」
「ノアール、精神ダメージ変換での決闘だから、死んでも戦闘不能になる。 その条件でだそう。」
「了解、面倒になるの嫌だから魔法契約にしてくれ。」
「お前が負けたら相当不利なのにいいのか?」っていうマーク。
「兄貴なら平気っすよ。」っていうヴォルだ。
「キンバリー嬢、決闘の説明はした。 ただギブソンからの要望で、ギブソンが勝った場合、ウルハ流の関係者およびギルバリー嬢は一生の接触禁止、会話不可、および合同訓練の参加免除だ。 魔法契約でしばるがいいか?」
「ええ、構いませんわ。 私が負けるわけありませんもの。」
あーあ、いっちゃったよ。 って事で、決闘だよ。 なんか、身体へのダメージを精神ダメージに変換する結界内での決闘だから、結局魔法も刃のついた剣でもいいらしい。 今回は剣術勝負だから身体強化と剣技のみ。
魔法の契約にサインした。 ヴォルにも念のため内容確認してもらった。
周りは、戦姫と欠陥品の冒険科の生徒の決闘ってことで、皆俺の事を罵倒してる。 まぁ気にしないが。
審判はヨウで副審はマークだ。
「ギブソン君、お嬢は俊足剣、一閃を習得済みだ。 しかも飛騨天だって辛うじて使える。 降参したほうがいい」っていうヨウ。
だからさ、そんな技名はないんだって俺の天翔源流には。
「平気っすから」って使い慣れない片手剣を右手に担ぐ。
「私の剣技に驚くがいいわ」っていってるし。
「始め」ってヨウが言って試合開始。
「俊足、一閃」っていって突っ込んでくる。 だから、一閃じゃなくて突きだし、身体強化こっちは使ってないけど、本当今の人間遅い。 腹蹴り喰らわせて、空中にあげて落ちてくるところで、首跳ねておいた。
「ぐ、待ちなさい。まだ」って起き上がろとすると、はい首取れたね。
たまにいるんだよ、首跳ねられたの気づいてないやつ。
数秒の出来事だし。
やっとブザーなって、「勝者 の、ノアール・ギブソン」っていうヨウ。
魔法契約が発動。
「兄貴、遊ばなかったっすね。」ってヴォル。
「ああ、あの面倒女思い出して、速攻、終わりにした。 けど、やっぱ片手剣は使いづらい。」
「ノアール、お前凄い奴だとは思ったが、まさかキンバリー嬢まで一瞬とはな。 何したんだ?」
「うん?」
「マーク先生、見えなかったんすね。 兄貴膝蹴り入れて落ちたところで首跳ねたんすよ。」
「あの俊足剣と一閃の免許皆伝の技をいなしたのか?」
「諸凸猛進できたのをよけて、膝蹴りしただけだ。 まぁ魔法契約したし、あいつら俺らに構ってこねぇーって事で俺らいくな」って訓練場をあとにした。